ネオロマンスフェスタ遙か祭2011 初春時代絵巻 【ピリ辛いほうの感想】

※このエントリーは「ネオロマンスフェスタ遙か祭2011 初春時代絵巻」の感想をピリ辛に書いている記事です。

　辛いのがお好きでない方は、後から更新予定の「ネオロマンスフェスタ遙か祭2011 初春時代絵巻【ほの甘いほうの感想】」をご覧下さいませ。笑。

　辛いの大丈夫な方は続きからどうぞ。

　2011年一発目のネオロマイベント「ネオロマンスフェスタ遙か祭2011 初春時代絵巻」、昼夜通し参戦して来ました。

　最初に全体を通しての感想を言うと……「惜しいイベント」でした。

　(私の中で軽く黒歴史化している)３年前の遙か祭のようなガッカリ感は無かったですし、それなりに満足しているのですが、何かすっきりしないものがありましたね。

　理由はいろいろあります。

　まず今回は会場が聖地パシフィコからちょこっと離れて横浜アリーナでした……が。
　見た感じかなり空席が目立ったことや、コスが出来ないといった事情もあり、しみじみと「やっぱり祭りはパシフィコに限る」と思いましたね。笑。

　去年の武道館は十年祭というアニバーサリーイベントだったし、まさに１→４の集大成的な内容だったから、いいと思ったんですが、今回は意図がよくわからなかったですね。
　普通のイベントなのにわざわざ大きな会場を手配して、パシフィコでも収まるだけのお客さんを集めて、パシフィコでも十分出来るイベントを開催して、なんかチケット代だけ高くなってる印象。
　もしかすると「バーチャル出演者」のあの機械がアリーナ仕様なのかもしれませんが、別に後ろのモニターでもいいわけだし。

　１月、３月と立て続けに遙か祭が開催される理由は、間に発売される遙か５の販促だろうと思います。

　遙か５が発売されて、ドカンとヒットして、パシフィコじゃキャパが足りないからアリーナで……っていう流れならわかるんですが、なぜ販促でアリーナなのか。

　メインキャストの交替で物議を醸し、「５を遙かシリーズとして受け入れられるかどうか」をまだ決めかねているファンも多かろういう時期に、どんな勝算があってアリーナなのかと！！


　５の出演者の方々は、まだ発売前のゲームということもあり、イベントでも何かと縛りが多かったとも聞きますしね。
　さぞや大変だったことと思います。


　記事の本筋からはちょっと逸れるんですが、私は遙か５は５だけで単独イベントをやったほうがいいと考えています。アンジェとネオアンみたいに。

　なまじナンバリングタイトルだけに難しいかもしれませんが……。


　次に微妙だったのは、イベントの柱であるドラマパートが軒並み不発に感じたこと。

　不在キャストのバーチャル出演というのは発想としては面白かったと思いますし、星奏学院祭３がそうだったように、メインキャストの方全員に何らかの形でイベントに参加して頂きたい……という試みがまず素晴らしいと思います。

　昼の部で４と１、夜の部で２と３、両公演で５の別のドラマをやったから、合計で６つもドラマをやったわけなんですが、どのドラマでも登場している出演者全員(さすがに５の四神や明王はいませんが　笑)＋バーチャル出演者に出番を作ってました……脚本家の人えらい。えらすぎる。

　でも、それで結局ドラマが面白かったかといえば、かなり微妙でした。

　限られた時間の中に全員の出番を作ること……しか考えられていないのではないか？ という内容。

　コメディ要素の強い２のドラマ、人数が少ない分各人の個性がよく感じられた５のドラマは結構楽しめたけど、あとは本当にシリアスで笑いどころもあまりない中、ただ戦ったり悲壮な決意を語ってみたり……っていう内容で、起承転結もなく、それもこれもすでにゲームをプレイしているだろう多くのファンにとっては何もかも「今更」の話。何の新鮮味もなければ、萌もさほど感じないと思います。

　更に、バーチャル出演者と会話をしなくてはいけないことから、アドリブもほとんど入れられなかったようです。
　私は元々過度なアドリブを好まないのでさほど気にならなかったですが、好きな人には相当物足りなかっただろうと感じました。


　何度も言うように、苦労して全員を登場させてくれたこと自体はすごいことだし、評価したいと思うのですが、その結果ドラマ自体がつまらなくなってしまったのは本当に残念です。

　２日間４公演あった昨年のイベントでは同じやり方で成立しましたが、わずか２公演の中でそれを行うのは結局不可能だったのでしょう。

　そう考えると、登場するメインキャラクターを各ドラマ半分ずつにするとか、あるいはドラマは各公演４か１、２か３のどちらか一方にしぼり、ドラマがなかったほうのキャラに愛のメッセージをやってもらうとか……っていうほうが現実的だったのでは。

　もちろんこれは個人の意見で、内容云々よりとにかく全員出してくれたほうが……という人ももちろんいるでしょうけどね。

　同じように、トークコーナーも人が多すぎてなんかやりにくそうだったので、昼夜ずっと出てる出演者は半分ずつに分けてよかった気がする。

　あと今回、愛のメッセージコーナーもちょっと微妙でした。

　また昨年のイベントとの比較になりますが、昨年のメッセージはエンディング後の設定のため糖度が高く、一人一人の尺も長かったためにかなり印象に残りました。

　そのせいか今回はやたら薄味に感じ、最萌の台詞すら印象に残らなかったんです。

　スターライトクリスマスの、宿り木ネタ固定のメッセージみたいな、ああいう凝ったシチュエーションだったらもうちょっと面白かったんじゃないかと。


　まとめますと、何か主催者側の尋常じゃない気合いと気配りを感じるイベントだったのですが、最終的にどれも空回りしていた……そんな印象だから、「惜しいイベント」だと感じたのです。


　でも演出や構成で気に入ったところもたくさんありましたし、ライブパートも(三木さんに歌って頂けなかったのは残念でしたが)大満足だったし、ツレの薫さんとキャッキャして楽しんでました。
　遙か５への期待も更に膨らみました。

　だから昼夜とも参加出来てよかったですよ。

　そんなわけで次のエントリーではキャッキャした感想を書きたいと思います。笑。