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乙女ゲーマー麻咲(あさき)の、2.5次元を彷徨うブログ
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麻咲
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40
性別:
女性
誕生日:
1983/05/03
職業:
フリーター
趣味:
ライブ、乙女ゲーム、カラオケ
自己紹介:
好きなバンド

janne Da Arc
Angelo
犬神サーカス団
シド 
Sound Schedule
PIERROT
angela
GRANRODEO
Acid Black Cherry 他

好きな乙女ゲームとひいきキャラ
アンジェリークシリーズ(チャーリー)
遙かなる時空の中でシリーズ(無印・橘友雅、2.藤原幸鷹、3.平知盛、4・サザキ) 
金色のコルダシリーズ(1&2・王崎信武、3・榊大地、氷渡貴史)
ネオアンジェリーク(ジェット) 
フルハウスキス(羽倉麻生) 
ときめきメモリアルGSシリーズ(1・葉月珪、2・若王子貴文) 
幕末恋華シリーズ(大石鍬次郎、陸奥陽之助) 
花宵ロマネスク(紫陽) 
Vitaminシリーズ(X→七瀬瞬、真田正輝、永田智也 Z→方丈慧、不破千聖、加賀美蘭丸) 
僕と私の恋愛事情(シグルド) 
ラスト・エスコート2(天祢一星) 
アラビアンズ・ロスト(ロベルト=クロムウェル) 
魔法使いとご主人様(セラス=ドラグーン)
危険なマイ★アイドル(日下部浩次)
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2007/02/12 (Mon)
 久々だな、この企画……。





 近頃、私の頭の中は京と聖帝学園を行ったり来たり。笑。

 一年以上前のゲームと発売前のゲームという。



 「Vitamin X」は最近公式で人気投票があった。



 発売前に人気投票って。



 なんか、キャラ絵と設定だけいやに気合い入れて作って、まだ内容は脳内にしかないオリジナル小説で友達に人気投票させる中二病腐女子じゃないんだから。



 でもその段階が一番楽しいよね~……大抵それっきり完成しないんだけど。



 ……ああ、若気の至り。笑。



 最近はプロでも広げた風呂敷だ畳めない人がよくいるけど……勘弁してほしいねぇ。





 素晴らしく脱線してしまったので話を戻そう。





 投票の結果、「真壁翼」がぶっちぎり1位だった。眼鏡くん。



 ちなみに最下位の二階堂先生も眼鏡なんだけど、確かにあまり萌えない。笑。



 翼は一応主役クラスのキャラクターなんだけど、同じく今春発売の「オレンジハニー」も主役クラスが眼鏡くんなんだよね。



 「Vitamin X」に関しては、他の生徒たちも頑張って勉強させると立ち絵が眼鏡くんになってしまう(草薙以外) というシステムだし、この春は眼鏡祭の様相。







 っちゅーわけで、今回は萌えた眼鏡キャラクターを紹介ということで。



 だいたい1作品に1人は眼鏡キャラクターがいるもんだけど(もちろん、いない場合もあるよ)、眼鏡人口密度でいくとときメモGSは攻略キャラの3分の1が眼鏡。

 おまけにライバルも1人が眼鏡。

 氷室先生以外あんまり人気がなかったけど……。





 私の好きなキャラとしては、まずチャーリーさんが「アンジェ2」と「天レク」で眼鏡といえば眼鏡と呼べなくもないものをつけている。笑。

 「トロワ」でも私服時に色眼鏡だった。



 まあでも、普通あれを眼鏡キャラとは言わないよね。笑。





 眼鏡で本命だったキャラクターとしては、前出のオレハニ・慎也くん、そして「遙か2」の「藤原幸鷹」。

 遙かシリーズでは毎回中原茂さん演じる天の白虎の八葉が眼鏡キャラなんだけど、本命だったのはこの人のみ。

 キャラクターとしての萌というよりは、伏線の張り方がよくて、意外性があったところがよかった。



 それからファンタスティックフォーチュン無印のキールくん。

 眼鏡・ツンデレ・弟属性。最強。今見るとそこはかとなくハ●ポタの匂いがするルックスも可愛くてよかったな。

 何よりヒロインの一人のメイとの関係が萌だった。



 それから、本命は違うけど「幕末恋華」の山南先生。

 バックグラウンドが、史実と(というか一般的な認識と)一番食い違うキャラクターだけに賛否があったけど、私はあれはあれでよかったと思う。



 最期の最期にようやく夫婦の誓いを交して、唇すら重ねることなく死に別れる二人。

 ヒロインが生きて夢を引き継いでいくという感動的なラストに、ツッコミどころ満載なエンディングスチル。笑。

 6章で真っ先にドロップアウトしてしまい、他のキャラクターに比べて極端に出番が短いのは仕方ないとはいえ残念だな。







 そしてそして、金色のコルダからは王崎信武先輩。



 どうやらネオロマ世界には「鬼畜眼鏡」はいないらしい。

 エルンストさん、天白虎に次いでやはり心優しい素朴な人柄だけど、デキる男(この人の場合はバイオリンがね)。

 わりといろんなゲームをやってきたけど、こんなに善良で非の打ち所のない人を見たのは初めてだ。

 他の作品だったら長生きできなさそう。存在事態ほとんど死亡フラグだもん。笑。







 私はいわゆる眼鏡萌属性ではないので、眼鏡自体が萌の引き金になっているわけではない。



 むしろ眼鏡よりサングラス萌だ。笑。



 だが、日頃眼鏡じゃないキャラクターがコスプレ的に眼鏡をかけたりするとちょっとときめく。なんでかしら。笑。



 逆に眼鏡のキャラが眼鏡を外すとだいたい顔の個性が失われてあんまり萌えない。

 ただド近眼で、「めがねめがね」なリアクションとったりするとちょっと可愛いと思う。





 

 生物として考えれば、目は悪いよりいいほうがいい筈。



 眼鏡に萌える女の子って、優秀な遺伝子を求めるであろう雌としての本能からすると不思議じゃないかな?



 眼鏡かけてるから賢いわけでもないしねぇ。



 生物学者さんに聞いてみたいもんだ。

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2006/12/21 (Thu)
 この記事を書いてるのは12月21日。

 「アンジェリーク」シリーズの顔(いつの間にかね)・オスカー様のバースデーだね。

 キャラクターの誕生日がぱっと出てくるゲームって「アンジェリーク」しかないや。それだけ存在がでかいんだな。

 ときメモもちょっとわかるけど。

 だいたい最初は「アンジェリーク」しかなかったわけだから。笑。

 当然と言えば当然よね。



 今でこそ神鳥の守護聖で一番のごひいきはゼフェル様になったけど、現役で無印やってた頃はオスカー様が一番好きだった。

 ちなみに第一印象ではランディ様だったんだけど、話してみたら思ったより頭が悪かったんで……(待て)。

 ゼフェル様も好きだったけど、今思うと無印時代は衣裳が好みじゃなかった。2からはずっと好きな感じなんだけど。

 

 逆にオスカー様は2の髪型が面白すぎて違った(笑笑)。



 そうやって絵的な問題で激しく変動するあたり、無印には真ん中直球で萌えなキャラはいなかったのかなぁと、あとから思った。



 現在本命のチャーリーさんは、だんだん私の好みから逸脱していくけど、相変わらず一番好きだからね。





 でも一時期は今では自分でも不可思議に感じるほどオスカー様が好きだったのよ。

 あのプレイボーイなところが好きだったわけではなくて、多面的なところが面白かった。



 女の子に対してはいつもキザったらしいのに、野郎ども(特にオリヴィエ様や年少組)に対してはかなり言いたい放題だし、ジュリアス様の前ではいきなり殊勝になったりする。



 最後に関しては同じ守護聖同士なのに当たり前のように上下関係が出来上がっちゃってる二人が不思議だったけど。笑。



 某CDドラマで「ジュリアス様の誇りを守るためなら、ジュリアス様を殺すこともできる」という主旨の発言をした時、この人は本物だなぁと思って感動したもんだ。





 オスカーに限らず、初期のメンバーはみんな少なからず多面的な部分があったんだけど、キャラクターが増えてからは個人の役割が固定されてしまって、人物描写的にはうすっぺらくなってきた気がするのがちょっと残念。





 やっぱり攻略対象の人数は一桁台がいいんだろうなぁ……。

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2006/12/14 (Thu)
 最近、CSで「獣王星」っていうアニメを毎週欠かさず見てるんだけど(地上波で「ノイタミナ」って枠でやってたやつ)、主人公が今週から成長した姿になって、それがなかなかカッコいいんだけど、「アンジェリーク」の「アリオス」にちょっと似ててね。



 それで今日のテーマを決めてみた。「隠し恋愛対象」について。



 といっても乙女ゲームで本当に隠れているようなキャラクター(特殊な条件を果たさないと出てこないキャラクター)はそんなにいなくて、脇役だけど実はエンディングがある、という「サブ恋愛対象」のほうが多い。



 ちなみに十夜までに紹介したゲームで「隠し恋愛対象」「サブ恋愛対象」を挙げてみると、



「隠し恋愛対象」



●青樹千晴(ときめきメモリアルGirl's Side)

●赤城一雪(ときめきメモリアルGirl's Side 2nd kiss)

●レーティス、ノーチェ、リュクセル(ファンタスティック・フォーチュン)

●チャーリー(アンジェリークSpecial2)

●アリオス(アンジェリークトロワ)



「サブ恋愛対象」

●才谷梅太郎(幕末恋華・新選組)

●英二郎(フルハウスキス)

●アクラム(遙かなる時空の中で2、同・八葉抄)

●白龍(遙かなる時空の中で3、同・十六夜記、同・運命の迷宮)

●平知盛、白銀(遙かなる時空の中で3 十六夜記)

●旅の商人(不思議の国のアンジェリーク)

●エルンスト、メル(アンジェリークSpecial2)





 って感じかね。あと「金色のコルダ」の大人チームもサブに入るのかもしれない。



 そしてときメモの二人と、レーティスは真面目にプレイしてれば必ず出てくる。笑。

 ときメモなんてメインのキャラクターでも大抵は条件満たさないと出てこないから、逆に普通より登場率高いんじゃないかと。



 あとノーチェって女性なのよね。

 でも第六夜で紹介した通り、プレイヤーキャラの一人が性別未確定なため、百合なような、ノーマルなような妙な雰囲気の恋愛エンディングになっている。





 「幕末恋華」の才谷梅太郎は誰か二人クリアしてからじゃないと落とせないんだけど、気付かず二周目で落とそうとしてめちゃめちゃ悩んだ。笑。

この条件には推測される理由がある。

 「才谷梅太郎」って、多少幕末史の知識がある人なら知ってるだろうけど、とある偉い人の偽名なんだよね。

 で、才谷ルートって、その本名が明らかになる章の通常ストーリーを見てからじゃないと、オチがいきないシナリオになってるんだよ。

 ただし山南ルートだとその章までいけないから、最初に山南さんをクリアしたらもう一人誰かやらないとダメってことになる。

 だから三回目からなのかなぁと。





 それから次に着目したいのが「アリオス」。

 この「アリオス」はとても特殊。なにしろ「二人いる」。



 初登場した作品が「アンジェリーク 天空の鎮魂歌」というアンジェリークの外伝ゲームで、その時はほとんどメインと言っていいような扱いだったアリオス。

 人気キャラクターなんだけど、この「鎮魂歌」のラストでは死んでしまう。

 死なせない方法があるんじゃないかと無駄に悪あがきしたユーザーも多い筈!! しかし、残念ながらない。



 それが「天空の鎮魂歌」と「アンジェリークトロワ」の間を繋ぐ役割のOVA「アンジェリーク 白い翼のメモワール」で、復活するんだけど、ラストでまた消えてしまう。



 そして三度姿を現すのが「トロワ」。



 鎮魂歌とトロワは共通で、「アンジェリーク・コレット」がプレイヤーキャラだからアリオス再登場とくれば、ついに長い因縁の恋物語に決着が……!?

 と、アリオスファンじゃない私でも激しく期待してしまった。



 ところがプレイしてみると、アンジェリークとアリオスは思いっきり初対面。



 アリオスのほうは記憶喪失だからいい。

 だがアンジェリークまで初対面のリアクション。そしてそのまんまアリオスの記憶が戻るでもなくエンディング突入。



 はぁ? なんだこれ、何がしたいんだ。どうなってんだルビー・パーティー!



 と思った。



 が。



 なんと「トロワ」には自然に気付くことはほとんどないであろう「裏技」があり、それによってもう一人のアリオス、「鎮魂歌アリオス」が出現する(通常のアリオスは「トロワアリオス」と呼ばれる)。



 まあ、実際にはコレットのリアクションが初対面でなくなるが、本人は記憶喪失のアリオスさんには違いないから、「二人いるのはコレットのほうじゃないのか??」と突っ込みたくなるけど。



 こっちのアリオスはちゃんと記憶が戻る上に、デートやプレゼント可能(トロワアリオスは不可)、ベストエンディングでムービーもあるから、とてもおいしい。



 自力発見しようがなくて、ちょっと卑怯な感じはしたけどなかなか面白かった。









 でも、私が最も巧妙だったと思うキャラは間違いなく「メル」だな。



 ユーザーは9割以上騙された筈だ。



 トロワからはだいぶ成長してしまったが、初登場時のメルはロリロリ美少女にしか見えない。



 「同性と思いきや異性」なんてギャルゲーの元祖ときメモでもやってることだけど、メルは女装してるわけでもなく、自分のことを「メル」と呼ぶくらいで、女言葉使うわけでもない。

 

 だから多分プレイヤーキャラ含めゲームの世界の人間はみんなメルが男だってちゃんとわかってるんだよね。

 わかってないのはプレイしてるこっち側の人間だけだと思う。



 あ、ただしCDドラマではチャーリーさんが初対面で女の子と間違えてしまい、「嬢ちゃん」と呼ばれ「嬢ちゃんじゃないよぅ、メルだよぅ」という誤解を解く気ゼロな返答してたけど。



 ゲームはそれからもう少し後だから流石に気付いてるだろう。



 そんなわけで、普通ならメルが男だと気付く可能性はもう少し高くなりそうなもんなんだけど、そこに「先入観」の罠がある。



 メルの職業は占い師だけど、前作の占い師はメルのいとこでダイナマイトバディな「サラ」という女性で、王立研究院の主任「パスハ」と付き合っていた。



 メルも王立研究院の主任「エルンスト」に大変懐いており、感極まって抱きつくようなイベントもある。



 占い師は女。



 占い師は王立研究院の主任とイチャイチャする。



 そんな先入観+メルの可愛らしさに完全に騙された。なんていう巧妙さだ。すごいぜ。おかげで最初エルンストも落とせないのかと思ったじゃないか……!!





公式にネタバレされた直後は、「男でもいい! メルが好きだ!!」って男性ユーザーが続出したもんだ。気持ちはわかるぞ。







 この頃のアンジェリークは本当にすごかった。いつも驚かせてくれた。そんな感動をまた味わいたいもんだなぁ。

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2006/12/11 (Mon)
 さて。前回で特に人様に薦められるような乙女ゲームを全て紹介しきったということで、予告通り今回からはテーマトークでいこうと思う。



 今回はこの人がいなければ何も始まらない、そんな最重要キャラクター……プレイヤーキャラクター」について。



 前に書いた気もするけど、乙女ゲームユーザーは、完全にプレイヤーキャラとの同化を試みるタイプと、プレイヤーキャラとは物語の主人公(=登場人物の一人)と考えるタイプに分かれる。



 前者はなるべく個性のないキャラを望むし、後者は個性のあるキャラをよしとする(極度なわがまま、やたら暗いなどマイナスな個性はあんまり歓迎されないが)。



 前者の比率が多分高いので、たとえフルボイスでもプレイヤーキャラだけ声がないゲームが一般的。



 私は個性的なヒロイン大歓迎なんで、本当は声つけてほしいんだけど。

 声の有・無選択できるようにすりゃいいわけで。





 テキストは何でもいいんだけど、ムービーになった時、主人公だけ無言な状態に昔から違和感があるのよね~。





 で、私が一番愛しているプレイヤーキャラは誰かというと、それは「アンジェリーク デュエット」と「スウィートアンジェ」 の「ロザリア・デ・カタルヘナ」。

 二次元キャラで憧れの同性は?? ……と聞かれれば彼女と答えるくらい好き。



 「アンジェリーク」の詳しい説明は「第八夜」あたりに書いたのでそちらを見てほしい。





 ロザリアは、元々初代アンジェリークのライバルとして登場したキャラクターで、縦巻ロール・フリルのドレス・口に手を当て高笑い……という「キャンディ・キャンディ」の「イライザ」を思わせる古典派な、お嬢様ライバル。



 わざわざ朝起こしに来てくれたり、遊びに行くとどんなに仲悪くてもお茶出してくれたり、意外と面倒見がいいんだけどね。



 元々のプライドの高さに加え、夢に向かう一途な情熱が空回って「嫌な女」になってしまってる。



 でも脳天気天然娘なアンジェリークと接するうちに、少しずつ頑な気持ちが緩んでいくのね。

 そしてアンジェリークに敗北することで「挫折」を知って、より美しく、優しくなっていく。



 そんなわけでライバルとしてのロザリアは、アンジェリークに救われるのだけど、プレイヤーとしてのロザリアはそれに加えて、一人の女性として愛によっても生き方を変えていく。





 「アンジェリーク デュエット」は無印アンジェのリメイクで、ロザリアとアンジェリークのうち好きなほうを選べる。

 恋愛対象の9人にはあらかじめ「どっちかというとこっちが好き」 という設定がなされていて、台詞が好意的になる速度が違ったり、最初の恋愛イベントで明らかに糖度に差があったりする。



 例外的に女の子には平等に振る舞うのがポリシーな人がいるため、4対4になってるわけ。



 そのアンジェ派の人々を誘惑して(笑)陥落する悦び、そして自分寄りの人々にちやほやされる気持ちよさは格別だね。





 ライバルとしてのロザリアも大好きだけど、私は「努力した人が努力しただけ評価される」っていう展開が好みだから、頑張ってるロザリアに幸せを勝ち取ってほしいんだよね。





 私がプレイヤーキャラクターに何より求めるものっていうのはつまり、「こんな女の子なら私が男でも惚れるわ」っていう一種の説得力なんだろうね。

 



 他に思い入れがあるヒロインといえば、タフで前向きな「フルハウスキス」の「鈴原むぎ」、凛として潔い「幕末恋華」の「桜庭鈴花」、守られるより守りたい、な「遙3」の「春日望美」、乙女っていうより母親の強さを持つ「ピノッチア」の「レディ」など。



 みんな逆境や修羅場をくぐりぬけて逞しく生きる「戦う女」なんだよね。



 やっぱり頑張っている女性は美しいわ。



 まあ、現実にはそうじゃない女性のほうが意外に男受けがよかったりするんだけどね。



 素敵な女の人に釣り合うだけの男が、世の中に慢性的に不足してるだけなんじゃないかと思ったりもする。いや、思いたいがね。



 





 ゲームの中くらいはそうであってほしいよなぁ。

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2006/12/08 (Fri)
 さて自己満コーナーもとうとう区切りの10回ということで、作品紹介は一旦最終回。

 次回からはキャラクターや色々なテーマについて語る予定なんで、お題とかあったら教えて頂ければ嬉しいかも。



 また気に入ったゲームがあったらどーんと紹介するけどね。



 今回は最近ようやくプレイできたネオロマンスゲームのダークホース(??)「金色のコルダ」。



 ではとりあえず、乙女ゲームって何かわからない人のために今回もおなじみの解説から。

 ようするにプレイヤーキャラが女で、数人の男性キャラクターが登場し、彼等との仮想恋愛を楽しむゲームのジャンル。

 シュミレーション、アドベンチャー、RPGなど形態はさまざまだけど、全部まとめて乙女ゲーム。





 「金色のコルダ」は恋愛SLG。

 ネオロマとしては初の現代の学園モノだけど、「ごく普通の少女が、超常的存在によって何か大変なものに選ばれてしまう」というネオロマの定石には則ってる。



 音楽科と普通科が併設される「星奏学園」という高校が舞台で、選ばれし者しか参加できない筈の伝統の学内コンクールに、普通科在籍・音楽経験値ゼロの主人公・日野香穂子(名前変更可能)が出場するハメになる。

 香穂子は音楽の妖精「ファータ」のリリから託された、誰でも弾ける「魔法のヴァイオリン」を頼りに、スペシャリストなライバルたちと競っていく……というストーリー。



 「魔法のヴァイオリン」なんか使って、長年努力してきた人たちと戦うのはすごく後ろめたい感じがするんだけど、リリとかから「自転車の補助輪みたいなものだから」と言われて納得した。



 でもよく考えたら補助輪つけて大会に出場するなんてどういうことだ。笑。



 



 まあ、香穂子は一ヶ月でヴァイオリンを一本潰すほど練習してるんで許してあげることにしよう。笑笑。





 さて、このゲームの最大の特徴は主人公=プレイヤーという演出が徹底していること。



 スチルが完全に主人公目線で顔が映らないのはときメモと一緒だけど、更に台詞が全くないし、なにしろモノローグすらない。

 ドラクエの勇者をイメージしてもらえるとわかりやすいと思う。

 完全に個性を消してる。



 コミック版の香穂子はわりとはっきりした性格らしいけど、ゲームだと何を言われてもリアクションが薄い感じがして、私の中ではおっとりしてお人好しなイメージになっている。



 ただ、選択肢は非常に極端なものが多いため(特にリリに対しての受答え)、場合によってはめちゃめちゃ恐ろしい女にもなりうるという……。





 また、攻略対象のほとんどがコンクールで競い合うライバルにあたるということで、好感度の他にライバル度というパラメータを上げる必要がある。

 

 ネオロマでは過去にも遙かシリーズで「想う心」「信じる心」、アンジェトロワで「好意」「敬意」という二つのパラメータを上げるシステムを採用していたので斬新とは言わないが(ときメモなんか3つあるしな)、この「ライバル度」がなかなか上がりにくいし、二つのバランスで見られるイベントが変わるなど、シビアになっているのが深い。





 ただ、このゲームは乙女ゲームの平均よりもかなり糖度が低く、恋愛要素が薄い。



 今三人クリアしたけど「好き」って言ってくれたの一人しかいない。笑。

 しかも面と向かってじゃなくてモノローグだからね。笑笑。

 ルビー・パーティーは一体何を狙ったんだろう。全くわからない。

 爽やか青春グラフティみたいなことかね。うーん。



 コンクールの準備はかなり作業がややこしく、色々やんなきゃならんのだけど、個人的にはそれはなかなか面白いんだよね。

 そのうち飽きる可能性もあるけど、思ったより嫌じゃないな。



 ただ本当にそれしかやることがないのが寂しいんだけど。

 学園ものらしく学校行事のイベントとか入れてみたりしてくれたらなぁ。





 攻略キャラクターは男性が7人、女性が2人。

 本命は「王崎信武(おうざきしのぶ)」という人で、私はネオロマ史上最も善良な男じゃないかと思った。

 あのリュミエール様やルヴァ様だってたまにはキツイこと言ってたし、永泉さんや詩紋だって悪い奴には怒ったりしたもんだが。

 王崎先輩なら鬼でもラ・ガでも何とでも笑顔で付き合いそうだ。

 人類がみんな王崎先輩なら戦争も犯罪もなくなるのに。笑。



 あまりにもいい人だから何か裏があるんじゃないかと思ったら何もないんだぜ。何かある人は別にいるしね。



 全体的に萎えなキャラクターが誰もいないあたりが流石ネオロマ。

 ただし、あんまり男性陣が集合しても華がないのはなぜなんだろう。髪が寒色の人が多いからかね。

 しかも緑がなんで二人いるんだろう。チビキャラが紛らわしいし、背景の木と同化するし……。笑。





 あと人間とファータのサブキャラが100人以上わんさかいて、みんな名前がついてる。なんだかよくわからないがすげぇ。

 特にファータはなぜかみんなキャラが立ってるし、遙かやアンジェのキャラににた奴までいるという……妙なとこにこだわってるの結構好きだな。





 コルダは結構改善点が見つけやすいので、次の一手が難しい遙かや、手詰まりなアンジェよりもあるいは今後「化ける」可能性が一番高いのかもしれないね。

 「2」も結構期待してるんだけどどうかしら。









 リリちゃんとラブラブになれたら神なんだがなぁ……。

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2006/11/28 (Tue)
 先日、このブログにも遊びに来てくれている、なゆきさんから「金色のコルダ」をついに借りた。

 今のところ2回目の半ばということで、またもう少しやりこんだらここで取り上げようと思う。



 今日のところはちょっと懐かしい「セガ・サターン」のソフトを紹介する。



 ではとりあえず、乙女ゲームって何かわからない人のために今回もおなじみの解説から。

 ようするにプレイヤーキャラが女で、数人の男性キャラクターが登場し、彼等との仮想恋愛を楽しむゲームのジャンル。

 シュミレーション、アドベンチャー、RPGなど形態はさまざまだけど、全部まとめて乙女ゲーム。





 今日紹介するゲームとは、「少女革命ウテナ~いつか革命される物語~」。

 今コーナー初の原作つきゲームである。



 原作つきはえてして駄作だったり、乙女ゲーとしては半端だったり、不評なことが多い。



 しかしこのゲームは、アニメの世界観を見事にゲームとして再現し、ファンからも支持された。



 テレビアニメ版の「少女革命ウテナ」を知らない人にはちょっときついゲームではあるけど、好きな人ならたまらないものがある筈。





 アニメ序盤の設定を、必要最低限に簡単に説明すると……。



 私立鳳学園では、「薔薇の刻印」という指輪を持つ、「デュエリスト」なる選ばれた生徒たちが決闘ゲームを行っている。

 決闘で勝った者は「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女を手に入れることができ、決闘に勝ち続け、彼女の所有権を持ち続けた者は、「永遠のもの」「奇跡の力」「輝くもの」などと呼ばれる「何か」を手に入れることができるとされる。



 幼い頃にとある人物から「薔薇の刻印」を受け取っていた転校生の女の子・天上ウテナ(アニメでの主人公)は、望まずして決闘ゲームに巻き込まれてしまう。



 だが、「薔薇の花嫁」こと姫宮アンシーが、決闘の賞品にされていること、勝者にいいようにされていることに憤り、決闘に勝ち続けて彼女を守ることを決意する。





 ゲーム版はアニメでいうと、ウテナの通算4回目の決闘(有栖川戦)の直後にあたる。

 プレイヤーが操るキャラクターは、ウテナのクラスに転入してきた、おさげ頭がトレードマークの女子中学生。

薔薇の刻印を持たない、ごくごく平凡な筈の彼女を中心に、恐るべき事件が起こる。





 全部で10種類のエンディングがあって、そのうち「恋愛エンディング」にあたるものは、5つある。



デュエリストである天上ウテナ、桐生冬芽(きりゅう・とうが)、有栖川樹璃(ありすがわ・じゅり)、薫幹(かおる・みき)、西園寺莢一(さいおんじ・きょういち)それぞれとのエンディングになる。



 ウテナと樹璃は同性なんだけど、主人公がはっきりと「恋愛感情」を自覚しているので、友情エンディングではないと思われる。





 実はゲームが終わると、主人公はまた転校してしまう。

 しかも冬芽以外の全員に一応想い人がいるので、恋愛が成就することはないのだが(アニメ版と整合性を持たせる為と思われる)、別れ方や後日談もキャラそれぞれなんで、プレイ後感も色々。

 大抵はせつなくも爽やかな後味。



 冬芽のエンディングだけは、乙女ゲーム史上に残る超最低なオチだけど、そうじゃなければ冬芽ではないので仕方がない。笑。





 ゲーム中盤にかけてはオーソドックスなアドベンチャーゲーム。

 選択肢を選びながら特定のキャラクターに接近していく。



 この際、普通の乙女ゲームなら相手の「好感度」「親密度」「ときめき度」などというものを上げるものだけど、ここでは「心の気高さ」というものを上げる。



 「心の気高さ」は、言わば志を貫く心の強さのようなもので、これが高いほど強いデュエリストになる。

 ほっとくと勝手に低下していくんだけど、心の気高さが0になってしまった人は、ウテナ以外なら主人公の敵に回ってしまい、ウテナが0になるとバッドエンドかゲームオーバーが確定する。



 しかしウテナ以外のメンバーで、一人も0の人がいないと、それはそれで恋愛エンディングにならないので注意。





 終盤(バッドエンド除く)では、ウテナが謎のデュエリストと決闘し、主人公はウテナ以外で最も「心の気高さ」が高い相手をパートナーとして、別行動をとることになる。



 この際、ウテナとパートナーの両方の「心の気高さ」を一定以上キープしていないとゲームオーバーである。





無事にウテナが決闘に勝利し、尚且つウテナかパートナーか、いずれかのルート確定イベントを見ていれば恋愛エンディングに到達することができる。





 規制の緩いセガ・サターンなので、恋愛イベントも濡れ場あり裸ありで結構過激かもね。



 まずオープニングで乳首までさらけだした男二人(冬芽と理事長)が唄って踊ってるような変なゲームなんで。笑。





 このゲームをやって、本編では全く興味なかった「西園寺莢一」にハマってしまったのは多分私だけではあるまい。

 彼は幹と並んで異様にシナリオがおいしい。



 最初はお互いに「なんだ、こいつ」って感じなのが、主人公のほうがまずはちょっとずつ彼を見直していき、応援するようになる。

 それに心動かされて、不器用に主人公を守ろうとする彼……。



 ……いいッ!! 笑。





 特に入院した西園寺に一晩中付き添うイベントで、朝起きたら西園寺は病室を抜け出しちゃってんだけど、主人公の背中に彼の制服の上着がかけてある、っていう場面。



 ベタと言うなかれ。萌とはそういうもんだ。笑。



 ただね~、若葉ちゃんというウテナの友達も西園寺が好きだから、少し心が痛むのよね。しかも主人公は知らないもんだから質が悪いね~。

しかも若葉ちゃんたら、健気に西園寺の好きなものとか教えてくれるし。

 失恋して1、2ヶ月でなかなかああは振る舞えない……。





 最後に不満を一点あげると、最重要キャラクターでもあるゲームオリジナルキャラクター「三条院千種(さんじょういんちぐさ)」とのエンディングがないこと。

 当然あると思ってすげー頑張ってた……ショッキング。

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2006/11/24 (Fri)
 仙台は小春日和。

 馬鹿みたいに厚着してくることなかったなぁ……。

 などと心の中で呟きながら、今回はついにあのゲームの紹介なんだぜ。





 ではとりあえず、乙女ゲームって何かわからない人のために今回もおなじみの解説から。

 ようするにプレイヤーキャラが女で、数人の男性キャラクターが登場し、彼等との仮想恋愛を楽しむゲームのジャンル。

 シュミレーション、アドベンチャー、RPGなど形態はさまざまだけど、全部まとめて乙女ゲーム。





 そんな乙女ゲームの今日の繁栄は、この作品を抜きにしては語れない。

 元祖女性向け恋愛SLG「アンジェリーク」シリーズ。



 信長の野望や三国志など、渋い歴史ゲームで名をはせていたコーエーからまさかこんなゲームが出るとは誰も思わなかった筈。笑。



 最初は育成SLGとしての発売で、恋愛エンディングがあるっていうことに気付かないユーザーもいたらしいけどね。



 もう大河ドラマばりの展開を見せてるんで、設定やストーリーを紹介するのも一苦労なんだけど、ちょっと頑張ってみる。



 アンジェリークの世界では、宇宙を一人の女王様が統べている。

 女王っていうか、まあ、女神様みたいなものと考えて頂きたい。

 女王は九人の守護聖(しゅごせい)と呼ばれる男性たちを従え、聖地というところで宇宙の平和を支えている。

 

 しかし女王もやがては力が尽きる時がやってきて、そんな時は新たな女王を立てるために女王試験を行う。

女王の資質を持つ二人の少女が聖地に招かれ、どちらがふさわしいか試されるのである。



 無印はこの女王試験が主軸となっていて、試験のために作られた「飛空都市」という浮島が舞台。

 主人公はアンジェリーク・リモージュ(名前変更可)。ちなみにこの時即位している女王様の本名も実は「アンジェリーク」という設定。恋愛対象は守護聖様9人。



 同じアンジェリーク・リモージュが主役の派生ソフト「ふしぎの国のアンジェリーク」では「旅の商人」を名乗るダンディなお方とも仲良くなれる。



 「2」では、リモージュが女王になった新世代の聖地が舞台になる。

 リモージュが治める宇宙とは別の新しい宇宙(理解しづらかったら異次元と考えておくれやす)の初代女王(創成の女王)を決めるために女王試験が行われる。



 ヒロインはアンジェリーク・コレット。

 アンジェリークシリーズでは唯一、ヒロインの性格設定を、元気・勝ち気・温和から選べた。

 攻略対象は引き続き9人の守護聖と、新たに3人の教官、3人の協力者が追加される。



 ヒロインが変わって、恋愛対象だけ引き継がれたことは賛否あったけど、私はそんなに嫌じゃなかった。



 それからRPGで、コレットが女王となったあと、二つの宇宙に訪れた危機を描いた派生ソフト「天空の鎮魂歌」が出た。

 ヒロインは引き続きコレット、新たな恋愛対象として謎の剣士「アリオス」が。

 というか、ぶっちゃけこのゲームに関しては「アリオス」がメインなんだけど。



 この「天空の鎮魂歌」までは、女王は恋愛しちゃいけないという設定付けがしっかりなされていて(故に無印や2では、女王になることと、好きな人と結ばれることは両立できず、恋愛エンディング=女王候補辞退となる)、女王に即位してしまっているヒロインは、最後は必ず好きな人と離れ離れになってしまう。



 制作サイドによると「悲恋」がテーマのゲームだそうだ。

 アリオスのエンディングでは相当泣かされた記憶がある。笑。





 そして、いよいよ本家育成SLGとしての3作目が「アンジェリークトロワ」。

 ヒロインは引き続きコレット。またコレット。



 舞台は謎の大陸「アルカディア」。



 恋愛対象は「天空の鎮魂歌」と同じ。

 悲しい別れをしたあのお方とまた一緒に過ごせて、しかも今回はめでたく結ばれる。



 え? 女王は恋愛しちゃ駄目なんじゃ?? ……という疑問には「幸せじゃない女王が治める宇宙が幸せになんかなれるか~」という素敵な解答が(笑)。

 「アルカディア」でなら密会OKという新しいルールができてめでたしめでたし。



 これでコレットの時代が終わって、次の「アンジェリーク・エトワール」では「エンジュ」という新ヒロインに代替わりするんだけど、あまりにもコレットの時代が長すぎて、スイッチできないユーザーが多く(特にアリオスの相手はやはり、コレットでないと違和感がある)、立ち絵が原画に近いトロワに比べてイマイチだったり、システムが面倒だったりで、人気があんまり出なかったんだよね。



 代々「ジョジョ」ばりに引き継がれた「アンジェリーク」という名前じゃないのも残念だが。笑。



 ちなみに恋愛対象3人追加で総勢19人。多ッ。





 コーエーも流石に限界を感じたか、次の「ネオアンジェリーク」では、世界観を引き継ぎながらも恋愛対象を一新、ヒロインの名前は再びアンジェリークに。



 まあ、私はまだやってないからよくわかんないけど、遙かシリーズと似たシステムが色々導入されてるらしいね。

 気になるキャラもいるから、そのうちやってみるかも。





 アンジェリークの魅力、それは「歴史」かな。



 老舗乙女ゲームとして、一時期ほど脚光を浴びることはなくても、その偉大な歴史とともに人々の記憶に刻まれ、果てることなく作り続けられていくのではないかと。







 あと、「2」シングルコレクションあたりから、キャラソンのクオリティがすごく上がって、やたらと名曲揃いなのよ。



是非もっともっとカラオケに入れて頂きたいね。

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2006/11/24 (Fri)
 とりあえず予告どおりにというか、もう一本語っとくことにする。



 これは今まで紹介したゲームと比べて、断トツにマイナーだと思われる。

「ピノッチアのみる夢」という育成SLGのご紹介。





 ではとりあえず、乙女ゲームって何かわからない人のために今回もおなじみの解説から。

 ようするにプレイヤーキャラが女で、数人の男性キャラクターが登場し、彼等との仮想恋愛を楽しむゲームのジャンル。

 シュミレーション、アドベンチャー、RPGなど形態はさまざまだけど、全部まとめて乙女ゲーム。





 このゲームは「第四夜」で紹介した「ぼくとわたしの恋愛事情」と同じように、主人公の性別を選ぶことが可能。リバゲである。

 ただし相手が同性の場合は恋愛感情は芽生えないので、そっちがダメな人も大丈夫かも。





 さて、このゲーム。毎度コピペしてる乙女ゲーの簡単な定義からもう一つ逸脱している。

 相手は複数ではなく、一回のプレイごとに一人しか出てこない点だ。





 主人公は人形師なのだが、「ピノッチア」という命を持つ人形(貴族たちがステータスとして、ペットのように連れている) の製作に行き詰まり、クリスマスの夜にあやうく過労死しかけたところ、天の声を聞き、神様から赤ちゃんのピノッチアを授かる。



 しかもこのピノッチア、何十年経っても姿の変わらない普通のピノッチアと違って、どんどん成長してしまう。



 主人公はびっくりしつつも、我が子同然のピノッチアに愛情を注いでいく。



 その愛がやがて別な想いに変わっていくわけですな。



 さてこのピノッチア、まずは赤ちゃんの時にどう育てるかによって、五歳児の姿になった時に性別が変わる。

更にそこからどう育てたかで、性別ごとに三通りのキャラに変化する。



 まあ、たまごっちみたいなもんと考えてくれ。



 女主人公の恋愛対象となる男の子ピノッチアは、ヤンチャで明るい、作品名「空天使」ことランパート、キザで真面目な性格の、作品名「金貴天使」ことアレン、電波ゆんゆんな不思議少年、作品名「月天使」ことクラレンス。



 ちなみにクラレンスに変身した時だけあからさまに主人公が「うわ~、やっちゃった~」というリアクションを見せるが(笑)、別に失敗ってわけではなく、恐らく全キャラ中一番人気があるんじゃないかなぁ。私も本命だったし。





 とはいえ、ぼくわたの「スティラルカ」、ツアーパーティーというゲームの「響」という男と並ぶ乙女ゲーム界三大電波の一角なんで、かなりエキセントリックであることは保証する。



 まあ、本編中にはもちろんどれか一体しか出てこないわけだけど、六体のピノッチアが勢揃いしてるゴスロリなジャケがめっちゃ好きで、昔コピーして持ち歩いてた。





 今見ると、なんだか今にもアリスゲームが始まりそうだけど。笑。





 ちなみにゲーム中に主人公の顔と名前は登場せず、ピノッチアからは「レディ」と呼ばれる(男主人公ならマスター。お父様ではない←しつこいか) 。

 これがなんだか独特な味わいを出しててイイ!!







 さて、ゲームのエンディングは、ピノッチアの育成状況と主人公との関係によって変化する。



 意外と育成が難しいので、最初に見てしまいがちなのがバッドエンド「葬式エンド」。

主人公とピノッチアはずっと幸せに暮らすんだけど、月日が流れると人間である主人公は老いて、やがて天に召される。

 ピノッチアもただの木の人形に戻ってしまう。せつないぞ、これは。



 それからピノッチアが、王女(あるいは王子)にみそめられて結ばれるエンド。これは悔しいオチだ。笑。



 続いて同性のピノッチアが性転換してしまうエンド。これはもうギャグ全開。





 そして一つのハッピーエンドの形と言える、ピノッチアが夢を叶えるために主人公のもとから巣立つエンド。



 最後に、再び奇跡が起きて人間の姿になったピノッチアと主人公が結ばれるエンドである。





 比較的コミカルな会話や描写の多いゲームなのに、なんだか妙にせつない世界。

 なんていうか、すごく「綺麗」なんだよね。それって何か儚いし、それだけで胸をしめつけてくる。

 



 私は、映画やドラマでも、これでもかってくらい不幸や鬱を押し付けて、「感動作品」という顔をしてる作品があんまり好きじゃない。

 本当に「感動」させてくれる作品は、だいたいもっと肩の力が抜けてるもんだ。



 笑いの中にヒトサジの涙、っていう構成が品のある感動作品じゃないかなって思う。





 まあ、好みの問題だがね。恋華といい、遙かといい、そのへんのバランスが絶妙だと思うもの。





 ピノッチアは、けして他と比べて優れたゲームってわけじゃない。

 スチルだって、システム周りだって安っぽく見えるが、逆にそこがこのゲームの作風とマッチしてる。



 あんまり有名な作品じゃないけど、私はすごく好きだったな。

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2006/11/23 (Thu)
 夜行バスでangeloツアー仙台に移動中☆





 いかにもな人だらけです。なんだこの黒髪率の低さは。





 サウスケの主催イベントで初めて行った街・仙台。それから何度も行ったけど、サウスケ以外で遠征するのは実は初めてだったり。

 う~ん、星回りもいいし楽しめそうだね。





 さて、まあ時間はたっぷりあるので、今宵も気の向くままに夜語りを。



 ではとりあえず、乙女ゲームって何かわからない人のために今回もおなじみの解説から。

 ようするにプレイヤーキャラが女で、数人の男性キャラクターが登場し、彼等との仮想恋愛を楽しむゲームのジャンル。

 シュミレーション、アドベンチャー、RPGなど形態はさまざまだけど、全部まとめて乙女ゲーム。





 今夜はまた自己ランキング外のゲーム紹介なんだけど。「ファンタスティック・フォーチュン」っていうSLG。



 一応続編は出てるんだけど未プレイだし、イマイチ世間さまの評価が高くないようで食指が動かない感じ。

 けど無印はなかなかの佳作だったよ。

 最初PCゲームとして発売されたんだけど、ずっとやりたかったんだよね。

 そしたら署名運動みたいのが世の中でもあったらしく、めでたくPSに移植された。

 

 このゲームの最大の特色はプレイヤーが操るキャラを、とある王国(ザ・ファンタジーな剣と魔法の世界)で暮らす三人から選べるところ。



 王国の末っ娘プリンセス・ディアーナ、近衛騎士団の新人騎士・シルフィス、そして異世界から迷い込んだ女子高生・メイ(なんちゃらの娘とか、なんちゃらの神子とかではない普通の人 笑)。

 選ばなかった二人はプレイヤーが操るヒロインの友人として登場し、百合風味な友情エンドも見られる。



 プレイヤーキャラを選べるゲームが他にないわけじゃないけど、徹底して違う立場の三人というのは意外とない。



 例えば近衛騎士団の隊長である「レオニス」というキャラを攻略する場合、プリンセスにとっては自分の家臣、騎士にとっては直属の上司、女子高生にとってはただの怖面な渋いおじさんである。

 レオニスのほうのプレイヤーに接する態度も当然違ってくる。



 一応攻略対象ごとに本命っぽいキャラはいて(レオニスなら騎士)、他のヒロインと毛色の違うイベントやエンディングがあったりはするけど、意外と違うヒロインとの組み合わせが萌えだったりするから侮れない。



 また、ヒロインごとに違う、隠し扱いの恋愛対象がいるのもいい感じ。



 また、このゲームで恐らく一番人気のあるヒロインは騎士・シルフィスだけど、なんとこの役、石田彰さんがやっている。

 某美少女戦士で、超綺麗なオカマちゃん役をやってて衝撃を受けたことがあったけど、まさか乙女ゲームのヒロインまでやるとは。



 実はシルフィスは特殊な一族なので、お年頃になるまでは性別が決まってないという設定。

 男でも女でもないということで、石田さんが中性的な演技でもって担当してる。

 シルフィス自体、礼儀正しい少年という感じのキャラだから、オカマっぽい印象ではないのでご安心を。





 ゲームの進め方は、平日は主にコマンドで自キャラを育成、休日に街を散策してイベントを起こしたり、お目当てさんと会話したりしながら、フラグ立てと好感度上げをしていく。



 一年以内に誰かとラブラブになるか、ヒロインごとに設定された目標(ディアーナ→初恋の君と再会し、結ばれる シルフィス→一人前の騎士になる メイ→元の世界に帰る) をこなさなければBADなエンディングとなる。



 また、シルフィスの場合はとある選択肢によって、精悍な男性騎士か、麗しい女性騎士か、どちらかの姿に成長する。

成長して女になったら声は変わるのかな。いや、喋らないからわからないけど。笑。







 ちなみに私のごひいきキャラは「キール」。

 双子の兄弟で、魔道の研究をしている。

 召喚魔法の実験にまきこまれてやってきたメイちゃんを保護して、一つ屋根の下で暮らす皮肉屋のツンデレ眼鏡。

 天才な兄貴を持ってしまったので、実は深いコンプレックスを持ってたり。

 童顔なので、母性本能くすぐり系と言えるのかも。

 そんな彼はやっぱりメイちゃんとくっつくエンディングが一番好きだけど、ディアーナに身分違いな恋をして、「いつかふさわしい男になって帰ってくる」みたいなことを言って去っていくエンディングもよかった。

 最後のスチルで真っ白な正装みたいな格好で立つ彼にディアーナが駆け寄って終わる。

 よくわからんがひとかどの者になった模様。笑。





 シルフィスではレオニス、ディアーナでは隠しキャラとのエンディングが一番好きかも。



 そういやエンディングスチルがベッドの上っていうカップルがあったりして、なにげに微エロだった。

 当時、流石はPCゲームと思ったけど、最近はそんなの珍しくなくなっちゃったね。笑。







 それと、このゲームには惜しまれつつは亡くなられた鈴置氏や塩沢氏も恋愛対象キャラとして出演してるんで、お二方のファンだった方にもお勧めっス。





 以上、「ファンタスティック・フォーチュン」紹介でした。







 ……夜は長いし、もう一本書くか~??

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2006/11/23 (Thu)
 「ヴィジュアル系ブラスバンド」





 ……ついさっき聞いたこの言葉が離れねぇ。ついでに勝手に映像が浮かぶ……。





 まあそれはおいといて。



 この誰に求められるでもなく続く、私だけが楽しいコーナーは一体なんなのか。



 そんな疑問を残しつつ、さあ、いよいよ2トップの一つを語る時がきたぞ。笑。



 今宵夜語りする作品は「遙かなる時空の中で」。



 ではとりあえず、乙女ゲームって何かわからない人のために今回もおなじみの解説から。

 ようするにプレイヤーキャラが女で、数人の男性キャラクターが登場し、彼等との仮想恋愛を楽しむゲームのジャンル。

 シュミレーション、アドベンチャー、RPGなど形態はさまざまだけど、全部まとめて乙女ゲーム。





 「遙かなる時空の中で」は、アドベンチャーゲームに分類される。



 現在外伝的派生ソフト(これがめちゃめちゃいっぱいある)以外の本筋のゲームは3まで出ている。



 今回は最新の「3」ベースに語りたいんだけど、基本設定の説明をまずは書いてみる。



 「遙か」シリーズの主な舞台は異世界「京」。

 よくこう表現されるものの、実際は「京」っていうのは世界そのものじゃなくて都の名前っす。



 日本の平安時代に酷似した世界で、無印は貴族の栄えていた黄金時代、2は災害や政治の乱れでガタガタの暗黒時代、3は源氏対平家の争乱時代。



 だいたい100年くらい間が空いてるんで、4は足利尊氏らへんが、北条さんのもうちょい早めで時代かね~。案外平安初期か飛鳥時代とかに戻ったりして??



 その京の守護神たる「龍神」が、京に危機が迫ると、「龍神の神子」という乙女を選び出す。



 ヒロイン(3作とも違う人)は毎回普通の女子高生ながら、なぜかこれに大抜擢されて、強制的に京に召喚される。



 京を救わないとと帰れないので、なかばなし崩しに京に災いをもたらすものと戦っていく。



 しか~し、そんな神子様には八葉という彼女を守るイケメン集団がいる。

 その八葉の誰かとラブラブになることこそ真の目的である。





 しかし、さっきの時代背景を見てもらってもなんとなくわかると思うけど、シリーズが進むごとに過酷さが増してる。



 無印は、最初から八葉は集結していてみんな神子に協力的、しかもそのうち二人は同じ世界からきた友達で心強い。

 時の帝に全面的にバックアップしてもらえるし、神子を支えるアシスタント的存在の星の一族の姫は超優秀、サポート体制ばっちり。比較的世の中も平和だし。



 「2」の世界では帝と、先の帝である院が京全土を巻き込む父子喧嘩の真っ最中。

 八葉すら真っ二つに分かれて対立しており、神子はとりあえずどちらかの派閥について、もう一方をじわじわ懐柔して仲間にしていかなければいけない。もちろん友達はいない。

 しかももう一人の「龍神の神子」が先に京に現れていて、絶賛活躍中という居心地の悪さ。

 更に、星の一族の姫は前作よりやや幼く未熟な上、その双子の兄貴にはさんざん嫌味や小言を頂戴するハメに。

 まったく、あなた、大谷育江さんじゃなかったら許さないよ。笑。





 3は更にもう戦の真っ只中なので、主人公も刀を握って戦わなきゃならん。

 八葉も一から集めなきゃならんし、敵もいれば味方もいる。

 京だけじゃなく、鎌倉や熊野などあっちこっちに行かなきゃならず、今までの神子は半年で帰れたのに、一年以上の長丁場。

 星の一族は力の強い人が途絶えてしまってもういないし。





 最初に言ったように、今回は、冒頭からそんな苦難を強いられるシリーズ3作目を掘り下げて語ってみる。





 3の神子・春日望美(名前変更可能)は、幼なじみの有川兄弟とともに京に飛ばされ(ただし兄はいきなり行方不明になってしまう)、なんやかんやあって、怨霊を操る平家軍を討つべく、源氏の軍に入る。



 八葉を集め、力を高めて戦っていくのだが、なぜか史実を覆らせるように、平家優勢で戦は進む。

 次第に追い詰められ、仲間たちは倒れ、最終的には燃え盛る屋敷に閉じ込められてしまい、神子はある人物の命と引き換えに、一人元の世界に帰る。



 しかし、神子は尊い犠牲のおかげで「時空跳躍」という力を手に入れる。



 時間と空間を自由に行き来する力。

 それを使って京に戻り、過去と未来を行き来しながら、神子は仲間たちを、そして大切な人を救う戦いに挑む。





 この「時空跳躍」というのが「3」独自の概念であり、一番の売りなのだよ。



最初のプレイは強制的にさっき言ったバッドエンドなので、二回目からが本編という感じ。

 未来を知っていることで、悲劇を回避するための選択肢やイベントなどが追加される。



 八葉たちは一人を除いて、ヒロインが「時をかける少女」だとは知らないんで、最初は「はぁ? なに言ってんの??」って感じなんだけど、結果助かるから「お前すげーな」となり、めっちゃ感心される。

 このカタルシスを味わうことが、すごく楽しかったり。もっと褒めて~ 笑。

 で、だいたいの場合が「福原事変」という章を起点に各キャラのルートに入る。

 シナリオがしっかりしてるんで、一気に全キャラ攻略したくなる筈。



 全キャラ攻略すると「大団円」エンドという、超絶ご都合主義なスペシャルエンドへのルートが開くんだけど、ここで見られるムービーが一番ヘタレなので、残念。



 いや、というか全体にムービーの質が極悪なのがこのゲームの一番の難点だからなぁ。汗。





 でも本当にそれがなかったら、システム、シナリオともに完璧に近いゲームだと思うよ。



 一番シナリオがよかったのは……う~ん、これは難しい……普通に全部よかったよなぁ……単純に一番萌えキャラな「有川将臣」か……。



 無印と2は異様に地味な設定の方が一人ずついたんだけど、3はそういう意味じゃすごくよかった。みんな均一に盛り上がったからね。

 ヒノエがちょっと出番短くて気の毒だけど、十分魅力が出てたしね。







 個人的な話になっちゃうけど、私は乙女ゲームとかギャルゲーでは「メイン」がいないほうが好きなのね。



 つまり、恋愛対象の中で別格扱いされてて、主役的な存在ね。

 ゲームのジャケットに一人で写ったりとかさ。笑。



 なんだかそのキャラとのエンドがトゥルーエンドで、あとはアナザーエンドみたいな気分になるっしょ。

 そことくっつかなきゃ、なんだか物語としての整合性がおかしいし。



 遙かシリーズには、そういう最初からメインの人はいなくて、特に「2」では京で最初に出会う八葉を選択肢で決められる(メインを決められる)という、めちゃめちゃ私好みなシステムがあった。



 3では最初やや「有川将臣」と「源九郎義経」がツートップで前に出てるけど、時空跳躍始めてからは完全に一人のキャラがメインになってくからいい感じ。



 どのキャラのシナリオでも違和感なくそのまま小説にできるようなゲームが私の理想。

 それに近いとこまできてるのがこのゲームだ。

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* ILLUSTRATION BY nyao *