ムスコ★育成★記録［８］※ネタバレ有

　四人目です。「神楽　達芳(カグラ・タツヨシ)」くんをクリア。

　いやはや、変な子でした。爆。

　ネタバレレビューは→リンクからどうぞ。

　「神楽達芳」くんは、プログラマー。
　ムスコとは10歳も年が離れていないと思われる。

　顔だけ見ると儚げな美少年なんだけど、常にピンク色のジャージ着用。
　引きこもりでゲーマーでオタクで不思議ちゃんで、乙女ゲーム史上初？ネット用語で喋る攻略対象です。笑。

　一番よく使う言葉は「キター」「モエー」だけど、中には「ｗｗｗ」「orz」なんて台詞があります。いや、普通会話で発音するもんじゃないから。爆。

　脚本を見た宮野真守さんの苦悩がしのばれます。

　語尾に「かも？」をつけるのも癖みたい。

　どう考えても断定できることでもつけるからね。「神楽、プログラマー、かも？」とか。

　相棒は自らプログラムを組んだドラゴン風味のロボット・タスマニアンデビルくん。

　タスマニアンデビルって実際はコアラとかの仲間だった気がするけど、神楽くんは何かを勘違いしていたらしく、モンスターの類と思ってたみたいで、似ても似つかないけど命名しちゃったらしい(ケアレスミスだそうだ)。

　人と話すのが苦手な神楽のかわりに喋る、代弁者だったりもする。


　かなり癖のあるキャラクターだから、好き嫌いは分かれる、かも？　笑。




　最初の出会いは電気街のホビーショップ。

　ムスコに買ってあげたロボットの玩具と、神楽が買った猫耳娘のフィギュアがぶっかった拍子に入れ替わってしまう。

　そして３年後に電気街で神楽に呼び止められ、あの時のフィギュアを返してくれと言われます。

　執念深くヒロインを捜し続けていたみたいです。

　が、フィギュアはムスコが玩具にしてしまったので、無惨な姿になってしまっていた。

　そのフィギュアはプレミアがついて今や10万円はくだらないという。

　ムスコはとても弁償できないから、なんとかフィギュアを修復すると提案し、神楽はフィギュアの修復が完了するまでムスコをストーカーすると宣言。

　ヒロインはムスコが神楽に影響されて引きこもりオタクになることを心配して、監視を兼ねて一緒に行動するという感じ。


　神楽はここまでやったキャラクターに比べて、かなりムスコと関わりが深くて、前半のイベントは神楽とヒロインより、神楽とムスコの交流がメインになってる。

　ヒロインも神楽のことをムスコの友達、もしくは「３人目のムスコ」という認識でいるんですね。

　まあ、無理もないことだけれど。

　とにかく神楽はフィギュアを取り戻すという目的があって、苦手だったリアルでの生身の人間との交流をしていかなきゃなんなくなったわけです。


　神楽がどの段階からヒロインに恋しているのかよくわかんないんですが、なにしろ親しい女性ってヒロインの他にいないでしょうから、優しくされたり、一緒に遊んだりしてれば惹かれるのは不自然なことではないのかも？

　とにかく一人っ子で両親に甘やかされて育った神楽は、外界と遮断されたパソコンとフィギュアに囲まれ「なんでも自分の思い通り」になる世界で生きてきていたので、「思い通りにならない一人の女性」と出会って、ちょっとずつ変わっていきます。

　タスマニアンデビルくんをなるべく使わないようにしたり、ムスコやヒロインと過ごす時間を大切にしていきます。

　そして、ついに告白します。


「神楽一人だけのタスマニアンデビルくんになって」


　？？？

　意味がわかりません。


　意味がわかんなくて返事しそびれた(マジです)ヒロインは、それを「多分、告白？」と解釈することにして、神楽の部屋を訪ねるんだけど、何時間待っても帰らない。

　引きこもりの神楽が帰らない。好きなアニメの時間になっても戻らない。

　心配して探しに出ると、近所で交通事故があったと騒ぎになっている。

　両親を交通事故で亡くしているヒロインは、その時のトラウマを刺激されて神楽が事故にあったと思い込んでしまう。

　しかし実際にはムスコと遊んでただけでひょっこり帰ってきた神楽を見て、ヒロインは思わず号泣。

　３人目のムスコだと思っていた神楽をいつの間にか男性として意識しつつある自分に気付いてしまいます。


　再度「タスマニアンデビルくんになって」と告白する神楽に、ヒロインは「もっと『好き』とか『そばにいて』とか言ってよ」と要求するんだけど、神楽は「好き。そばにいて」ってそれをまんま言ってまた怒られるのよ。ちょっと可愛い。笑。

　個人的に笑えたのが、「ムスコたちの受験が終わるまで待って」ってヒロインが答えると、神楽は、


「フラグが立った」


　って。

　いやいや、こっちの台詞だから。爆。

　どっちが攻略されてるんだかっていうね。



　クライマックスのお馴染離婚承諾したヒロインを慰めるシーン、神楽は意外といいこと言います。

「ムスコは物じゃないから、自分で帰ってくるよ」

　ヒロインが「いいこと言うね」と言うと、

「クリティカル？」

「かなりヒットだったよ」

「ならコンボねらう」

　神楽にかかるとシリアスムードなんて一瞬でふっとびますな。

　キメの口説き文句。


「……清四郎より神楽が旬。今が食べごろ、おいしいよ？」


　なんじゃそりゃー。


　わけわかんないけど、なんだか癒されてしまうヒロインでしたとさ。笑。



　エピローグではムスコ(真面目)もジャージ着用で神楽と一緒にゲームのプログラムを組んでます。

　ムスコまで「神降臨」だの、「ガンガレ」だの言ってます。おかんの心配が現実になっちゃった形。笑。

　ヒロインの誕生日プレゼントを何にするか相談を持ち掛ける神楽に、ムスコは「俺のプレゼントは新婚旅行だよ」と。

　

　うん、シナリオはあってないようなもんですが、神楽のキャラクターはなかなか面白いです。

　ずれまくった台詞とか、萌えると何故かイナバウアーしちゃうとことかね。笑 。

　最後まで恋愛対象としては見られなかったけど、立ち絵の微笑み顔は超癒し系です。



　さて、次は弟ルートでいくとしますか。
　吉良狙いで参りますよ☆