麻咲no萌々Show time!【５】～玲司編～

　ラスエス２、最初に攻略したのはメインヒーローの玲司でした。

　高木Ｄお勧めの攻略順ということだったんですが、成程、玲司やってから天祢さんと、天祢さんやってから玲司ではあるキャラクター(二人に共通するキーパーソンですな)に対する印象がちょっと違うかもしれないです。


　玲司とは一番最初に出会うし、結構すぐに仲良くなれるんですが(永久指名前に好感度MAXでしたから)、後半は、彼がヒロインに秘密を持っていることでギクシャクしてったりするわけですよ。


　玲司はキャラ的には結構好きで可愛い奴だと思うんですが、私の中では可愛い弟キャラみたいな感じで終わってしまい、恋愛対象としては「ないな」と。

　あのキャラで高校生とかならいいんですが、いい大人として見ると若干頼りないんで……。


　しかしいきなりキレる場面とかは結構びっくりしました。雛見沢症候群かと思った。笑。


　オールネタバレの更に詳細なレビューは下の台詞から自己責任でどうぞ。

　玲司(本名・新谷玲司)は素直で屈託のない明るい青年で、何故かいっつもお腹を空かせています。
　時代劇マニアで、日常会話で「拙者」とか「ござる」とか言います。
　変な子です。


　ラスト・エスコート２の物語は、ファッション雑誌の編集部勤務の主人公・安藤芹香が自宅アパートの階段のところで空腹状態で行き倒れ(？)ていた青年を保護するところから始まります。


　仕事上のとある企画でホストクラブ「ゴージャス」に足を踏み入れた芹香は、そこでホストとして働く例の青年……玲司と再会します。

　実は同じアパートの住人だった玲司は毎日のように芹香の部屋に入り浸り、ご飯を作ってもらうようになっていきます。


　このアパート、河合荘(かわいそう　笑)には何故か続々と他のホストが転居してきて、芹香は食堂のおばちゃん状態になっていくのですが、詳しくはまた他のキャラクターの時に。


　玲司と芹香はホストとお客さんというよりは、擬似家族的な絆を育み、お互いをかけがえのない相手として認識していきます。


　ここまでが前半の話。


　ゴージャスでは12月24日の夜にお客さんが一人のホストを永久指名し、ホストも一人のお客さんをファーストロゼ(＝一番大切なお客さん)に指名して、証となる指輪を送ることになっています。

　ここでお互いを選ぶことで各人の専用ルートに入っていきます(永久指名できたら自動的にロゼにはなれるんですがね)。


　ファーストロゼになってからは、ペアリングを買ったり、大晦日の夜にはとうとう一線越えてしまったりと(多分この時が初めて……だと思う　笑)いい感じな二人なのですが。


　ゴージャスの常連で、天祢さんと深い仲だと噂されている大女優・流川響の存在が玲司の表情に影を落とします。

　ワイドショーで響のスキャンダルが報じられるのを見ていきなり激昂したり、響本人や天祢を罵ったりと、別人のような険しい表情を見せます。

　こういう時の玲司は本当に普段とのギャップでかなり怖いです。

　更に、流川響が独立して事務所を作ること、どうやらその事務所に玲司を所属させようとしているらしいことが判明します。


　自分が未だ玲司のことを何も知らないということ、玲司が秘密を打ち明けてくれないことに対して芹香は苦悩しながらも、玲司が話してくれるのを待ち続けます。


　玲司もまた苦悩しながらも、やがて決意して芹香に全てを打ち明けます。


　流川響が自分の実の母親であり、自分は隠し子であるということ。

　幼い頃に両親は離婚しており、玲司は父親に引き取られていたのでした。

　父親の再婚で新しい家族が出来るも馴染めずに家を出てしまい、見かねた響が玲司にモデルの仕事をさせたのですが、それもいきなり投げ出してしまったという。

　響は仕方なく天祢に頼んで玲司をホストとして預かって貰いながら、 玲司が再びモデルとして活動できるように手を尽していた……というのが真相だったようです。

　玲司は自分を捨てた母親への複雑な感情から反発していますが、自分がいつも嫌なことから逃げ続けていることを自覚していきます。

　一方で響や天祢も自分たちが一方的に比護するのではなく、玲司が自分で選択することに意味があると気付くんですが……。

　これからというところで、玲司がアパートを引き払って失踪し、一方的な別れの電話を最後に連絡がつかなくなってしまいます。


　実はパパラッチによって響との関係が世に知られてしまい、大スクープとなってしまっていたのでした。

　芹香の出版社にまで「流川響の隠し子と交際している女性がいる」と報道陣が押し掛ける事態に。

　身動きがとれない状態ながら玲司の身を案じる芹香を、上司の桜木とクライアントの神崎が協力して逃がしてあげるんですが、ここの神崎にグッときました。

　性別を越えた友情を感じましたね。私的には彼はそのくらいの立ち位置がいいのかも。笑。


　芹香は響、そして玲司の父・俊介に、どんなことになって玲司と一緒にいると宣言して、思い出の海に玲司を探しに行きます。


　そしてようやく再会できた二人は想いを確かめ合い、玲司はもう逃げないと約束するのでした。


　それからもマスコミが落ち着くまでの間隠れていた玲司は、両親に素直な感謝の気持ちを伝えた後、河合荘へと帰り、出会った日と同じようにアパートの階段で芹香に迎え入れられるところでエンディング。


　エピローグは、モデル活動を再開して世界を飛び回る玲司が、遠距離恋愛中の芹香に会うために帰国してきたシーン。
　ここでもやっぱり階段で寝ている玲司。笑。
　あんまり会えないのは寂しいけど、仕事も芹香も投げ出したりしないと言って笑う玲司に芹香も応え、またいつものようにキッチンに立って玲司のためにご飯を作る……ほのぼのとした場面で終了。


　が。

　エピローグの更にその先が、ギャラリーが全部埋まると見られるスペシャルというところで展開されます。

　玲司がチャンスを掴み、パリに落ち着いて仕事をすることになり、ますます会えなくなってしまうとへこむ芹香。

　ところがそんな芹香にいきなりパリ支社に転属の辞令が。
　実は響が裏に手を回して辞令を出させたのでした(芹香や玲司は知りません)。

　これからはまたずっと一緒にいられることになり、二人でパリの名所を巡りながら、幸せいっぱい……というところで今度こそ終幕。


　玲司ルートは、流川響が非常に美味しい役回りで、不器用ながらも息子に愛情を注ぐ姿がかいま見えて良かったです。

　ボーイミーツガールの王道的な成長物語という感じで、毒気の少ないシナリオでしたね。

　しかし、D3Pはモデルネタ多いね。笑。


　玲司との恋は自然に日常的なところからゆっくり始まっていくので、二人が想い合うことに無理がなくてよかったです。

　その分メインにしては地味な感じもしましたが、他が濃すぎるという説もあるか。笑。

　次回は天祢編です。