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乙女ゲーマー麻咲(あさき)の、2.5次元を彷徨うブログ
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  プロフィール
HN:
麻咲
年齢:
41
性別:
女性
誕生日:
1983/05/03
職業:
フリーター
趣味:
ライブ、乙女ゲーム、カラオケ
自己紹介:
好きなバンド

janne Da Arc
Angelo
犬神サーカス団
シド 
Sound Schedule
PIERROT
angela
GRANRODEO
Acid Black Cherry 他

好きな乙女ゲームとひいきキャラ
アンジェリークシリーズ(チャーリー)
遙かなる時空の中でシリーズ(無印・橘友雅、2.藤原幸鷹、3.平知盛、4・サザキ) 
金色のコルダシリーズ(1&2・王崎信武、3・榊大地、氷渡貴史)
ネオアンジェリーク(ジェット) 
フルハウスキス(羽倉麻生) 
ときめきメモリアルGSシリーズ(1・葉月珪、2・若王子貴文) 
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妄想彼氏学園(神崎鷹也) 他

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2010/05/07 (Fri)
 言わずと知れた話題作「アリス・イン・ワンダーランド」。観てきました。

 ……んー、まあ、けして悪くはなかったですが……個人的には、ちょっと微妙でした。個人的には、ですよ。あくまでも。

 私の好みでは、ありませんでした。シナリオが。

 私が、取り立ててティム・バートンのファンでもジョニー・デップのファンでもないからかもしれないんですけど……なんか、見終わっても後味が「ゼロ」だったんですよね……。

 いい部分と悪い部分があったから、相殺されて「ゼロ」なのかな。

 ちょっと、ネタバレ入りそうなので「つづき」に突っ込んだ感想を書きます。

 大人になっても空想の世界を抱いたまま、世間の慣習や常識になじめず、息が詰まりそうなアリスの現実は(あそこまで極端ではないにしろ)、誰しもが経験するところじゃないかなって思うんです。

 自分を狭い型に押し込めて、自由を手放さなきゃいけないことへの抵抗感、みたいなものがあるんだけど、それに従うしかない諦めも同時にあって。

 だからアリスが、貴族のボンボンのプロポーズから逃れて、ワンダーランドに落ちてしまった時には、ちょっと痛快だったりしたんですよね。笑。

 で、アリスはワンダーランドの冒険で「運命を自分で切り開く」という強い意志を身につけて成長し、彼女にとっては、現実世界よりはよほど居心地のいい場所であるワンダーランドから旅立ち、現実の世界でも「運命を切り開く」決意をする。

 ラストはそんなにうまくいくかよ、ってくらい綺麗なハッピーエンドでしたが、希望に満ち溢れたアリスの顔が印象的でした。

 よかったね、アリス……!!


 ……。

 ……あれ、なんだろう、ハッピーエンドなのにもやもやする。

 何故だろう。

 ……そう考えた時にわかったんです。

 私は途中まで確かにアリスに感情移入して見ていたのに、途中からいつの間にか「赤の女王」に感情移入していたのだということが……!!

 赤の女王は武力行使でワンダーランドを支配して、横暴な独裁を行い、動物は虐待するは、気に入らないやつは処刑するは、という、確かにとんでもない悪役。
 だから、最終的に罰を受けるのは、まあ、当然なんですよね。

 でも何故か、憎めない女性だとは思いませんか?

 だって結局、寂しかっただけなんでしょう。
 誰にも認めて貰えなくて、愛して貰えなくて。

 だから自分と同じように、孤独な境遇だと思ったアム(=アリス)には優しかったし、アムが城に来てしばらくは、感情的に揺らぎがあったりしましたよね。

 自分は恐怖で人を支配したいのか、愛が欲しいのかがわからない……みたいなこと言ってて。

 赤の女王はおべっか使われたり、おだてられるとすぐにその相手を信じてしまって、受け入れてしまうという弱点があるんですが、それも本当の愛情を注がれたことがないから、真偽の見分けがつかないのと、飲めるなら泥水でも啜れてしまうような、絶望的な乾きを感じているからなのかも。

 彼女の性格の歪みは、妹に対するコンプレックスから始まっていると思いますが、なんであんなに狂ってしまう前に誰かなんとかしてやらなかったんだろうって、もう、悲しくなっちゃって。

 だから、私はあのまま、アリスに赤の女王を救ってあげてほしかったのかもしれません。たまたまとはいえ、あんなに近づくことができたんですからね。

 それなのにアリスときたら、ハッター、ハッター、ハッター、ハッターって……うぅ、まあ、そりゃそうなんだけどもね……。

 赤の女王は結局、アムに裏切られて(半分イソロヴィッチの嘘だけどな……!)、更に取り巻き全員に裏切られて、完全に心を閉ざしてしまって。

 戦いを挑んで、負けて、無理矢理他人を繋ぎ止めておくための「権力」さえ失ってしまった。

 肉親である白の女王(←真性どSと見た)からは、冷たく突き放され、最後の最後に一番信じていた腹心にも裏切られて、もうどん底で終了ですよ。汗。

 ホントに、あの眼帯野郎……ハッター、刺しちまえばよかったのに……!!


 おんなじ眼帯で、主が歪んでても、某源時朝さんとは大違いだよ……!!(←宮様と赤の女王は、よく似てる)

 あんな不憫な女性を、最低男と一緒に荒野に放り出して、残ったみんなで「めでたしめでたし」されても、なんか辛い……。汗。


 イソロヴィッチじゃないけど、「いっそ殺してやれよ」とさえ思います。

 誰かが本当の愛を教えてあげなかったら、彼女はいつまでも同じ過ちを繰り返すことになっちゃわないかな……。


 そういえば「カールじいさんと空飛ぶ家」の時も、境遇を考えたら十分同情に値する気の毒な敵役が、あっけない末路を辿ってしまったことが唯一不満だったのですが(そこ意外は、大好きな映画!!)、どうにもこうにもアメリカ映画の「スパッ」とした情け容赦のない決着のつけ方が苦手なようです……。



 もう、そんな時は脳内補完しかないんですけど。


 赤の女王とイソロヴィッチはアウトランドをさ迷って、色々苦労するうちに、愛が生まれるんですよ、きっと。
 で、どこか他の国に辿り着いて、静かに幸せに暮らしました……めでたしめでたし。

 ……っていうのはダメ??

 流石にネズミーさんの会社が管理してる作品だし、二次創作しようとは思いませんけどね。笑。

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