麻咲no萌々Show time!【８】～涼編～

　神の導きのままに、三人目は涼を攻略。

　玲司と天祢のシナリオが深く関連し合っているように、香希とマコト、涼と竜崎は一応セットになってますが、涼と竜崎は他に比べると関連した部分が少ない、独立した物語に近いですね(ただし共通するテーマはある)。


　涼ルートは芹香の親友・希美が活躍するのに加え、他のルート(隠しキャラのルートはまだわからんが)に出て来ないある人物が後半のキーパーソンの一人として登場します。

　涼よりそっちが気になっちゃった人がいたら私の仲間です。笑。


　涼はね……私にはなかなかわからなかったです。汗。

　わからなかったので理解しようと何度かイベントを振り返ったりしたんだけど、やっぱりよくわかんないんです……芹香を好きになった理由が。汗。

　好きになった理由がわかりづらいのは大半のキャラに言えるんだけど、まだ河合荘組は愛情とか日常の癒しに飢えた連中だから、飯作ってもらったりして、芹香の家庭的な面に気を許していくのは仕方ない気もするのね。

　涼は店以外ろくに接点がない序盤からかなりの本気モードで押してくるんでね。一回も指名してないのに押してきますから。笑。

　
　俺は本気だと言われる度に引いていく芹香には感情移入できたけど(笑)。

　まだこの時の涼はホストとして太客の芹香をキープするために色カノにしようとしていた、執着するのはただ負けず嫌いだから……とかいう展開だったらよかったのになー。



　というわけで妄想で脳内補完してみます。



　私なりの結論としては、「涼は惚れっぽいけど、惚れたら一途なんだ」ということ。

　スラムダンクの桜木花道みたいなもんで、芹香が見た目タイプだったというだけの理由でとりあえず恋に落ち、勝手に熱を上げていってしまったんじゃないかと。

　で、一緒にいるうちにどんどんハマっていく、と。

　実際、涼はある人から公私の線引きが出来てないことを非難されたりしますから、お客さんにマジ惚れすること自体初めてじゃないんじゃないかなー、と私は思ったんですが。


　まあ、涼は設定上周りには「いい加減そうな男」と思われないといかんわけで、演出上は間違ってないと思いますよ。


　まあそんな、不可解な涼ですが、対する芹香も私には不可解な行動をとるので、個人的にはあんまり乗りきれなかったですねー。

　
　何がどう不可解だったかは下の台詞からオールネタバレレビューへどうぞ。

　涼(本名・本庄涼太)、年は若いが出勤時間が遅いので、ゴージャスでは中堅くらいのホストだと思います。

　性格は明るい盛り上げ役で、ちゃらちゃらしたテキトーなお調子者に見えますが、根は真面目でよく人に気を遣うタイプ。
　ただしUFO(マニア)など自分の好きなものに関してはかなり盲目的に執着し、周りが見えなくなるところがある模様。



　芹香が上司の桜木に連れられ、初めて客としてゴージャスに来た時、桜木のお気に入りホストとして紹介されるのが涼です。

　その日もUFOらしき物体を追跡して出勤時間に遅れるなど、いかにもいい加減な涼。
　しかし芹香は、破れたスカートをめざとく見つけて手際よく直してくれるという、涼の意外な一面を知ります。

　その頃、芹香の親友で大学生の希美から相談したいことがあると言われ、大学の学祭に招かれます。

　その電話のやりとりを聞いていた涼は、自分も同じ大学の学生だと言い、芹香にチケットを渡します。


　学祭当日、芹香は希美から「好きな人ができた」と相談されます。

　名前も何も知らないが、「破れたスカートを直して颯爽と去って行ったカッコいい人」だと。

　どこかで聞いた話だと思いながらも、希美と学祭を見て回っていた芹香は涼と遭遇。
　希美の好きな人がやはり涼であることが判明するのでした。

　ここで芹香は希美の恋を応援しようと思うんですが、涼がホストだということを頑なに隠そうとして嘘をついてしまうんです。

　これが不可解。

　なんで隠すのかわからん。

　うまくいって付き合うようになれば嫌でもバレるんじゃね？

　涼がホストなのが不満ならむしろ「彼はホストクラブで働いてるけど、希美はそれでも平気？」と確認するなり、「ホストだからやめたほうがいい」と忠告するなりすればいいと思うが……。


　まあ、おいといて。


　涼のほうは芹香の態度に複雑な思いを覗かせ、芹香をお気に入りの丘に案内して、不意打ちでキスします。

　希美の想い、そしてそれを自分が応援していることを知りながらそんなことをしてきた涼が理解できず当惑する芹香。

　お構い無しに嘘か本気かもよくわからない積極的アプローチを仕掛け続ける涼。

　そして思いきって告白した希美は、涼から自分はホストだと打ち明けられた上、「好きな人がいるから」とあっさり振られてしまいます。
　希美はそれが芹香だと感付いてしまいます。


　希美は芹香が嘘をついていたことを責め、芹香は涼を責めます。

　希美の気持ちを思えば、涼にいくら言い寄られても受け入れられないと、拒絶するようになります。


　涼はシカトされてもめげずに何度も何度も芹香の携帯に電話をしたり、部屋までいきなり押し掛けたり、やや常軌を逸したストーカー行動を始めます。正直怖いです。爆。


　ナンバーワンホストの竜崎は、見かねて涼に「ホストなら客の迷惑も考えろ」「そんなんだからいつまでたっても二流なんだ」と手厳しい説教をします。

　一方で(これは竜崎のイベントだけど)、いまだ涼の本心がわからない芹香にも「ホストだって人を好きになることはあるんだぜ」と軽くフォローを入れます。

　流石ナンバーワンは言うことが違うぜ……というところですが、実はこのイベントが起きた時、私がボトル入れまくった結果、涼がナンバーワンになっていたという。笑。

　ごめんなさい、竜崎さん。カッコいい場面なのに微妙な状況でごめんなさい。


　涼は少し反省しつつも、芹香への気持ちを押さえきれず、電話に出ないならば、と芹香が出てくるまで雪の中ひたすら待ち続けます(やっぱりストーカー……笑)。

　そしてクリスマスイヴ。
　芹香は結局なぜか涼を永久指名してしまい、涼は大喜びで芹香をファーストロゼに選びます。

　芹香は自分が何故親友を裏切って涼を指名してしまったのか自分でもわからないままで(ついでに涼狙いの上司にまで睨まれ　笑)、独りでうかれている涼にイラっとしてしまったり、押しきられるような格好で身体の関係を持つにいたっても、相変わらず微妙な関係。


　そんな折、芹香はパリから帰国したばかりという涼の双子の弟で画家の桂太に出会います。

　桂太は涼とは正反対、ぶっきらぼうで愛想のかけらもないクールなタイプ。
　涼に対しては辛辣な態度で、「どうしてお前はホストなんかやってるんだ」と責め立て、涼は言われるまま。


　涼と桂太の関係も気になる芹香でしたが、それよりもまずは親友のこと。
　いつまでも隠しておけないから、と希美に涼との全てを打ち明けます。
　これには流石の希美も激怒。
　芹香の態度をけちょんけちょんに非難し、涼を好きになりかけている筈なのに、希美を理由に遠ざけようとしていることについて、「自分の勇気のなさを私のせいにしないでよ」と言い放ちます。

　桂太からも涼は限界まで追い詰められているようだ、と忠告され、芹香は初めて自分の煮えきらない態度がいかに涼を追い詰めていたかに気付きます。

　芹香は涼に今までのことを一度リセットして、最初から始めようと言い、今度は自分の方から涼に告白し、ようやく二人は本当の意味で結ばれます。


　希美ともなんとか仲直りするのですが、その希美はたまたま街中でぶつかったことから桂太と言い争いになり、言い争ってるうちになぜか付き合うことになります。笑。

　この二人のやりとりかなり笑えます。

　その一件を聞いた涼は、「事故に遭ってから他人に無関心だった桂太が……」と少し安心したような顔を見せます。

　事故とは何か。何故桂太は涼に冷たいのか。
　気になって仕方ないけれど、話したがらない涼を追求できない芹香。

　そんな芹香に桂太は「教えてやってもいい」 と言ってホテルに誘い込み、「あいつの大切なものはみんな壊してやる」と無理矢理襲いますが、未遂で立ち去ります。

　いよいよ兄弟の過去が気掛かりな芹香は、涼が親と電話しているのを立ち聞きし、涼がホストとして稼いだお金を桂太の留学先での学費に当てていること、それを本人には隠していることを知ります。

　電話を聞かれたと悟った涼はついに真相を語ります。

　かつて桂太は陸上界で活躍しており、涼は写真家になってそんな桂太の写真を撮るのが夢だった。
　しかし涼が子供の頃よくした木登りに誘ったことで桂太が怪我をし、選手生命を断たれてしまったという。
　入院中に描いた桂太の絵の才能に驚いた涼は、桂太の二つ目の夢だけでも叶えたいと、自分を犠牲にしてでも絵の勉強をさせようとホストになったのでした。

　一方桂太は事故の件は涼が悪いわけじゃないと理解しながらも、誰かを責めずにはいられなかったようです。

　芹香が間に入ることでわだかまりを解消した兄弟。桂太は涼に、もう大丈夫だから自分の好きなことをしろ、と告げます。

　数日後、パリに戻る桂太の隣には急遽桂太にくっついて留学を決めた希美の姿が。
　いつの間にかすっかりラブラブ。笑。

　別れ際、桂太は芹香に涼の姿の入った風景画のスケッチを手渡します。
　二組のカップルがそれぞれの道を歩き始めたところでエンディング。


　エピローグ。五年後、ようやく個展を開いた涼。
　芹香に桂太から届いたという祝いの品の絵を見せます。
　家に飾るのかと聞く芹香に、涼は「これは二人の新居に飾るんだ」と言い、指輪を手渡してプロポーズ。答えはもちろんイエス。

　スペシャルでは、個展の少し後、新居への引っ越しが終わった涼のところに「写真を買いたいという人がいる」と電話が。
　会いに行ってみると、なんと桂太でした。
　桂太は涼に「ついでに前に芹香に渡した絵を送ってほしい」と伝言し、「結婚式に呼んでやる」とどうやらラブラブ継続中であることをアピって(笑)帰って行きます。

　この五年後の桂太の立ち絵のほうが涼よりホストっぽく見えた……。笑。

　芹香と涼は懐かしいスケッチを眺めながら、改めて将来を誓い合い、唇を重ねて終幕です。



　まあ、前半イマイチだけど、桂太が出て来てからの展開はいいんじゃないですかねー。
　よくよく考えると香希と微妙にキャラ被ってるけど、涼より桂太に萌えました。

　双子愛好家としては、桂太も寺島さんの一人二役がよかったかなぁ。ギャップ萌で。
　でも松原さんの声は好きだけどね。

　個人的には希美と桂太のカプがすごく好きなので、ラスエス無印みたいにファンディスク出るなら是非番外編を作って頂きたい！(そんな需要がよそでもあるかはわかりませんが)

　ダメなら二次創作してもいいさ！　笑。


　さて、次はツンデレ雨男いきますか！！