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乙女ゲーマー麻咲(あさき)の、2.5次元を彷徨うブログ
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HN:
麻咲
年齢:
41
性別:
女性
誕生日:
1983/05/03
職業:
フリーター
趣味:
ライブ、乙女ゲーム、カラオケ
自己紹介:
好きなバンド

janne Da Arc
Angelo
犬神サーカス団
シド 
Sound Schedule
PIERROT
angela
GRANRODEO
Acid Black Cherry 他

好きな乙女ゲームとひいきキャラ
アンジェリークシリーズ(チャーリー)
遙かなる時空の中でシリーズ(無印・橘友雅、2.藤原幸鷹、3.平知盛、4・サザキ) 
金色のコルダシリーズ(1&2・王崎信武、3・榊大地、氷渡貴史)
ネオアンジェリーク(ジェット) 
フルハウスキス(羽倉麻生) 
ときめきメモリアルGSシリーズ(1・葉月珪、2・若王子貴文) 
幕末恋華シリーズ(大石鍬次郎、陸奥陽之助) 
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Vitaminシリーズ(X→七瀬瞬、真田正輝、永田智也 Z→方丈慧、不破千聖、加賀美蘭丸) 
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2007/10/15 (Mon)
 二人目「三木三郎」ルートです。
 すげー省略してるのに、とんでもなく長くなってます。笑。
 一、二を争ういいシナリオだったので、ついつい気合い入り過ぎたやも?

 ネタバレレビューは今回も下のほうの「→」リンクからですが、ネタバレを見ずにこれから自力でプレイするあなたのために、プレイ前に少し調べとくと、より理解しやすくなり、感情移入できるであろう単語を3つご紹介することにします。

 三木三郎の重要キーワードは、



「御陵衛士」

「油小路の変」

「赤報隊」


 ……ってところでしょうか。
 


 三番目はるろ剣世代ならみんな知ってますね。笑。

 あの隊長さんも登場しますよ~。

















 新撰組隊士「三木三郎(ミキ・サブロウ)」。

 名前も肩書きもプレイ開始時点のものです。

 新撰組の参謀である伊東甲子太郎の実弟である三木は、花を愛する優しい青年だけれど、極度の小心者にして大のお人好し。
 いつも控え目で人に気を遣ってばかりいる男です。
 反動なのか、お酒を飲むと性格が一変し、やたらと気が大きくなるのが困ったところ。

 新撰組に入隊した際に花柳館に挨拶をしに来た三木は、いきなり恋に落ちます。ヒロイン……ではなく先代の娘・おこうさんに。爆。

 彼なりに一生懸命アピールしていくのですが、すべからく空回りします。
 序盤、ヒロインはそんな三木を生温かく見守り(笑)、応援していくことになる。
 ちょっと前作の原田ルートみたいですが、原田は最初のイベントであっけなく撃沈だしなぁ……。

 おこうを食事に誘いに来た筈が、何故か掃除をさせられている三木(おこうには悪気はありません。多分)。
 お人好しでいつも人に流されている自分を情けなく思っているようですが、ふと足元に咲く可憐な花を見つけた三木は「掃除を引き受けてよかった」「おかげでこんなに綺麗な花を見付けることができたから」と微笑みます。

 ヒロインが小さな花に気付くことのできる優しい人だと言ってあげると照れまくります。


 そんな三木には民のためにこの日本を平和な国にしたい、という願いがあります。

 しかし、そんな彼の理想と新撰組の実情はあまりにも食い違ってしまっており、苦悩していくことになります。

 そしてついには三木の兄・伊東を中心とした一派は孝明天皇のお墓を守るという大義を持って御陵衛士を拝名し、新撰組を「友好的に」離脱します。

 この時、「三木三郎」→「三樹三郎」に。
 「三木三郎改め三樹三郎です」と名乗って、他の人に「変わってないじゃん?」言われます。笑。
 読み一緒だからね~。

 そして会話パートのキャラクター選択画面のとこはずっと「三木三郎」のまんまですが。
 まあ、一応ヒロインも「三樹さん」と呼ぶようにはなりますが、ややこしいからずっと三木で統一します。

 ある時その三木と兄の伊東が連れ立って、花柳館宗家であり、ヒロインの保護者である庵を訪ねてきます。
 御陵衛士の今後の活動には情報が欠かせない。
 だから情報収集能力の高いヒロインを自分たちの仲間に入れたい、という申し出があります。

 庵はこれを却下。
 御陵衛士に協力しても見返りがないから……と言いつつ、本音は誰がうちの可愛い娘(?)をお前らみたいなのにくれてやるか、ってなところでしょうか? 笑。

 三木は庵をストーキングして懇願し続けますが、ことごとくスルー。
 ついに酒の力を頼ってバーサク状態で乗り込んできますが、ここでおこうが、二人とも大切なことを忘れてませんか? と割って入り、ヒロインに言いたいことを言ってやれと促してくれます。

 ヒロインは問います。
 二人とも私の気持ちはどうでもいいのか、と。
 三木がほしいのは情報集めの道具で、私自身じゃないのではないかと。

 三木は反省して、道具なんかじゃなくヒロイン自身を仲間にしたいんだと言ってくれます。

 結局ヒロインは御陵衛士の正式メンバーにはならないものの、仲間のつもりで協力していくと約束します。

 庵はそんなヒロインに「三木くんたちに協力するなら、苦戦することになるぞ」と忠告します。



 そして庵の言葉通り、三木とヒロインに数々の試練がふりかかります。



 新撰組から御陵衛士に合流しようとした隊士達の粛清(実行犯・大石)。

 御陵衛士とも思想が近く、親しく交流していた才谷こと坂本竜馬の暗殺(実行犯・大石)。

 御陵衛士を正式な独立組織にしたいと近藤と話し合いに行った、伊東が闇討ちに(実行犯・大石)。

 遺体を引き取りに行った仲間たちが大勢討ち死に(実行犯・大石他)。

 三木は服部武雄から御陵衛士の未来を託され逃げ延びるが、とうとう新撰組と御陵衛士は完全な対立関係となります。

 そんなわけでやったのは全部大石ですが(笑)、仕組んだのは薩摩の大久保です。ミスター黒幕。

 武力倒幕のために邪魔な才谷を消し、目障りな御陵衛士と新撰組をぶつけて共倒れさせるための巧妙な罠。

 三木たちは薩摩の「捨て駒」にされてしまったわけなんですが、それでも彼等には薩摩を頼るしかないんですよね。

 薩摩藩邸に匿われた三木は仲間たちの前ではいつものように振る舞おうとするものの、周囲にはバレバレ。

 見かねたヒロインから少々手荒なやり方で本音を引き出された三木は、ヒロインの前でついに涙を流して本心を語ります。

 自分がふがいないばかりに兄や仲間たちが死んでしまったのに、自分はまだ生きている。
 自分は生きて理想を引き継がなくてはならない。

 弱さをさらけだしたことで逆に強くなった三木は、沖田や近藤を卑怯なやり方で襲撃した仲間をいさめて、正々堂々と戦おうと説得します。

 そして御陵衛士は薩摩の中村の指揮の元、新政府軍の兵として戦うことになっていくのですが、戦いが始まる前に、三木は最愛の人へと想いを告白する決意をします。

 ヒロインはもちろんおこうに告白するんだろうと思っていて、「おこうさんはどうするだろう」「私なら三樹さんのいいところをたくさん知ってるんだけどな……」なんて思ってみたり。

 まあだいたい察しはつくと思いますが、三木はとっくにヒロインのほうを好きになっていて、「いつも側にいて僕を癒してくれた人がいたから頑張れた」と告白してくれます。


「って言ってますけどどうしますか? おこうさん」なんて告白が終わっても自分のことだって気付かないヒロインがちょっと可愛いです。笑。

 晴れて両思いになると、ヒロインは三木と一緒に戦場に出る決意をします。
 それはかつての仲間との戦いを意味する苦渋の決断でした。

 鳥羽伏見の戦場で、仇討ちなどではなく、新しい世界を作るための戦いに身を投じる三木は、鬼神のごとき強さで戦い抜き、新撰組のいる敵軍に勝利します。

 このシーンの三木の毅然とした振る舞いは超カッコいいです。


 さて、一旦前線から遠ざかった三木たち御陵衛士に新たな展開が起きます。


 相楽総三なる人物が、自分達の仲間になってほしいと打診してくるのです。

 相楽は、政府から自分達を東海道鎮撫総督指揮下の正規軍と認めてもらい、その上で旧幕府の領民に対する年貢半減令を要請するつもりだと語ります。

 三木たちはこの申し出を受けることになり、相楽は早速政府に掛け合って、年貢半減令を正式に賜ったと報告。

 ここに相楽を隊長として、「赤心をもって国恩に報いる」という意味から「赤報隊」と名乗る「官軍」の部隊が誕生します。


 ドキッとしたあなたは「るろ剣」世代ですか? 笑。
 そうです。あの赤報隊ですよ。


 頭のいい三木は進軍を続けるうちに徐々に真実に気付き始めます。

 正規の官軍であることの証明である錦の御旗が下賜されないこと、年貢半減令の書状が存在しないこと。

 これらは政府がはなっから年貢半減なんてする気がないことを意味しており、年貢半減は相楽たちが勝手に触れ回ったこととして、「偽官軍」の烙印を押して「赤報隊」を捕縛するつもりだったんですね~。

 断罪を覚悟した三木はヒロインに自分はまた捨て駒にされてしまったようだと語りますが、その表情はとても穏やかでした。

 ここの台詞がかなりの名言なので、正確にノーカットでお送りします。


「僕を利用したいなら、思う存分利用すればいい。
捨て駒であろうと駒は駒。例え歩であろうと王を守ることはできる……。
そう、大切なものを守ることは、僕にもできるはずなんだ。
万民を救う夢を捨てたわけじゃない。
けれど、僕には僕なりの道があることに気がついたんだ。
凡人に過ぎない僕には、山野を一息に切り開くような力なんてない。
でも、目前の小さな土地を花で埋め尽くすことならできる。
まずは、そこからやり直していこうと思うんだ」


 三木は微笑んで「こんな平凡な男だけど……ついてきてくれるかい?」とヒロインに手をさしのべ、ヒロインも「喜んで」とその手を取ります。


 一方、三木は捨て駒の意地(?)で大久保に書状を送っていました。
 皮肉めいた文面で、「好きなだけ利用してくれて結構だけど、そのかわりちょっとはこっちの希望も聞いてもらいますよ」的なことが書いてあり、大久保は三木の有能さを認めて、彼の希望を聞き入れます。

 これにより油小路で死んだ伊東たち、更には会津藩邸で粛清された佐野たちは手厚く戒光寺に葬られることとなります。

 三木自身もまた、鶴岡警察署長となって天皇行幸の指揮を執ることになり、再び天皇を守る仕事を任せられることとなるのですが、そんな三木の平凡ながらも幸せな人生の傍らには、ヒロインが寄り添い続けるのでした。


 どうです? いい話でしょう。笑。


 三木はとにかく話が進むごとに、どんどんかっこよくなっていくんですよ!

 おこうの尻を追い掛けてオロオロしてた三木が、伊東亡き後立派に御陵衛士残党をまとめ上げ、戦場を駆け抜け、利用されて踏みにじられても気高い心を失わず、前を向いて歩いて行くんですよ。

 これはもうこのシナリオのまんま映画にしましょう!! 笑。

 大石のごとき異常者(爆)のあとにやったからか、三木は本当にいい意味で普通の人だなあと思いました。すんなり感情移入出来ましたよ。

 唯一残念だったのは相楽隊長にキャラ絵がついてなかったことかね。
 「3」が出るなら攻略キャラにいかがですか?
 しかし京都が舞台だとちょっと無理かな。汗。

 次は陸奥編書きます。もっとコンパクトにまとめよう。今回長すぎた。笑。

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