麻咲no萌々Show time!【12】～竜崎直夜編～

　主要６キャラクターの最後は、ゴージャスのナンバーワンホスト・竜崎直夜様です。
　発売前も後も巷の人気を独占している彼ですが、まあ、無理もあるまいて。

　竜崎自体確かにかっこいいし、シナリオが秀逸だし、一周目は何の予備知識もなければ９０％登場すらしないであろう難攻不落ぶりがプレミア感演出してますよね。

　永久指名するのも難しい、スチル埋めるのも難しい、ベストEDも難しい、と私もかなりリロードしまくりましたよ。汗。

　まさに乙女ゲーム界の藤崎詩織……！


　出てくるのは他のキャラクターより遅いけど、シナリオ自体は裏主人公と言ってもおかしくないものです。

　竜崎シナリオは主人公の芹香も他シナリオとは一味違いますね。
　特にエピローグは竜崎より主人公が男前ですから。笑。

　潜在意識化で、ナンバーワンをオトしたという自信が芹香を強くしたのかも……。
　そのために、途中まではある人のルートとよく似た展開なのに関わらず、最終的に真逆の結論に到るところが面白い。


　こんなに持ち上げると、これからプレイする方は思わず早くオトしたくなるかもしれませんが、とにかく絶対に一番最後にクリアすべき(隠しキャラ除く)。これは絶対です。




　オールネタバレレビューは下の台詞からどうぞ。

　竜崎直夜(本名・野田義成)。
　もう長いことゴージャスのナンバーワンに君臨している超人気ホスト。

　ただし他キャラルートの12月だけはナンバーワンではありません。笑。

　おかげで一周目の12月に玲司をやっとの思いでナンバーワンにしたのに、竜崎がいなくて、ときメモGSではりきって試験に備えたのに葉月くんが居眠りしたせいで１位コメント見れず……みたいな妙な悔しさを味わいました。爆。

　竜崎ルートやるまではこれがとっても謎だったんですが、やってみると明言されないまでも推測できますなー。


　竜崎との出会いは、芹香がゴージャスに携帯電話を忘れて行きそうになったのに気付き、声をかけてきたことから。
　芹香の変なストラップがツボにハマったらしく、爆笑しながら去って行きます。

　見慣れないホストだな、と思う芹香に天祢が「彼はナンバーワンホストです」と紹介してくれます。
　竜崎はナンバーワン故に出勤時間が深夜３時、と遅いために今まで会ったことがなかったんですな。

　その翌日、芹香はダメ元で提案した謎の企画「クラブに集まる若者たちの下着はトランクスか？　ブリーフか？」が何故か絶賛されてしまい、自ら取材に行かされてしまいます。

　この意味のわからない企画、わかる人にはわかるらしく、城島社長やＤＪのヒロシにも絶賛されます。なぜか。

　仕方なく下着を聞いて回る芹香ですが、がらの悪い男にからまれてしまいます。
　そこにすかさず現れて、正義のオイナリパンチ(イトケン違い)で助けてくれる竜崎。

　お礼を言う芹香に、今度ゴージャスに来たら必ず自分を指名するように、と告げてかっこよく去ろうとしますが、それを芹香が呼び止め、「最後にひとつだけ」「竜崎さんの今日の下着はトランクスですか？　それとも……」

　芹香最高。笑。
　竜崎のリアクションを待たずにフェードアウトするところがまたいい。

　それから竜崎は何かある度にこのネタを持ち出すので、彼の中でも相当インパクトがあったのでしょう。

　もっともヒロシが、竜崎が知らない女の子を助けるのは珍しい、と言っているので、初見から何か感じるところがあったのかもしれないが……。


　以降、芹香は竜崎を指名するようになりますが、竜崎にゾッコンの古参客・お水の里桜から早速睨まれてしまいます。

　私はてっきりこのお姉さんから今後ネチネチいじめられるのかと思ったら、芹香の生真面目からくる天然ぶりに毒気を抜かれて、序盤から変な友情が芽生えて仲良くなります。笑。

　もちろん恋敵でもあるんだけど、感覚としてはあれです、同じバンドの同じメンバーのファン同士みたいな。古参と新規でね。笑。

　竜崎にとってはこの時点では芹香も里桜も平等に大事なお客さんなので、芹香が里桜の内面をちゃんと理解して、仲良くなってくれたことを喜んでくれます。

　しかし客とホストである以上、これ以上近付く筈のない芹香と竜崎を急接近させる文字通りの大事件が。

　竜崎の自宅の高級マンションが家事で全焼(これが12月)。
　もともとポジティブ思考なため、本人はそれほど気にしていないものの帰る家がなくなってしまう。
　そして、「芹香ちゃんのアパートって玲司やマコトが住んでて食事付きって本当？」「俺もそこに住む」とまさかの河合荘入り。

　河合荘はゴージャス寮と化すのでした。


　ちょうどその時、涼からの熱烈アプローチに困り果てていた芹香(涼ルート参照)は竜崎に相談に乗って貰うようになります。
　竜崎は竜崎で他のホストたちと同じように芹香の作る料理を目当てに部屋によく出入りするようになり、距離を縮めていくことになります。

　永久指名については、どうせならファーストロゼになりたいと思って、競争率の高い竜崎指名をためらっていた芹香ですが、前夜に竜崎から自分を指名するようにと言われたこともあり、彼を選びます。

　そしてまさかのファーストロゼ指名。
　流石に驚いた芹香は竜崎に理由を問いますが、「理由なんて必要ない」と曖昧な返事。
　そして芹香自身も何故自分が竜崎を指名したかわからずにいました。


　そして年末、竜崎から正月の予定について「客の誘いは全て断っている」と聞いた芹香は、誘っても断られると思って誘えませんでした。
　しかし竜崎のほうから芹香を訪ねてきて、「独りで過ごすのも寂しいから二人で年を越さないか」と自室に招きます。

　そして翌朝。
　同じベッドで裸で目を覚ました二人。

　芹香は今更ながら何故自分を抱いたのかと竜崎に問いますが、いつもの竜崎節(笑)でお茶を濁されてしまいます。

　後日、芹香の雰囲気が少し変わったことから、二人の共通の友人であるＤＪヒロシは、二人が深い仲になったことを見抜きます。

　ヒロシは芹香に、竜崎は本気の恋愛はしないと忠告しますが、しかし、今まで客と寝たことは一度もなかったとも語ります。
　その一方で竜崎にも、芹香を本気にさせてどうすんだと説教し、何かあったら自分に相談するように釘を刺します。

　里桜もまた竜崎の微妙な変化を感じとり、「いつまであのアパートにいるつもりなのか？」と問いつめますが、竜崎は「寮みたいで居心地がいいんだ」と、これも軽く受流してしまいます。

　しかし竜崎は仕事明けに酔っぱらって帰ったり、風邪を引いて体調を崩したりする度に芹香から世話を焼いてもらい、いつの間にやら芹香に甘えてしまっている自分に気付き出していました。

　そんなある日、上司の桜木とゴージャスに行った芹香は竜崎の指名待ちをするはめになります。
　ファーストロゼと言えどお客さんを差別しない竜崎。

　そういうところは理解していた芹香でしたが、ふと竜崎と他のお客さんがキスをするのを見てしまい(ホスト業界用語で卓チューと言う　笑)、「私だけの竜崎さんじゃないんだ」といたたまれなくなり、逃げ出します。

　数日後、避けられてることに気付いた竜崎に問いつめられる芹香。
　「やきもちか？」と指摘されて動揺してしまいます。
　竜崎は「俺は芹香ちゃんのモノじゃない」と明言しつつ、「だけど単なるホストと客じゃないだろ」と、また芹香を悩ませる思わせ振り発言。

　それからも芹香を翻弄する言動を続ける竜崎でしたが、ある時ついに腹をくくります。
　バレンタインデーの前日、芹香を食事に誘い出す竜崎。

　そして、今まで曖昧な態度を取り続けてきたのは、プロのホストとして、自分の客に本気で惚れてしまったという事実を認めることができなかったからだと語ります。
　こんな自分でよかったら、今日からは男と女としてちゃんと付き合ってほしい、と。

　まさかの両思い。
　芹香はもちろん喜んで、と答えます。

　今までの悩みが嘘のように明るくなり、仕事もバリバリこなす芹香に周囲からは何があったらもろバレ状態。笑。

　しかし里桜や他のお客さん、ゴージャスの仲間には秘密の交際です(一応客と付き合うのはルール違反だし)。
　竜崎はそのことを若干引け目に感じていますが、芹香は強がって「竜崎さんがホストでも平気」と言ってみせます。

　しかし芹香の嘘を見抜いた竜崎は密かに行動を開始。

　ある日、芹香は桜木から「竜崎直夜が芸能界デビューする」という裏情報を聞かされます。
　慌てて本人に確認すると、竜崎はその通りだと言います。

　折角両思いになれたのに、芸能界入りなんてしてしまったらもう今までのように会えなくなってしまう……とショックを受ける芹香。

　竜崎としてはホストを続けることで芹香にこれ以上辛い想いはさせたくないし、二人の将来を考えた上での決断だったのですが、二人の気持ちは微妙にすれ違ってしまいます。

　竜崎がゴージャスを引退する日、なかなか店に現れない芹香に里桜が電話で発破をかけ(実はとっくに二人の仲には気付いていた)、竜崎を迎えに行かせます。

　たっぷり苦悩した芹香でしたが、竜崎が決めた道を応援することにします。

　その数日後、竜崎は、落ち着いたら必ず連絡すると言って河合荘を離れ、芹香の前から姿を消します。


　その後。芸能界デビューに向けて、撮影を行っていた竜崎でしたが、どうしても違和感を拭いさることができずにいました。
　たまたま撮影地にいた小さな子供たちが互いに支え合う姿を見て、やっぱり一緒にいなければいけないんだ、と感じた竜崎は、撮影をキャンセルして逃走。
　河合荘に向かい、「あそこは俺の居場所じゃなかった」と告げ、芹香をしっかりと抱き締めます。


　エピローグの五年後。
　芹香と結婚した竜崎……義成は、結局芸能界入りは蹴ってしまい、イベント系の企業に就職してサラリーマンになっていました。
「義成さん、今幸せ？」という芹香の問いに、もちろん幸せだと答える義成。

　しかし芹香は、ヒロシらの協力を得て、内緒でとんでもない作戦を押し進めていました。

　なんと義成がホスト時代に貯めていた貯金を勝手に使い、空き店舗になっていたゴージャスを買い取っていたのです。
　義成に店の鍵を渡し、「オーナーになって経営してもいいし、店長としてホストをしてもいいよ」と言う芹香。
　ホストをやめてから義成は日に日に元気がなくなってきていた。
　周りのみんなも「竜崎直夜だったころが一番ギラギラしていい男だった」と言っていた。
　だからは自分の本当にやりたいことをやってほしい……誰よりも深く夫を理解している妻。
　竜崎は感激し、芹香に感謝します。

　スペシャルはゴージャス新装開店前夜。
　懐かしい仲間がみんなで開店祝いに集まります(今回は玲司もいる)。
　まさに大団円という感じで、スチルも二人を囲むように全員で映ってます。
　希美が「涼くんの弟と付き合ってる」と発言したり、他シナリオのネタバレがちょいちょいあるような？(もしかしたら全員クリアしないと竜崎ベストは見れないのか？？)

　天祢編以来引っ掛かってたゴージャス新オーナーは竜崎だったのかー。

　竜崎も天祢さんと同じように愛する人のために夜の世界から日の当たる世界へ出ようとするんですが、竜崎は元々夜の世界でこそ「らしく」いられる人……日の当たる世界を求めていた天祢とは違ったんですよね。

　それなのに芹香のために無理矢理自分を追い込む竜崎も健気だし、そこに気付いてホストとしての竜崎直夜をそのまま受け入れ、愛することにした芹香もすごい！

　どのカップルより絆の強さを感じました。素晴らしい。

　それに二人をサポートするヒロシや里桜たちもまたいい仕事してました。
　この二人はイトケンさんもお気に入りなようです。

　竜崎×里桜も結構好きだったり……。


　さて、わたくし２から入ったので雅也は攻略出来ない為、次は隠しキャラいきます。