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乙女ゲーマー麻咲(あさき)の、2.5次元を彷徨うブログ
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  プロフィール
HN:
麻咲
年齢:
41
性別:
女性
誕生日:
1983/05/03
職業:
フリーター
趣味:
ライブ、乙女ゲーム、カラオケ
自己紹介:
好きなバンド

janne Da Arc
Angelo
犬神サーカス団
シド 
Sound Schedule
PIERROT
angela
GRANRODEO
Acid Black Cherry 他

好きな乙女ゲームとひいきキャラ
アンジェリークシリーズ(チャーリー)
遙かなる時空の中でシリーズ(無印・橘友雅、2.藤原幸鷹、3.平知盛、4・サザキ) 
金色のコルダシリーズ(1&2・王崎信武、3・榊大地、氷渡貴史)
ネオアンジェリーク(ジェット) 
フルハウスキス(羽倉麻生) 
ときめきメモリアルGSシリーズ(1・葉月珪、2・若王子貴文) 
幕末恋華シリーズ(大石鍬次郎、陸奥陽之助) 
花宵ロマネスク(紫陽) 
Vitaminシリーズ(X→七瀬瞬、真田正輝、永田智也 Z→方丈慧、不破千聖、加賀美蘭丸) 
僕と私の恋愛事情(シグルド) 
ラスト・エスコート2(天祢一星) 
アラビアンズ・ロスト(ロベルト=クロムウェル) 
魔法使いとご主人様(セラス=ドラグーン)
危険なマイ★アイドル(日下部浩次)
ラブマジ(双薔冬也)
星空のコミックガーデン(轟木圭吾)
リトルアンカー(フェンネル=ヨーク) 
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ラブΦサミット(ジャン=マリー)
妄想彼氏学園(神崎鷹也) 他

バイト先→某損保系コールセンター 

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2007/11/05 (Mon)
 花柳剣士伝の個別レビュー、ラストは真打ち「庵」です。

 メインキャラクターながら、一月のイベントに一人だけ不参加が決まった庵さん。笑。

 仕方ないので本編をお楽しみ下さい。

 ネタバレレビューはもちろん下の→リンクの先でございます。
















 庵(いおり)。
 偽名らしいんですが、本名が最後までわからずじまい。
 「世捨て人」みたいなニュアンスで採用したんでしょうか。
 それと、彼の故郷では歴代藩主が茶道を奨励してたらしいんで、茶室=庵、っていう線もありますね。


 庵は花柳館の2代目宗家。
 花街に売られかけた幼いヒロインを身請けし、育ててきた人なのですが、秘密主義者で、ヒロインの出生や自分の過去については固く口を閉ざしています。

 ヒロインの武道における師匠でもありますね。

 何故か武士を嫌い、先代に内緒で裏家業を行い、情報屋として武士同士の争いを煽り、この世から武士を根絶させようと考えています。

 ヘビースモーカー(いつも片手にキセル)で、宗家なのに道場にも顔を出すことなく引き込もって自堕落に暮らしています。
 会いに行くといつも芸者の絹緒さん(本業がてら情報収集して庵を補佐している)をはべらせて一杯引っ掛けていらっしゃいます。

 庵編は、ヒロインが夢やフラッシュバックで少しずつ過去を思い出したり、庵の回想が入ったりしながら進行します。


 ゲーム冒頭でヒロインは「強く生きなさい」と語りかける不思議な女性の夢を見ます。
 それは師匠の庵がヒロインに幾度となく告げてきた言葉でもありました。


 それからしばらくの後、ヒロインは庵が絹緒と昔の話をしているのを立ち聞きします。
 故郷を捨てて、ヒロインを探すために花街を転々とし、ようやく見つけた日のこと。
 身請け金が払えないので、力ずくで連れて行こうとした庵は、先代宗家の慈照に叩きのめされます。

 しかし庵の事情を知った慈照はヒロインの身請け金を肩代わりしてくれ、しかも庵を花柳流の跡取りに指名。
 庵は慈照のおかげでヒロインを無事に保護できた上、新しい居場所を手に入れたのでした。


 「何故、庵は自分を身請けしたのか?」「庵の故郷とは??」
 ヒロインの中で疑問は膨らむばかりです。


 またしばらくして、ヒロインは夢を見ます。
 それは大きな城と、その城の庭で遊ぶ夢。
 いつか夢に見た女性と、誰か男性の声がします。


 その夢の話を庵に聞かせると、唐突に「長州へ行くぞ」と。
 ヒロインはわけもわからないまま長州に連れて行かれ、そこで高杉晋作、木戸寛治らに出会い、庵の故郷が長州であることを確信します。

 更に、夢で見た景色にそっくりな萩城に招かれたヒロインは、そこで高貴な雰囲気のおじさまと対面。
 何故か懐かしさを感じます。

 しかしおじさまが誰なのかわからないまま、「長州に戻ってほしい」と言う木戸らを振り切って、庵はヒロインを連れて萩城を立ちます。

 続いて両親の墓参りをするという庵についていくと、墓地ではなく寺に案内されます。

 ここで自分の両親は死んだのだと語る庵……そしていきなりヒロインの脳裏に過去がフラッシュバックします。

 寺の中に転がった夫婦らしき男女の遺体、怒り狂う鬼のような形相の青年、そして二人の男の声。

 男たちは「幼い子を手にかけるのは気が引ける」「それなら色街に売り飛ばしてしまえ」などと話しており、寺の入り口で立ち尽くす幼いヒロインを見て「自分の兄の姿に怯えている」と評します。

 死んでいた夫婦は庵の両親なのか?

 だとするならばあの青年は庵??

 つまり庵が自分の兄???

 ヒロインは困惑し、庵を問いつめようとしますが、結局庵の口から真相が語られることはありませんでした。


 長州から戻ってからというもの、物思いにふけることが増えた庵。

 ヒロインもまたおぼろげな過去に思いをはせます。


 一方、世の中の流れは加速しており、才谷=坂本竜馬が暗殺され、御陵衛士と新撰組は完全対立、咲彦と相馬は新撰組に入り、三木や中村らの新政府軍と戦を構えることとなります。

 ヒロインは庵に「これがあなたの望んだ結果ですか?」と問掛けます。
 武士同士の殺し合いを助長し、武士そのものを滅ぼしたかった庵。
 しかしヒロインは、自分では何もせずに、対岸の火を見るように傍観を決め込む庵の姿勢を真っ向から批判します。

 庵は、望んだ結果である筈の現状に憂いている本心と、「ヒロインの成長を見守りたかった」がために自分自身の戦いを先伸ばしにしていたことを告白します。

 庵の願いはただ1つ。「おまえを悲しませないこと」。だからヒロインを悲しませる戦争を終わらせたいのだと言います。

 庵が珍しく本心を語ってくれている、この機会を逃すまいとばかりに、ヒロインは庵に自分は庵の妹ではないのかと問います。
 はっきり否定する庵に、安堵する自分に気付いた時、ヒロインは庵への思慕を自覚します。

 新政府軍に参加して戦うなら自分もついて行く、と言うヒロインですが、庵はこれを拒絶。
 大切なヒロインを危険にさらしたくないからなのですが、庵は、ヒロインのことは「妹として愛している」と言います。


 ヒロイン、大ショック。汗。


 翌朝早く、花柳館を旅立った庵。
 それを知ったヒロインは考える暇もなく、とっとと支度をして後を追い掛けます。

 ヒロイン同様庵を慕っていたおこうは「私にはあそこまで出来ないな」と、ヒロインの想いを認め、温かく見送ります。



 新政府軍の遊軍参謀となった庵の傍らで、結局ともに戦場に出ることになったヒロイン。
 会津での戦いの最中、二人はバーサーカー化しかけている咲彦と遭遇。

 咲彦編で書いたような経緯から、庵は咲彦の刃を受けて足を怪我します。

 傷が完治しないまま、次の戦いに向かう庵を心配するヒロイン。

 宮古湾での海上戦、対する旧幕府軍の作戦は「アボルダージュ」。
 船で船に体当たりして乗り移り、相手の船を奪ってしまえ!という例の乱暴な計画です。

 乱戦の中で野村が被弾して倒れますが、なななんと庵編ではしっかり庵によって保護されて生き延びた模様。
 相馬編の時もはっきりと死んだ描写がないんで、もしかしたら生きてんじゃないでしょうか。笑。

 あの涙を返せよ……!!


 でも死ななくてよかったぁ。泣。



 まあ野村は今回そんなに大事じゃないんでおいときましょう。

 庵は土方とサシで勝負しますが、足の傷が開いてしまい、危機に陥ります。
 ヒロインは庵をかばって、小さな身体で土方の前に立ちはだかります。

 土方相手に一歩も引かない気丈な感じが、すごくカッコいいシーンですね。

 結局、新撰組は撤退するのですが、庵は何故か土方をガトリング砲で仕留めることはせず、わざと逃がします。

 そしてヒロインに感謝する庵。
 ここへきてようやくヒロインの過去について語り始めます。

 長州藩主・毛利敬親に女だてらに兵学を指南していた「せつ」という女性に恋した庵。
 しかし「せつ」は藩主の寵愛を得て子供を身篭ります。

 庵は失恋のショックから逃げるように江戸へ学問を修めに行きます。

 しかし実は「せつ」は「藩主を誘惑して寵愛を得て、過激な勤王思想を吹き込もうとしている」などと言われ、命を狙われかねない状況になっていました。

 彼女と幼い娘を守るため、敬親は家臣である庵の父親と「せつ」をかりそめの夫婦にします。

 かつて愛した人が母になったこと、自分の妹が出来たことを知って故郷へ戻った庵。
 しかし実家はも抜けのから。

 そんな折に現れた二人組の男から「ご両親は寺に幽閉された」「一緒に助けに行こう」とたきつけられ、寺へ向かいました。

 庵が表を守る警備の者たちを斬り、その隙に二人組が両親を助ける……筈だった。

 しかしそれは二人組の罠で、実は両親は幽閉されたのではなく、手厚く警護されていたのでした。
 庵は両親を守るために配備されていた味方を斬ってしまい、その隙に両親を殺され、挙げ句に親殺しの罪を着せられようとしていたのです。

 絶望と憎悪に支配されながらも、庵は長州から逃げ出し、死の間際、虫の息の「せつ」に託されたヒロインを探すあての少ない旅に出たのでした。

 はっきりと断言はしてないんですが、萩城で会ったおじさまがヒロインの父親・敬親であることは間違いないでしょうな。

 それから転戦し、とうとう最北の地に辿りついた庵は必ずや土方を討ち取って戦を終わらせると語ります。
 武士に生まれながら、武士を憎んで捨てた庵と、平民に生まれながら武士に憧れて成り上がった土方は正反対でありながら、互いに認め合ってた部分があったようです。

 死を覚悟して最後の戦いに向かう直前、ヒロインは自分をどう思うのか庵に改めて本心を問います。
 庵は微笑し、「一人の女として愛している」と初めて明かすのでした。



 数年後、庵はなんと「花柳新聞社」を立ち上げていました。
 かねてより裏家業を通して情報というものの重要性を感じていた庵は、誰でも情報を手に入れられる手段としての新聞を発行することにしたわけです。

 かつての引きこもりっぷりはどこへやら。精力的に飛び回って活動する庵を、妻となったヒロインもまた晴れ晴れとした笑顔で送り出すのでした。




 ……というわけで、庵編でございました。

 咲彦を少年漫画の王道ヒーローとするなら、庵は少女漫画的なヒーローですな。

 謎めいた暗い過去、有能な人物ながらくすぶった生活をしている、ヒロインとの複雑な因縁、そして静かで深い愛情。

 若紫なヒロイン、もしかしてお兄ちゃん!?……なんて展開も少女漫画的。

 なかなか本音を明かさないヤツでしたが、ヒロインのことが大好きってことは、他の人のルートやっててもビシバシわかっちゃいます。過保護な兄貴にも見えるけど。中村編は特にね。笑。

 大石ん時なんか軽いストーカーだったし。爆。
 いつかこんな時が来ると思ってたけど、なんでよりによって大石!?と思ったんだろうな……。

 あと、他のルートで示唆されてはいたものの、おこうが庵を好きってのはなんとなくびっくりしました。

 気になるのは絹緒。果たして彼女に恋愛感情はあったんですかねえ……。 










 とまあこれで全員終了。次に書くとしたらもうすぐ出るキャラソンシリーズの感想かな。
 しばらくはまた「太陽の国」中心に戻ります。

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