麻咲no萌々Show time!【６】～天祢一星編～

　発売前の段階から本命のキャラクターであり、メールイベントでも指名させてもらったゴージャス店長・天祢一星。

　ファーストプレイでも、玲司より彼が気になってしまって気が気じゃなかった(ちょいちょい気になる登場の仕方をなさるから　汗)。

　そして実際にルートをプレイしてますます好きになってしまいました。やっぱり天祢さん最高。

　天祢シナリオは……なんか色々と大人な雰囲気なので、かなーり人を選ぶと思いますが、私はとても気に入りました。

　今まで知る限りのラスエスシリーズのキャラクターって、ホストと言っても他に仕事や夢や大切なものがあるキャラクターばっかりなんですよ。

　ところがこの天祢という人にはどうやらホストしかないみたいなんですよね。

　ホスト以外の他の生き方を知らない男……そんな印象。

　プロフィールコンプのメッセージなんか顕著ですやん。他に引き出しないんかい、っていうね。

　これぞ私がタイトルから期待したもの、真のホスト恋愛シミュレーションだと思います。


　しかしエロいです。
　異常にエロいです。


　オールネタバレの更に詳しいレビューは下の台詞からどうぞ！

　天祢一星(本名・杜信行。本名のほうが好きだなぁ)。
　ゴージャスの店長さんです。
　物腰優雅で、落ち着いた大人の男性という感じ。口調も丁寧で上品です。
　ゴージャスの中では常識派だと思われますが、たまーに天然な発言をかましたり、カで始まりケで終わる四文字の言葉を聞くと血が騒いで暴走します(可愛いー、これ)。

　実は芹香より一回り年上なんですが、若々しい外見をされていらっしゃいます。


　企画の下見のためにゴージャスに行った芹香が最初に出会うホストが天祢です。
　ゴージャス常連である芹香の上司・桜木とともに芹香を導くナビゲーター的な役割も担っていると思います。


　このゲーム、何故か芹香より先に相手のほうがヒートアップする傾向にありまして、天祢はそれもかなり顕著。

　かなり早い段階から芹香にアプローチしてきますので、芹香のほうが困惑する場面が多く見られます。


　しかし天祢が芹香を意識するのには理由があったりします。

　実は芹香は天祢がかつて結婚の約束をしながら、病で死んでしまった女性と似ているらしい。

　「100年に１回しか笑わない」だの「能面」だの言われている天祢が、芹香の前では声を出して笑ったりする……それは芹香を見ていると当時の気持ちを思い出すから。


　最初私はこれを字面通り受け取って、「天祢さんにとって芹香は死んだ恋人の代わりなのか？」と思ったんですが、よくよく話してみればそういう意味ではない模様。

　天祢は芹香と出会ったことで辛い思い出もいつかは昇華されていくということを知り、そして純粋に人を愛していた頃の気持ちを思い出すことができたんだ……と言いたかったようです。


　長い間淀んでいたものが流れだしたという感じですね。

　ただし芹香のほうは「天祢さんはホストだ」という先入観に加え、玲司ルートでも触れたように、天祢さんには大女優・流川響との噂があったりする(実際ただならぬ雰囲気に見える) ことから、「騙されてなるものか」とばかりに警戒バリバリです。笑。

　天祢を想い始めているからこそ傷付きたくなくて余計警戒してしまうのだと思いますが。

　めでたく天祢からファーストロゼに選ばれても「どうして(響ではなく)私を？？」と困惑する始末。

　天祢のほうはなんとか自分が芹香を特別に想っていることを伝えようと頑張るのですが、ことごとく空回りしていきます。

　それも当たり前の話で、天祢は響との関係については口を閉ざしたままで、芹香が一番欲している「好きだ」「愛してる」という言葉をなかなか言ってくれないのですから。

　この場合、自分とのことは本気じゃないと思うのは当たり前。

　天祢のほうは自分がホストだということから甘い言葉を軽々しく使うことは返って誠意を欠くと思い込んでる節があったりしますね。
　で、結局何をするかと思えば身体で伝えるという。笑。
　あなたの不安を解消する唯一の方法、とまで言ってます。なんか違うぞ？

　中盤以降のイベントは濡れ場直行ばっかりで、とんでもなくエロいです。
　帰ると言ってる芹香を半分無理矢理引き留める(多分その後はベッド行)シーンとか、首にキスマークつけるシーンとか、ちょっと狂暴で、髪型のせいか鍬次郎かと思いましたわ。笑。


　そうそう、メールイベントで約束した通り夜の海へドライブするイベントもあります(二回ほど)。
　息苦しい展開にも関わらず、思わずにやけました。


　そして終盤、天祢がとうとう芹香に響との関係を打ち明けます。

　天祢は二十歳の頃、世の中に絶望して自棄になっていたことがあり(恐らくは恋人の死のため)、その時に自分を拾って「天祢一星」の名を与え、ホストとして育ててくれたのが響だったという。

　それ以来天祢は流されるように響のパートナーとして付き合ってきたのだと言います。
　当然ながら身体の関係も持っているし、金銭的な面でも多大な援助を受けてきた……平たく言ったらヒモだったってことですよね？　天祢さん。笑。


　事実を知って「やっぱり」とショックを受けた芹香は天祢から決別しようとしますが、天祢のほうはあきらめず。

　……しかし、ちょっと落ち込んで吸えない煙草吸ってむせる天祢さんは可愛かった。笑。


　天祢ははっきりと響との関係にケジメをつけた上で、芹香にもう一度想いを伝えます。

　響のフォローも入り、天祢の愛情をようやく理解する芹香ですが、当の天祢と連絡がつかなくなり、落ち込みます。

　そんな時、河合荘に新しい入居者が来たらしく、河合荘在住ホストの皆さん(通称ハイエナ軍団　笑)が引っ越しのお手伝いをしています。

　新たな入居者はもちろん天祢。
　響にもらったものを全て返したら住む部屋もなくなってしまったので引っ越してきた「杜信行です」と。

　天祢一星という名前ももらったもんだから返してしまったということでしょうね。

　そんな新しい始まりを予感させるところでエンディング。


　エピローグでは、五年後、ホストを引退して河合荘を買い取り、大家さんになった天祢……基、信行が芹香と結婚式の準備を進めています。
　五年前は「芹香ちゃん」だったのが「芹香」に。キャッ。

　そしてスペシャルでは、結婚式の二次会。
　二人の出会いの場所……ゴージャスを借りきって、懐かしい仲間たちに祝福されるんですが(玲司はいません。多分パリ？？)、なんと響もいますよ。またいいところ持っていきやがります。笑。


　まあそんな天祢シナリオ……気持ちはどうあれ二股かけられてたのは事実なので、だめな人はだめかもしれませんが、私はむしろ萌えました。

　二十歳の頃の天祢さんの回想シーンとか見たかったなー……やさぐれた天祢さん……。萌えすぎる。

　あと部屋着姿の天祢さんの立ち絵大好きです。
　いつ髪下ろすんだろうと思えば……ここできたかと。


　エピローグで天祢さんが辞めてからゴージャスのオーナーが変わったって話が出てましたが……誰かのシナリオの伏線？？　気になりますねー。


　次は涼編でーす。