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プロフィール
HN:
麻咲
年齢:
41
性別:
女性
誕生日:
1983/05/03
職業:
フリーター
趣味:
ライブ、乙女ゲーム、カラオケ
自己紹介:
好きなバンド
janne Da Arc
Angelo
犬神サーカス団
シド
Sound Schedule
PIERROT
angela
GRANRODEO
Acid Black Cherry 他
好きな乙女ゲームとひいきキャラ
アンジェリークシリーズ(チャーリー)
遙かなる時空の中でシリーズ(無印・橘友雅、2.藤原幸鷹、3.平知盛、4・サザキ)
金色のコルダシリーズ(1&2・王崎信武、3・榊大地、氷渡貴史)
ネオアンジェリーク(ジェット)
フルハウスキス(羽倉麻生)
ときめきメモリアルGSシリーズ(1・葉月珪、2・若王子貴文)
幕末恋華シリーズ(大石鍬次郎、陸奥陽之助)
花宵ロマネスク(紫陽)
Vitaminシリーズ(X→七瀬瞬、真田正輝、永田智也 Z→方丈慧、不破千聖、加賀美蘭丸)
僕と私の恋愛事情(シグルド)
ラスト・エスコート2(天祢一星)
アラビアンズ・ロスト(ロベルト=クロムウェル)
魔法使いとご主人様(セラス=ドラグーン)
危険なマイ★アイドル(日下部浩次)
ラブマジ(双薔冬也)
星空のコミックガーデン(轟木圭吾)
リトルアンカー(フェンネル=ヨーク)
暗闇の果てで君を待つ(風野太郎)
ラブΦサミット(ジャン=マリー)
妄想彼氏学園(神崎鷹也) 他
バイト先→某損保系コールセンター
janne Da Arc
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PIERROT
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遙かなる時空の中でシリーズ(無印・橘友雅、2.藤原幸鷹、3.平知盛、4・サザキ)
金色のコルダシリーズ(1&2・王崎信武、3・榊大地、氷渡貴史)
ネオアンジェリーク(ジェット)
フルハウスキス(羽倉麻生)
ときめきメモリアルGSシリーズ(1・葉月珪、2・若王子貴文)
幕末恋華シリーズ(大石鍬次郎、陸奥陽之助)
花宵ロマネスク(紫陽)
Vitaminシリーズ(X→七瀬瞬、真田正輝、永田智也 Z→方丈慧、不破千聖、加賀美蘭丸)
僕と私の恋愛事情(シグルド)
ラスト・エスコート2(天祢一星)
アラビアンズ・ロスト(ロベルト=クロムウェル)
魔法使いとご主人様(セラス=ドラグーン)
危険なマイ★アイドル(日下部浩次)
ラブマジ(双薔冬也)
星空のコミックガーデン(轟木圭吾)
リトルアンカー(フェンネル=ヨーク)
暗闇の果てで君を待つ(風野太郎)
ラブΦサミット(ジャン=マリー)
妄想彼氏学園(神崎鷹也) 他
バイト先→某損保系コールセンター
アクセス解析
2007/09/17 (Mon)
DEAR My SUN!!関連
三人目! 辰波 悟(タツナミ・サトル)パーフェクトED達成です☆
いや~、やっぱり良かった! 一気に本命に踊り出たよ。
本当に最近のヒューネックスは私のツボをよくわかってるよなあ。笑。
ネタバレレビューは下の「→」リンクからどうぞ。
いや~、やっぱり良かった! 一気に本命に踊り出たよ。
本当に最近のヒューネックスは私のツボをよくわかってるよなあ。笑。
ネタバレレビューは下の「→」リンクからどうぞ。
2007/09/17 (Mon)
一次創作関連
「……はい、では、おやすみなさいませ」
終話ボタンを押して、日向子は1つ、吐息をついた。
ものの数分ではあったが、美々と電話で話したことである程度気は紛れた。
美々に託したお手製ケーキの評判は悪くなかったそうで、浅川兄弟も一口ずつは食べてくれたようだった。
「……蝉様にも、食べて頂きたかったですわね」
また溜め息が漏れる。
ガウンを羽織っても、冷たい空気が肌を刺すような二十日月の夜。
噴水庭園を臨むバルコニーの寒々しい景色は、いつかのパーティーの夜を思い出させる。
ここから見えるあの場所で、蝉とダンスしたのだ。今思い出しても夢のような出来事だ。
「……蝉様なら……こんな時、なんとおっしゃるかしら」
《第9章 嘘つきな彼等 -play-》【2】
朝、朝食の席に高槻や漸が同席することはなかった。
多忙な高槻が一緒に朝食をとることはもともと少なかったが、漸のほうはそうではない。
実家にいた頃は早起きが苦手な日向子を起こすところから、職場に送り届けるまで、特別な理由がない限り漸はいつも一緒だった。
その日々を、昨夜漸は「家族ごっこ」と言った。
家族ごっこは終わりなのだと……。
結局食事はろくに喉を通らずに、早々に退席した日向子を、
「お嬢様」
小原が呼び止めた。
「お嬢様、申し訳ございません。ご婚約の件は私からお嬢様にお話し申し上げるよう、漸様にきつく申しつけられておりましたものを……どうしても切り出せず、返ってお嬢様を驚かせてしまいましたようで」
白い頭のベテラン使用人のあまりにもしょぼくれた様子に、日向子は首を左右して微笑んで見せた。
「……確かに驚きましたけれど、遅かれ早かれいずれはこうなるのはわかっていましたもの」
避けては通れないのだ。
相応の家に嫁ぎ、平穏無事に生きることこそ日向子の幸せと信じる、頑固な父親との戦いは。
「小原、心配してくれてありがとう……けれど、表立ってわたくしをかばうことはなさらないでね。
あなたにはこれからもこの家を支えて頂きたいから……」
「お嬢様……」
わかっている。
二択なのだ。
父の決めた相手に嫁ぐが、あるいは……全てを捨ててこの家から逃げるか。
「お嬢様、どうぞ、思い余った行動を取られませぬように……まだ、チャンスがございます」
「……チャンス?」
「はい、本日お見えになるお嬢様の交際相手の男性が旦那様のお目に留まるようお祈りしておりますので」
「まあ」
漸のことばかり考えてすっかり忘れていたが、そういえばそんな話をしていた。
「では……今朝から屋敷の使用人たちがバタバタしているのは、もしや……」
「もちろん歓迎の準備にございます。旦那様のお言いつけでそれはもう念入りに……」
「お父様……!」
日頃はあまり察しが良いとは言えない日向子だが、流石に実父の考えはある程度読むことができた。
高槻はわざと盛大な歓待をするつもりなのだ。
免疫のない中流以下の男なら萎縮して逃げ出したくなるような……。
最終的にはうろたえている男の鼻先に大枚の手切れ金でもつきつけて帰らせるつもりなのだろう。
もっとも最初からはったりで言ってしまっただけのことなのだから、この準備は無駄になるだろうが。
「……お嬢様、お顔のお色が一段と優れないようですが……」
「……わたくし、ちょっとお部屋でピアノを弾いてまいります……」
日向子は心の中で、期待させてしまった小原や他の使用人に謝罪しながら自室へと向かう。
部屋に戻って少し心を落ち着けたら高槻ともう一度話そうと思った。
それでらちがあかないようなら、選択する。
運命の二者択一。
それに思い巡らせながら廊下を歩いていると、
「……あ」
けして狭くはない屋敷だというのに、何故遭遇してしまうのだろうか。
「雪乃……」
動揺する日向子と違い、漸は顔色一つ変えず、形式だけの会釈をすると、そのまま無言で通り過ぎようとした。
「ねえ」
日向子がそれを静かに呼び止める。
「……本当に、家族ごっこ……だったのですか?」
漸は立ち止まるが、日向子のほうを見ようとはしない。
「……わたくしを騙して、利用していたと?」
日向子は振り向かない背中に問掛ける。
「……それならばどうして、あなたのピアノの音は、いつもあんなに優しかったのですか?
たとえ言葉でいくつ嘘を列ねていたとしても、音楽は嘘をつかないのではなくて?」
「くだらないですね」
漸は日向子に背を向けたまま、きっぱりと言い放つ。
「……父親にあっさり見限られる程度の凡才のあなたが、音楽がどうのとこの私に説くなどばかげています」
「でも……っ」
更に言い募ろうとした瞬間、急ぎ足で近付いてくる靴音が耳に届いた。
「……お嬢様!」
今しがた別れたばかりの小原がいささか興奮した様子で飛んでくるのが見えた。
「お見えになりましてございます!」
「……はい?」
首を傾げる日向子に、小原は先程の言葉につくはずの主語を口にした。
「お嬢様の大切なお方にございます。さあ、早く応接室へ」
「え……?」
何のことやらさっぱりわからない日向子だったが、小原にせかされるまま応接室へと向かうよりなかった。
「……どうなっているのかしら……?」
日向子の姿が見えなくなると、小原は未だ興奮冷めやらぬ様子で呟いた。
「しかし、お嬢様のお相手がまさか……まこと不思議な巡り会わせでございます……これも奥様のお導きか……」
まだ立ち去っていなかった漸はいぶかしげにそんな小原を見やった。
「……どんな男だ?」
「使用人の教育がなってへんのちゃうか? ……お嬢」
「……はあ」
「人の顔を見るなりみんなで大騒ぎしよって、いたいけな小市民がいきなり問答無用でご令嬢のフィアンセにされてもうてるわけやけど」
当然だが、全ては小原たちの勘違いだった。
「申し訳ありません、有砂様……」
そう、応接室で待っていたのは有砂だったのだ。
話によれば屋敷の門の前に近付くや否やありえない数の使用人に取り囲まれ、名を名乗って(無論本名のほうである)日向子は在宅かと尋ねただけで勝手に勘違いされてしまっていたという。
「特に白髪のオッサンがなんやエライテンション上がってもうてたけど、一体どういうわけや? これは」
日向子は「申し訳ありませんでした」ともう一度謝罪し、ことの次第を説明した。
「……ある程度の事情は聞いとったけど……それはまた、難儀なことやな」
「そうですか……美々お姉さまから聞いていらっしゃいましたのね。……もしかして、わたくしを心配して来て下さったのですか?」
日向子の問いに、有砂は一拍間をおいて、
「そう、や」
と答えた。
日向子も一拍空けて、
「……ではないとするとなんでしょうか」
と返した。
「……ん?」
「わたくしは、これでもheliodorの番記者ですから」
本当に真実を突いていたならば、有砂の性格上絶対にあっさり肯定しない筈だということくらいは、もう日向子にもわかっている。
「本当の理由を追求されると面倒なことになるから、そういうことにしておこう、と思われましたのでしょう?」
自信たっぷりに尋ねる日向子に、有砂はふっと小さくシニカルな笑みを浮かべた。
「……まあ、否定はせんけど」
「うふふ、当たりましたわね」
日向子は予想が当たったことが嬉しくて、思わず微笑した。
その微笑を眺めながら、有砂はふっと笑みを打ち消した。
「……心配、してへんこともないけどな」
「え?」
日向子は更に言葉を重ねようとしたが、それを遮るように応接室のドアがノックされた。
「お嬢様」
ドアの向こうから小原の声がする。
「旦那様と漸様がいらっしゃいました」
日向子は一瞬びくっと肩をすくませて、有砂の顔を見た。
有砂は真意を読み取り難い表情を浮かべながらも、
「……本当のことを話すか? それともオレは『そういう』設定がええんか?」
「……え? えっと」
日向子にはっきりと返事をする間も与えず、ドアは開け放たれてしまっていた。
いかにも気難しい顔をした初老の男が、そしてスーツ姿の青年が順に入室する。
最後に小原が姿を見せ、
「当家の主人・釘宮高槻様、そしてその後継となられる釘宮漸様にございます」
と、有砂に向けて紹介する。
席から立ち上がった有砂は、ごく当たり障りのない口調で、
「……沢城、佳人……と申します」
と名乗り、
「……初めまして」
と最後に付け足した。
「……初めまして。沢城、さん」
漸が淡々とした口調で顔色一つ変えずに返す。
有砂は一瞬、目をすがめたが、何もなかったようにそれを消し去った。
高槻はしばらく黙ったまま有砂をしげしげと見つめていたが、
「……まあ、座りなさい」
そう短く促した。
有砂と日向子、高槻と漸。2対2で向かい合って席につくと、すぐに入れたてのお茶と、お菓子が運ばれてくる。
甘い香りを立てるテーブルの上で、さまざまな思惑と緊張感が交錯していた。
アールグレイの水面に視線を落として何かを考え込んでいるような有砂。
一言も声を発せず、お茶にもお菓子にも手をつけないまま対面の客を凝視する高槻。
それに倣うように沈黙を守ったままの漸。
日向子は三人を交互に見やりながら、
「あの」
最初に沈黙を破った。
「……お父様、雪乃、この方は……」
テーブルの下。真実の告白をしようとした日向子の、膝に乗せていた小さな手を大きな手が覆うようにして握った。
「っ、あり……」
「ご挨拶が大変遅くなり、申し訳ありません」
日向子の告白を制した有砂が、はっきりとした口調で告げる。
「すでにお聞きの通り、私は現在、日向子さんとお付き合いをさせて頂いています」
「ええっ……」
思わず叫びそうになる日向子の手を、有砂は更にぎゅっと力を込めて握る。
「……ぶしつけですが、単刀直入にお願い致します。
お嬢さんとの結婚を、認めては頂けませんでしょうか」
真剣な表情で高槻を見つめる有砂の横顔を、日向子は完全に絶句しながら見つめていた。
その向かいでは、漸が同じように驚きの色を微かに浮かべる。
有砂はそんな漸をちらりと見て、また高槻に視線を戻した。
「……佳人君、と言ったな」
高槻がゆっくりと口を開いた。
「……君のお父上は、知っているのかね?」
有砂は首を縦にした。
「はい。父も日向子さんのことをそれはもう……大変気に入ったようで」
確かに気に入られていたことは間違いなかった。
日向子の脳裏に先日のアトリエでの一件が蘇る。
あまりありがたい気に入られ方ではない。
日向子は有砂がどういうつもりなのかわからず戸惑い、そして何より心配していた。
眉間に深く皺を刻んだまま目をつぶった高槻は、その目を開けた瞬間どう出るだろうかと。
たとえ怒ってもいきなり手を出すことはないが、相手の全人格を否定するほどの辛辣な台詞が飛び出すかもしれないし、手切れ金を叩きつけて追い返すかもしれない。
漸も、そして当の有砂でさえも実際はそう考えていたのだ。
しかし。
高槻は両目を開くと同時に、聞き間違えようもない言葉を口にした。
「よろしい……認めよう」
有砂は言葉もなく眉尻を動かし、そのまま固まった。
「……は?」
「お父様、今……」
ぽかんとする日向子。
そして漸は完全にポーカーフェイスを打ち砕かれ、
「……先生……!…」
思わず立ち上がった。
「……一体、どういうことですか!?」
《つづく》
終話ボタンを押して、日向子は1つ、吐息をついた。
ものの数分ではあったが、美々と電話で話したことである程度気は紛れた。
美々に託したお手製ケーキの評判は悪くなかったそうで、浅川兄弟も一口ずつは食べてくれたようだった。
「……蝉様にも、食べて頂きたかったですわね」
また溜め息が漏れる。
ガウンを羽織っても、冷たい空気が肌を刺すような二十日月の夜。
噴水庭園を臨むバルコニーの寒々しい景色は、いつかのパーティーの夜を思い出させる。
ここから見えるあの場所で、蝉とダンスしたのだ。今思い出しても夢のような出来事だ。
「……蝉様なら……こんな時、なんとおっしゃるかしら」
《第9章 嘘つきな彼等 -play-》【2】
朝、朝食の席に高槻や漸が同席することはなかった。
多忙な高槻が一緒に朝食をとることはもともと少なかったが、漸のほうはそうではない。
実家にいた頃は早起きが苦手な日向子を起こすところから、職場に送り届けるまで、特別な理由がない限り漸はいつも一緒だった。
その日々を、昨夜漸は「家族ごっこ」と言った。
家族ごっこは終わりなのだと……。
結局食事はろくに喉を通らずに、早々に退席した日向子を、
「お嬢様」
小原が呼び止めた。
「お嬢様、申し訳ございません。ご婚約の件は私からお嬢様にお話し申し上げるよう、漸様にきつく申しつけられておりましたものを……どうしても切り出せず、返ってお嬢様を驚かせてしまいましたようで」
白い頭のベテラン使用人のあまりにもしょぼくれた様子に、日向子は首を左右して微笑んで見せた。
「……確かに驚きましたけれど、遅かれ早かれいずれはこうなるのはわかっていましたもの」
避けては通れないのだ。
相応の家に嫁ぎ、平穏無事に生きることこそ日向子の幸せと信じる、頑固な父親との戦いは。
「小原、心配してくれてありがとう……けれど、表立ってわたくしをかばうことはなさらないでね。
あなたにはこれからもこの家を支えて頂きたいから……」
「お嬢様……」
わかっている。
二択なのだ。
父の決めた相手に嫁ぐが、あるいは……全てを捨ててこの家から逃げるか。
「お嬢様、どうぞ、思い余った行動を取られませぬように……まだ、チャンスがございます」
「……チャンス?」
「はい、本日お見えになるお嬢様の交際相手の男性が旦那様のお目に留まるようお祈りしておりますので」
「まあ」
漸のことばかり考えてすっかり忘れていたが、そういえばそんな話をしていた。
「では……今朝から屋敷の使用人たちがバタバタしているのは、もしや……」
「もちろん歓迎の準備にございます。旦那様のお言いつけでそれはもう念入りに……」
「お父様……!」
日頃はあまり察しが良いとは言えない日向子だが、流石に実父の考えはある程度読むことができた。
高槻はわざと盛大な歓待をするつもりなのだ。
免疫のない中流以下の男なら萎縮して逃げ出したくなるような……。
最終的にはうろたえている男の鼻先に大枚の手切れ金でもつきつけて帰らせるつもりなのだろう。
もっとも最初からはったりで言ってしまっただけのことなのだから、この準備は無駄になるだろうが。
「……お嬢様、お顔のお色が一段と優れないようですが……」
「……わたくし、ちょっとお部屋でピアノを弾いてまいります……」
日向子は心の中で、期待させてしまった小原や他の使用人に謝罪しながら自室へと向かう。
部屋に戻って少し心を落ち着けたら高槻ともう一度話そうと思った。
それでらちがあかないようなら、選択する。
運命の二者択一。
それに思い巡らせながら廊下を歩いていると、
「……あ」
けして狭くはない屋敷だというのに、何故遭遇してしまうのだろうか。
「雪乃……」
動揺する日向子と違い、漸は顔色一つ変えず、形式だけの会釈をすると、そのまま無言で通り過ぎようとした。
「ねえ」
日向子がそれを静かに呼び止める。
「……本当に、家族ごっこ……だったのですか?」
漸は立ち止まるが、日向子のほうを見ようとはしない。
「……わたくしを騙して、利用していたと?」
日向子は振り向かない背中に問掛ける。
「……それならばどうして、あなたのピアノの音は、いつもあんなに優しかったのですか?
たとえ言葉でいくつ嘘を列ねていたとしても、音楽は嘘をつかないのではなくて?」
「くだらないですね」
漸は日向子に背を向けたまま、きっぱりと言い放つ。
「……父親にあっさり見限られる程度の凡才のあなたが、音楽がどうのとこの私に説くなどばかげています」
「でも……っ」
更に言い募ろうとした瞬間、急ぎ足で近付いてくる靴音が耳に届いた。
「……お嬢様!」
今しがた別れたばかりの小原がいささか興奮した様子で飛んでくるのが見えた。
「お見えになりましてございます!」
「……はい?」
首を傾げる日向子に、小原は先程の言葉につくはずの主語を口にした。
「お嬢様の大切なお方にございます。さあ、早く応接室へ」
「え……?」
何のことやらさっぱりわからない日向子だったが、小原にせかされるまま応接室へと向かうよりなかった。
「……どうなっているのかしら……?」
日向子の姿が見えなくなると、小原は未だ興奮冷めやらぬ様子で呟いた。
「しかし、お嬢様のお相手がまさか……まこと不思議な巡り会わせでございます……これも奥様のお導きか……」
まだ立ち去っていなかった漸はいぶかしげにそんな小原を見やった。
「……どんな男だ?」
「使用人の教育がなってへんのちゃうか? ……お嬢」
「……はあ」
「人の顔を見るなりみんなで大騒ぎしよって、いたいけな小市民がいきなり問答無用でご令嬢のフィアンセにされてもうてるわけやけど」
当然だが、全ては小原たちの勘違いだった。
「申し訳ありません、有砂様……」
そう、応接室で待っていたのは有砂だったのだ。
話によれば屋敷の門の前に近付くや否やありえない数の使用人に取り囲まれ、名を名乗って(無論本名のほうである)日向子は在宅かと尋ねただけで勝手に勘違いされてしまっていたという。
「特に白髪のオッサンがなんやエライテンション上がってもうてたけど、一体どういうわけや? これは」
日向子は「申し訳ありませんでした」ともう一度謝罪し、ことの次第を説明した。
「……ある程度の事情は聞いとったけど……それはまた、難儀なことやな」
「そうですか……美々お姉さまから聞いていらっしゃいましたのね。……もしかして、わたくしを心配して来て下さったのですか?」
日向子の問いに、有砂は一拍間をおいて、
「そう、や」
と答えた。
日向子も一拍空けて、
「……ではないとするとなんでしょうか」
と返した。
「……ん?」
「わたくしは、これでもheliodorの番記者ですから」
本当に真実を突いていたならば、有砂の性格上絶対にあっさり肯定しない筈だということくらいは、もう日向子にもわかっている。
「本当の理由を追求されると面倒なことになるから、そういうことにしておこう、と思われましたのでしょう?」
自信たっぷりに尋ねる日向子に、有砂はふっと小さくシニカルな笑みを浮かべた。
「……まあ、否定はせんけど」
「うふふ、当たりましたわね」
日向子は予想が当たったことが嬉しくて、思わず微笑した。
その微笑を眺めながら、有砂はふっと笑みを打ち消した。
「……心配、してへんこともないけどな」
「え?」
日向子は更に言葉を重ねようとしたが、それを遮るように応接室のドアがノックされた。
「お嬢様」
ドアの向こうから小原の声がする。
「旦那様と漸様がいらっしゃいました」
日向子は一瞬びくっと肩をすくませて、有砂の顔を見た。
有砂は真意を読み取り難い表情を浮かべながらも、
「……本当のことを話すか? それともオレは『そういう』設定がええんか?」
「……え? えっと」
日向子にはっきりと返事をする間も与えず、ドアは開け放たれてしまっていた。
いかにも気難しい顔をした初老の男が、そしてスーツ姿の青年が順に入室する。
最後に小原が姿を見せ、
「当家の主人・釘宮高槻様、そしてその後継となられる釘宮漸様にございます」
と、有砂に向けて紹介する。
席から立ち上がった有砂は、ごく当たり障りのない口調で、
「……沢城、佳人……と申します」
と名乗り、
「……初めまして」
と最後に付け足した。
「……初めまして。沢城、さん」
漸が淡々とした口調で顔色一つ変えずに返す。
有砂は一瞬、目をすがめたが、何もなかったようにそれを消し去った。
高槻はしばらく黙ったまま有砂をしげしげと見つめていたが、
「……まあ、座りなさい」
そう短く促した。
有砂と日向子、高槻と漸。2対2で向かい合って席につくと、すぐに入れたてのお茶と、お菓子が運ばれてくる。
甘い香りを立てるテーブルの上で、さまざまな思惑と緊張感が交錯していた。
アールグレイの水面に視線を落として何かを考え込んでいるような有砂。
一言も声を発せず、お茶にもお菓子にも手をつけないまま対面の客を凝視する高槻。
それに倣うように沈黙を守ったままの漸。
日向子は三人を交互に見やりながら、
「あの」
最初に沈黙を破った。
「……お父様、雪乃、この方は……」
テーブルの下。真実の告白をしようとした日向子の、膝に乗せていた小さな手を大きな手が覆うようにして握った。
「っ、あり……」
「ご挨拶が大変遅くなり、申し訳ありません」
日向子の告白を制した有砂が、はっきりとした口調で告げる。
「すでにお聞きの通り、私は現在、日向子さんとお付き合いをさせて頂いています」
「ええっ……」
思わず叫びそうになる日向子の手を、有砂は更にぎゅっと力を込めて握る。
「……ぶしつけですが、単刀直入にお願い致します。
お嬢さんとの結婚を、認めては頂けませんでしょうか」
真剣な表情で高槻を見つめる有砂の横顔を、日向子は完全に絶句しながら見つめていた。
その向かいでは、漸が同じように驚きの色を微かに浮かべる。
有砂はそんな漸をちらりと見て、また高槻に視線を戻した。
「……佳人君、と言ったな」
高槻がゆっくりと口を開いた。
「……君のお父上は、知っているのかね?」
有砂は首を縦にした。
「はい。父も日向子さんのことをそれはもう……大変気に入ったようで」
確かに気に入られていたことは間違いなかった。
日向子の脳裏に先日のアトリエでの一件が蘇る。
あまりありがたい気に入られ方ではない。
日向子は有砂がどういうつもりなのかわからず戸惑い、そして何より心配していた。
眉間に深く皺を刻んだまま目をつぶった高槻は、その目を開けた瞬間どう出るだろうかと。
たとえ怒ってもいきなり手を出すことはないが、相手の全人格を否定するほどの辛辣な台詞が飛び出すかもしれないし、手切れ金を叩きつけて追い返すかもしれない。
漸も、そして当の有砂でさえも実際はそう考えていたのだ。
しかし。
高槻は両目を開くと同時に、聞き間違えようもない言葉を口にした。
「よろしい……認めよう」
有砂は言葉もなく眉尻を動かし、そのまま固まった。
「……は?」
「お父様、今……」
ぽかんとする日向子。
そして漸は完全にポーカーフェイスを打ち砕かれ、
「……先生……!…」
思わず立ち上がった。
「……一体、どういうことですか!?」
《つづく》
2007/09/13 (Thu)
DEAR My SUN!!関連
美崎遼真攻略失敗しました~。参照パラメータにばっか力を入れすぎたみたいなんで、中3からやり直してみよう。泣。
ちなみに美崎攻略中なのに、今なぜか辰波にハマりかけてます。
ち、違います。ケーキに釣られてなんかいません。笑。
一途にアタックし続けてるのに日頃の行動とキャラが祟って「ナンパパティシエ」よばわりされてるとことかなんか萌えちゃうのよね。
吉良も最初はあまりのSっ気と俺様気質に萎えてたけど、よくよく考えたら同族嫌悪だったみたいで、萌えというよりは共感を抱きつつありますな。笑。
貴重な年上だし……。
だがしかし、そんなことよりうちのムスコはとんでもないヤツです。
康太と名付けて可愛がってきましたが、どっちかと言うと完全に「潤」です。「潤」でしかありません。
幼年期は魔女っ子アニメとうさぎが大好きなラブリーキャラで、女友達ぞろぞろ連れてナチュラルにハーレムを形成。
中学生になるとものの数ヵ月で12人の女と付き合ってはすぐ破局。笑。
自分のことを「ボクって女の子受けするビジュアルと性格だよね?」と母親に同意を求めます。爆。
挙げ句に兄ルートで、兄がもてあそばれて捨てられた魔性の女・菊花と恋の駆け引きを繰り広げ、恐怖の腹黒カップルに。汗。
乙女ゲーム界では遙3の鎌倉夫妻の次くらいに黒いです、多分。
前は菊花うぜーと思ってたけど、明らかにムスコのほうが一枚上手の魔性なので可愛く見えちゃったじゃないか。ドキンちゃんみたい。
高校入学とともに菊花が引っ越しちゃうんだけど、「ボクたちみたいな性格の悪いカップルには遠距離は無理だ」とか言ってましたが、別れちゃったのかなあ~?(お似合いなのに)
ちなみに弟はどんな性格に育てても腹黒はそのままなんで、全部強制イベントです。
次のプレイからは名前「潤」にしよう。笑。
しかし、前は兄と過ごした18年を、今度は弟と過ごすって変な感じ。
ifもしも、リセットシリーズみたいな気分だよ。
あんなにいつも一緒だったお兄ちゃんが、この世界では離れて暮らさないとダメで、
「どうしてオレは一緒に暮らせないの?」
「お兄ちゃんだから我慢しなくちゃいけないの?」
「オレはいつ「うち」に帰れるの?」
うるうる目でこんなこと言いやがるんです……ああ、胸に突き刺さるよなあ……ごめんね、ごめんね。泣。
弟の幼少時代の計算された可愛さ(笑)、そして立派な腹黒美形に成長した姿もなにげに結構好きだけど、私はやっぱり兄派ですかなあ。
ちなみに美崎攻略中なのに、今なぜか辰波にハマりかけてます。
ち、違います。ケーキに釣られてなんかいません。笑。
一途にアタックし続けてるのに日頃の行動とキャラが祟って「ナンパパティシエ」よばわりされてるとことかなんか萌えちゃうのよね。
吉良も最初はあまりのSっ気と俺様気質に萎えてたけど、よくよく考えたら同族嫌悪だったみたいで、萌えというよりは共感を抱きつつありますな。笑。
貴重な年上だし……。
だがしかし、そんなことよりうちのムスコはとんでもないヤツです。
康太と名付けて可愛がってきましたが、どっちかと言うと完全に「潤」です。「潤」でしかありません。
幼年期は魔女っ子アニメとうさぎが大好きなラブリーキャラで、女友達ぞろぞろ連れてナチュラルにハーレムを形成。
中学生になるとものの数ヵ月で12人の女と付き合ってはすぐ破局。笑。
自分のことを「ボクって女の子受けするビジュアルと性格だよね?」と母親に同意を求めます。爆。
挙げ句に兄ルートで、兄がもてあそばれて捨てられた魔性の女・菊花と恋の駆け引きを繰り広げ、恐怖の腹黒カップルに。汗。
乙女ゲーム界では遙3の鎌倉夫妻の次くらいに黒いです、多分。
前は菊花うぜーと思ってたけど、明らかにムスコのほうが一枚上手の魔性なので可愛く見えちゃったじゃないか。ドキンちゃんみたい。
高校入学とともに菊花が引っ越しちゃうんだけど、「ボクたちみたいな性格の悪いカップルには遠距離は無理だ」とか言ってましたが、別れちゃったのかなあ~?(お似合いなのに)
ちなみに弟はどんな性格に育てても腹黒はそのままなんで、全部強制イベントです。
次のプレイからは名前「潤」にしよう。笑。
しかし、前は兄と過ごした18年を、今度は弟と過ごすって変な感じ。
ifもしも、リセットシリーズみたいな気分だよ。
あんなにいつも一緒だったお兄ちゃんが、この世界では離れて暮らさないとダメで、
「どうしてオレは一緒に暮らせないの?」
「お兄ちゃんだから我慢しなくちゃいけないの?」
「オレはいつ「うち」に帰れるの?」
うるうる目でこんなこと言いやがるんです……ああ、胸に突き刺さるよなあ……ごめんね、ごめんね。泣。
弟の幼少時代の計算された可愛さ(笑)、そして立派な腹黒美形に成長した姿もなにげに結構好きだけど、私はやっぱり兄派ですかなあ。
2007/09/12 (Wed)
一次創作関連
「蝉、いつ帰って来るのかなあ」
万楼は綺麗な顔を少し歪めて溜め息をつく。
カウントダウンライブまで、あと二週間を切っている。
未だに五人揃って練習が出来ていないことに、焦りを感じていたのは万楼だけではなかった。
スタジオに集まってはみても、なんとなくモチベーションが上がらず、手応えも得られないのは無理もない話だ。
「……確かに、そろそろリミットかもな」
「四人ではもうやれることをやりきってしまったような感じだし」
紅朱も玄鳥も、もはや蝉抜きでの練習には大して意義がないことをとっくに悟っていた。
だが蝉がいずれ必ず戻って来ることを前提に考えている彼らとは、一線を画している男もいる。
「……後でオレが、蝉の様子を見てくる」
有砂が口を開く。
三人は明らかに驚きの表情で見やった。
「え、お前がか?」
「有砂さんが積極的に行動するなんて、なんて珍しい……」
「ダメだよ二人とも、あんまり言うとまたへそ曲げちゃうから」
言いたい放題の仲間たちに、有砂が嫌味のひとつでも返そうとしたその時。
「すいません。お邪魔します!!」
《第9章 嘘つきな彼等 -play-》【1】
スタジオの入り口からひょっこり顔を出した人物を見て、4人はそれぞれ全く違う反応を示した。
「……誰?」
初対面の万楼は首を傾げ、
「え、あの時の……?」
一度たまたま遭遇していた玄鳥は驚き、
「よう、久しぶり」
普通に面識のある紅朱は気さくに声をかけ、
「……なんや、どうした?」
有砂は何故かほんの少しばつが悪いような顔をしている。
「日向子が急に来れなくなっちゃったから、約束のヤツをあたしが代わりに持って来たんだけど……あ、万楼さんと玄鳥さんは一応ハジメマテ、ですよね」
モデルばりの美女はにっこり笑って告げる。
「蓮芳出版『RAPTUS』編集部の井上美々と申します。日向子の親友で、あと……そこで恥ずかしがってる人の、妹です♪」
「なっ……誰がや、アホ!」
思わず半分立ち上がりかける有砂を、他3名は振り返り、今度は全員同じ反応を示した。
「妹……っ!?」
メンバーたちは一様に愕然とした表情で叫んだ。
「えッ、有砂って兄妹いたの!?」
「え、えッ……だってこの前はなんか険悪な雰囲気で……」
「前会った時は全然そんな話してなかっただろ!?」
大騒ぎする3人に、美々は苦笑して見せる。
「……ついこの前まではちょっとだけ、兄妹喧嘩してましたから。……ね?」
同意を求められた有砂は、溜め息をつきつつも無愛想な顔を上下させた。
「……ちょっとだけ、な」
「そうそう。それで、日向子が仲直りのお祝いにってケーキ焼いてくれて、皆さんでどうぞってことらしいんで持って来たんです」
「ケーキ!?」
数秒前までプチパニック状態だったのに、一気にテンションの上がる万楼の前で、美々はテーブルの上にケーキの箱を乗せて、オープンする。
「じゃじゃーん☆」
ホワイトチョコレートでコーティングされた5号サイズのホールケーキの上には、ゼリー掛けのカットフルーツがほとんど隙間なく埋めつくされて、更に三種類のクリームでデコレートされている。
「わあ」
宝の山を見つけたかのようなキラキラの目をした万楼の横で、浅川兄弟は若干青ざめていた。
「……これ、いくらなんでも……凄過ぎねェか? 見てるだけで胸焼けしそうなんだが」
「あ、兄貴、失礼だろ? ひ、日向子さんのお手製だぞ?」
「お前も引きつってんじゃねェかよっ」
「……いや、それは……だから……」
「あー……すいません、あたしがめちゃめちゃ甘くしてって頼んじゃったから……じゃあこれは三等分かなあ」
「三等分??」
美々が箱にしっかり入れられていた使い捨て出来るケーキナイフを手にして、手際よく3つに切り分ける。
一般的なショートケーキの二倍以上の体積があるそれらを、これも持参してきた紙皿三枚に取り分けていく。
「すごいなあ、中が三層になっててシロップ漬けのフルーツが入ってる」
万楼が断面を眺めながら更に興奮した様子で実況する。
「万楼さんは絶対気に入ると思いました。……味もイケてる筈ですから」
皿からはみ出さんばかりのケーキの巨塊が、プラスチックのフォークを添えられて万楼に手渡され、
「はい」
有砂にも回ってきた。
有砂はそのスウィート・モンスターを凝視したまま固まっている。
「いや、そりゃ有砂には……」
「絶対無理だと思いますけど……」
浅川兄弟は口々にそう言ったが、美々はケーキの皿を手にしたまま微動だにせず黙っている有砂を見つめて、ふっと柔らかい笑みを浮かべる。
そして、
「ええんよ、佳人」
自身長年封印していた、両親や兄と同じ言葉で囁きかける。
「……あたしも食べるから、あんたも食べ」
有砂は美々を見やると、無言で頷いた。
「え? まさか」と思っているギャラリーの目の前でフォークを握った有砂はケーキの鋭角の部分をストッと切り落として、フォークをつき立てると、そのまま口に運んだ。
一同が固唾を飲んで見守る中、有砂は無表情なまま、一言も声を発することもなく、そのままもくもくとケーキを端から順に片付けていく。
「ねえ、どういうこと? 有砂って甘い物嫌いじゃないの?」
万楼の問いに、美々が答える。
「ううん。あたしが好きなものは、大体佳人も好きだから」
言いながら美味しそうにクリームの塊を掬って口にする。
「あたしたち、甘い物は大好きだよ」
「でも有砂、甘い物なんて全然食べてなかったし、ボクが横で食べてるのだって、いつもすごく嫌がって……」
「……食べたくても我慢、してたみたいですから」
美々はほんの少し、長い睫毛が縁取る目を伏せる。
「甘い物が食べたくても、食べさせて貰えなかった女の子に遠慮して、食べられなかったらしいです」
有砂は一瞬フォークを握る手を止めて、何か遠い記憶を心に浮かべるような顔を見せたが、すぐにまた黙ってケーキを食べ始めた。
「……よくわかりませんけど、ようするに」
玄鳥が苦笑いしながら言った。
「万楼は知らず知らずにいつも有砂さんを拷問にかけてたわけだ」
「ええっ、ごめんね、有砂が我慢してるなんて思わなかったから……!!」
有砂は驚異的な速度で完食したケーキの皿をつ、と万楼に差し出した。
「悪かったと思うんやったら、それを半分」
「えっ、ダメだよ。これはボクの分!」
「半分」
「嫌だ」
「半分」
「嫌だってば!」
「……くっ、まさかリズム隊のケーキの奪い合いを見れる日が来るとはな」
紅朱はそのあまりにも微笑まし過ぎるやりとりに思わず吹き出した。
「……ところで日向子はどうしたんだ? 急な用事とか言ったよな」
それはみんな内心気になっていたらしく、四人とも美々のほうへ視線を向けた。
美々はその視線を受けて、何故か少し困ったような顔をした。
「実は今日、大変な事件がありまして……実家に抗議しに帰っちゃったんですよね~」
「これは一体どういうことですの!?」
「……品のない大きな声を上げるんじゃない」
「声も大きくなるというものですわ。お父様は一体何のおつもりですか?」
日向子は書斎の革張りの椅子に身をもたげた実父・高槻に飛びかかかるほどの勢いで問いつめる。
「あんまりですわ、職場の上司に勝手に、わたくしが婚約するなどとでたらめを報告なさるなんて……!!
いつの間にかわたくしが寿退社するなどと噂が広まってしまって、大変な事態ですのよ!!」
高槻は高音で響く抗議の訴えに頭が痛いような顔をしていたが、
「婚約の準備が進んでいるのは事実だ。24日に後継者の指名と同時にお前の正式な結納も執り行う」
あっさりと言い放つ。
「そのようなことは、わたくしは聞いておりません……! 第一どなたと婚約しろとおっしゃいますの!?」
「お前の嫁ぎ先は私が決める。間違いのない相手を選ぶから何も心配はいらない」
「わたくしの生涯の伴侶をお父様がお決めになるなんて、納得できませんわ!!」
いよいよヒートアップする日向子に、高槻は厳しい表情を緩めることなく問掛けた。
「よもや……誰かすでに将来を誓いあった男がいる、などと言うのではないだろうな?」
予想もしない問いに、日向子は、
「え?」
素に返って驚いてしまう。
「どうなんだ?」
ダメ押しとばかりに問われ、日向子は思わず、
「……は、はい、そうなのです……!」
と、答えていた。
「……なんだと?」
高槻の眉間に通常より4本余計に深い深い皺が刻み込まれる。
「……どんな男だ??」
「す、素敵な方ですわ……!」
「どういう家の生まれで、どういう仕事をしている男かと聞いているんだ」
「それは……あの……」
答えに窮してしまう。しばしのにらめっこを続けた後、高槻は溜め息をついて、言った。
「明日、ここに呼びなさい。実際に会って、ふさわしい相手かどうか私が見極める」
「そんな、明日などと……先方にもご都合というものが……」
「お前との将来より自分の都合を取る男ならばそれまでだろう。見極める必要もない」
高槻の発言はかなり理不尽ではあったが、一概に否定出来ない部分もある。
本当に日向子に真剣に交際している恋人がいるとすれば、黙っていられる状況ではないだろう。
ただ残念なことにこの場合は日向子のとっさのハッタリに過ぎないのだが。
「……話は終りだ。私には取り急ぎの仕事がある。もう行きなさい」
……などと言われて一方的に書斎を追い出された日向子は、ドアを背にして深く深く溜め息をついた。
「……一体、わたくしはどうしたらいいのかしら……」
心に決めた相手ならば、いる。
伯爵……高山獅貴だ。
だが将来を誓いあうなどとは程遠い……10年以上直接会ってすらいない相手だ。
もちろん明日、この屋敷に呼ぶなどという真似ができるわけがない。
仮に呼んだとしても、高山獅貴とはある種の遺恨のある高槻が結婚を許すとは到底思えないが。
絶望的な暗い気持ちになり、マンションに帰る気力もないので、とりあえず今夜は実家で過ごすことに決めた日向子は、重い足取りで自室に向かう。
最後の角を曲がったところで、
「……あ」
ばったりと、出くわした。
「……雪乃? 雪乃ですわね。眼鏡をかけていないから一瞬わかりませんでしたわ」
仕事中なのかスーツ姿の彼は、涼しい眼差しで日向子を見下ろす。
「……何か、御用でしょうか?」
「ずっとお祝いを言いたかったの。おめでとう、雪乃」
「……恐縮で、ございます」
彼のいつもと変わらぬ丁寧な言葉には、しかしこれまでにはけっしてなかった凍りつくような冷気が含まれていたが、日向子は気付いていない。
「……そうだわ、雪乃。あなたからお父様にお考えを改めるように進言して頂けませんこと?
わたくしはまだ婚約など……」
「いいえ、ご婚約はして頂きます」
日向子が雪乃と呼ぶ青年は、キッパリと言い切った。
「私としてもあなたには、釘宮の籍から外れて頂きたい」
「……雪乃?? それは、どういう……」
「あなたは十分、私の役に立って下さいました。感謝しております……ですが」
日向子は瞳を大きく見開いた。
その瞳に映る青年は、ひどく酷薄な笑みを浮かべていた。
「……今後、釘宮を名乗るのは私一人でいい。
……言っている意味が、わかりますか?」
彼の名は、「釘宮 漸」。
「……家族ごっこは、もう終わりました」
《つづく》
万楼は綺麗な顔を少し歪めて溜め息をつく。
カウントダウンライブまで、あと二週間を切っている。
未だに五人揃って練習が出来ていないことに、焦りを感じていたのは万楼だけではなかった。
スタジオに集まってはみても、なんとなくモチベーションが上がらず、手応えも得られないのは無理もない話だ。
「……確かに、そろそろリミットかもな」
「四人ではもうやれることをやりきってしまったような感じだし」
紅朱も玄鳥も、もはや蝉抜きでの練習には大して意義がないことをとっくに悟っていた。
だが蝉がいずれ必ず戻って来ることを前提に考えている彼らとは、一線を画している男もいる。
「……後でオレが、蝉の様子を見てくる」
有砂が口を開く。
三人は明らかに驚きの表情で見やった。
「え、お前がか?」
「有砂さんが積極的に行動するなんて、なんて珍しい……」
「ダメだよ二人とも、あんまり言うとまたへそ曲げちゃうから」
言いたい放題の仲間たちに、有砂が嫌味のひとつでも返そうとしたその時。
「すいません。お邪魔します!!」
《第9章 嘘つきな彼等 -play-》【1】
スタジオの入り口からひょっこり顔を出した人物を見て、4人はそれぞれ全く違う反応を示した。
「……誰?」
初対面の万楼は首を傾げ、
「え、あの時の……?」
一度たまたま遭遇していた玄鳥は驚き、
「よう、久しぶり」
普通に面識のある紅朱は気さくに声をかけ、
「……なんや、どうした?」
有砂は何故かほんの少しばつが悪いような顔をしている。
「日向子が急に来れなくなっちゃったから、約束のヤツをあたしが代わりに持って来たんだけど……あ、万楼さんと玄鳥さんは一応ハジメマテ、ですよね」
モデルばりの美女はにっこり笑って告げる。
「蓮芳出版『RAPTUS』編集部の井上美々と申します。日向子の親友で、あと……そこで恥ずかしがってる人の、妹です♪」
「なっ……誰がや、アホ!」
思わず半分立ち上がりかける有砂を、他3名は振り返り、今度は全員同じ反応を示した。
「妹……っ!?」
メンバーたちは一様に愕然とした表情で叫んだ。
「えッ、有砂って兄妹いたの!?」
「え、えッ……だってこの前はなんか険悪な雰囲気で……」
「前会った時は全然そんな話してなかっただろ!?」
大騒ぎする3人に、美々は苦笑して見せる。
「……ついこの前まではちょっとだけ、兄妹喧嘩してましたから。……ね?」
同意を求められた有砂は、溜め息をつきつつも無愛想な顔を上下させた。
「……ちょっとだけ、な」
「そうそう。それで、日向子が仲直りのお祝いにってケーキ焼いてくれて、皆さんでどうぞってことらしいんで持って来たんです」
「ケーキ!?」
数秒前までプチパニック状態だったのに、一気にテンションの上がる万楼の前で、美々はテーブルの上にケーキの箱を乗せて、オープンする。
「じゃじゃーん☆」
ホワイトチョコレートでコーティングされた5号サイズのホールケーキの上には、ゼリー掛けのカットフルーツがほとんど隙間なく埋めつくされて、更に三種類のクリームでデコレートされている。
「わあ」
宝の山を見つけたかのようなキラキラの目をした万楼の横で、浅川兄弟は若干青ざめていた。
「……これ、いくらなんでも……凄過ぎねェか? 見てるだけで胸焼けしそうなんだが」
「あ、兄貴、失礼だろ? ひ、日向子さんのお手製だぞ?」
「お前も引きつってんじゃねェかよっ」
「……いや、それは……だから……」
「あー……すいません、あたしがめちゃめちゃ甘くしてって頼んじゃったから……じゃあこれは三等分かなあ」
「三等分??」
美々が箱にしっかり入れられていた使い捨て出来るケーキナイフを手にして、手際よく3つに切り分ける。
一般的なショートケーキの二倍以上の体積があるそれらを、これも持参してきた紙皿三枚に取り分けていく。
「すごいなあ、中が三層になっててシロップ漬けのフルーツが入ってる」
万楼が断面を眺めながら更に興奮した様子で実況する。
「万楼さんは絶対気に入ると思いました。……味もイケてる筈ですから」
皿からはみ出さんばかりのケーキの巨塊が、プラスチックのフォークを添えられて万楼に手渡され、
「はい」
有砂にも回ってきた。
有砂はそのスウィート・モンスターを凝視したまま固まっている。
「いや、そりゃ有砂には……」
「絶対無理だと思いますけど……」
浅川兄弟は口々にそう言ったが、美々はケーキの皿を手にしたまま微動だにせず黙っている有砂を見つめて、ふっと柔らかい笑みを浮かべる。
そして、
「ええんよ、佳人」
自身長年封印していた、両親や兄と同じ言葉で囁きかける。
「……あたしも食べるから、あんたも食べ」
有砂は美々を見やると、無言で頷いた。
「え? まさか」と思っているギャラリーの目の前でフォークを握った有砂はケーキの鋭角の部分をストッと切り落として、フォークをつき立てると、そのまま口に運んだ。
一同が固唾を飲んで見守る中、有砂は無表情なまま、一言も声を発することもなく、そのままもくもくとケーキを端から順に片付けていく。
「ねえ、どういうこと? 有砂って甘い物嫌いじゃないの?」
万楼の問いに、美々が答える。
「ううん。あたしが好きなものは、大体佳人も好きだから」
言いながら美味しそうにクリームの塊を掬って口にする。
「あたしたち、甘い物は大好きだよ」
「でも有砂、甘い物なんて全然食べてなかったし、ボクが横で食べてるのだって、いつもすごく嫌がって……」
「……食べたくても我慢、してたみたいですから」
美々はほんの少し、長い睫毛が縁取る目を伏せる。
「甘い物が食べたくても、食べさせて貰えなかった女の子に遠慮して、食べられなかったらしいです」
有砂は一瞬フォークを握る手を止めて、何か遠い記憶を心に浮かべるような顔を見せたが、すぐにまた黙ってケーキを食べ始めた。
「……よくわかりませんけど、ようするに」
玄鳥が苦笑いしながら言った。
「万楼は知らず知らずにいつも有砂さんを拷問にかけてたわけだ」
「ええっ、ごめんね、有砂が我慢してるなんて思わなかったから……!!」
有砂は驚異的な速度で完食したケーキの皿をつ、と万楼に差し出した。
「悪かったと思うんやったら、それを半分」
「えっ、ダメだよ。これはボクの分!」
「半分」
「嫌だ」
「半分」
「嫌だってば!」
「……くっ、まさかリズム隊のケーキの奪い合いを見れる日が来るとはな」
紅朱はそのあまりにも微笑まし過ぎるやりとりに思わず吹き出した。
「……ところで日向子はどうしたんだ? 急な用事とか言ったよな」
それはみんな内心気になっていたらしく、四人とも美々のほうへ視線を向けた。
美々はその視線を受けて、何故か少し困ったような顔をした。
「実は今日、大変な事件がありまして……実家に抗議しに帰っちゃったんですよね~」
「これは一体どういうことですの!?」
「……品のない大きな声を上げるんじゃない」
「声も大きくなるというものですわ。お父様は一体何のおつもりですか?」
日向子は書斎の革張りの椅子に身をもたげた実父・高槻に飛びかかかるほどの勢いで問いつめる。
「あんまりですわ、職場の上司に勝手に、わたくしが婚約するなどとでたらめを報告なさるなんて……!!
いつの間にかわたくしが寿退社するなどと噂が広まってしまって、大変な事態ですのよ!!」
高槻は高音で響く抗議の訴えに頭が痛いような顔をしていたが、
「婚約の準備が進んでいるのは事実だ。24日に後継者の指名と同時にお前の正式な結納も執り行う」
あっさりと言い放つ。
「そのようなことは、わたくしは聞いておりません……! 第一どなたと婚約しろとおっしゃいますの!?」
「お前の嫁ぎ先は私が決める。間違いのない相手を選ぶから何も心配はいらない」
「わたくしの生涯の伴侶をお父様がお決めになるなんて、納得できませんわ!!」
いよいよヒートアップする日向子に、高槻は厳しい表情を緩めることなく問掛けた。
「よもや……誰かすでに将来を誓いあった男がいる、などと言うのではないだろうな?」
予想もしない問いに、日向子は、
「え?」
素に返って驚いてしまう。
「どうなんだ?」
ダメ押しとばかりに問われ、日向子は思わず、
「……は、はい、そうなのです……!」
と、答えていた。
「……なんだと?」
高槻の眉間に通常より4本余計に深い深い皺が刻み込まれる。
「……どんな男だ??」
「す、素敵な方ですわ……!」
「どういう家の生まれで、どういう仕事をしている男かと聞いているんだ」
「それは……あの……」
答えに窮してしまう。しばしのにらめっこを続けた後、高槻は溜め息をついて、言った。
「明日、ここに呼びなさい。実際に会って、ふさわしい相手かどうか私が見極める」
「そんな、明日などと……先方にもご都合というものが……」
「お前との将来より自分の都合を取る男ならばそれまでだろう。見極める必要もない」
高槻の発言はかなり理不尽ではあったが、一概に否定出来ない部分もある。
本当に日向子に真剣に交際している恋人がいるとすれば、黙っていられる状況ではないだろう。
ただ残念なことにこの場合は日向子のとっさのハッタリに過ぎないのだが。
「……話は終りだ。私には取り急ぎの仕事がある。もう行きなさい」
……などと言われて一方的に書斎を追い出された日向子は、ドアを背にして深く深く溜め息をついた。
「……一体、わたくしはどうしたらいいのかしら……」
心に決めた相手ならば、いる。
伯爵……高山獅貴だ。
だが将来を誓いあうなどとは程遠い……10年以上直接会ってすらいない相手だ。
もちろん明日、この屋敷に呼ぶなどという真似ができるわけがない。
仮に呼んだとしても、高山獅貴とはある種の遺恨のある高槻が結婚を許すとは到底思えないが。
絶望的な暗い気持ちになり、マンションに帰る気力もないので、とりあえず今夜は実家で過ごすことに決めた日向子は、重い足取りで自室に向かう。
最後の角を曲がったところで、
「……あ」
ばったりと、出くわした。
「……雪乃? 雪乃ですわね。眼鏡をかけていないから一瞬わかりませんでしたわ」
仕事中なのかスーツ姿の彼は、涼しい眼差しで日向子を見下ろす。
「……何か、御用でしょうか?」
「ずっとお祝いを言いたかったの。おめでとう、雪乃」
「……恐縮で、ございます」
彼のいつもと変わらぬ丁寧な言葉には、しかしこれまでにはけっしてなかった凍りつくような冷気が含まれていたが、日向子は気付いていない。
「……そうだわ、雪乃。あなたからお父様にお考えを改めるように進言して頂けませんこと?
わたくしはまだ婚約など……」
「いいえ、ご婚約はして頂きます」
日向子が雪乃と呼ぶ青年は、キッパリと言い切った。
「私としてもあなたには、釘宮の籍から外れて頂きたい」
「……雪乃?? それは、どういう……」
「あなたは十分、私の役に立って下さいました。感謝しております……ですが」
日向子は瞳を大きく見開いた。
その瞳に映る青年は、ひどく酷薄な笑みを浮かべていた。
「……今後、釘宮を名乗るのは私一人でいい。
……言っている意味が、わかりますか?」
彼の名は、「釘宮 漸」。
「……家族ごっこは、もう終わりました」
《つづく》
2007/09/09 (Sun)
DEAR My SUN!!関連
一周目終了。
遊び方を完全に間違えていた模様。笑。
全パラを平均的に上げても大していいことはありませんでした……。
むしろ何やら混乱を招いてしまったよ。
中2まで熱血だった霧斗が中3でいきなりクールになってさ。笑。
中2のシナリオが悪い女にたぶらかされて騙されるイベントだったから、それがきっかけでやさぐれたのかと思ってしまった。
そしてなんと、高校進学と同時に眼鏡かけて真面目キャラに……新しい彼女(幼なじみの女の子)ができて一気に更正か!?
と思ったが、どうも原因は私がパラを平均的に上げてるせいで、微妙な差異しかないから性格が確定しきれないような状態だったみたい。
高2でまた熱血に戻ってからはそのままエンディングまで熱血霧斗だった。笑。
どうでもいいけど、真面目霧斗が一番不真面目に見えたのは私だけか?
変に知恵をつけて要領よくなっただけのような。
絶対伊達眼鏡だろうしな。笑。
嫌いなわけじゃないけど、言動がチャラくてたまにイラッとするぞ? 笑。
熱血霧斗は熱血バカとはいえ、そこは霧斗なので授業中に教室でカレー食ってましたよ。爆。
先生の「せめてパンにしなさい」というまっとうな突っ込みがツボだった。
恋愛対象キャラとのイベントが最後のほう立て続けに起きて(パラが上がってきたから)ちょっと面倒だった。
股がけはあまりお薦めできないゲームですな。
さて、ここからは完全にネタバレです。
遊び方を完全に間違えていた模様。笑。
全パラを平均的に上げても大していいことはありませんでした……。
むしろ何やら混乱を招いてしまったよ。
中2まで熱血だった霧斗が中3でいきなりクールになってさ。笑。
中2のシナリオが悪い女にたぶらかされて騙されるイベントだったから、それがきっかけでやさぐれたのかと思ってしまった。
そしてなんと、高校進学と同時に眼鏡かけて真面目キャラに……新しい彼女(幼なじみの女の子)ができて一気に更正か!?
と思ったが、どうも原因は私がパラを平均的に上げてるせいで、微妙な差異しかないから性格が確定しきれないような状態だったみたい。
高2でまた熱血に戻ってからはそのままエンディングまで熱血霧斗だった。笑。
どうでもいいけど、真面目霧斗が一番不真面目に見えたのは私だけか?
変に知恵をつけて要領よくなっただけのような。
絶対伊達眼鏡だろうしな。笑。
嫌いなわけじゃないけど、言動がチャラくてたまにイラッとするぞ? 笑。
熱血霧斗は熱血バカとはいえ、そこは霧斗なので授業中に教室でカレー食ってましたよ。爆。
先生の「せめてパンにしなさい」というまっとうな突っ込みがツボだった。
恋愛対象キャラとのイベントが最後のほう立て続けに起きて(パラが上がってきたから)ちょっと面倒だった。
股がけはあまりお薦めできないゲームですな。
さて、ここからは完全にネタバレです。
2007/09/07 (Fri)
DEAR My SUN!!関連
とりあえず性格が確定するまで……と思いって、中学校に上がるまでプレイしたら朝の6時になってしまった。笑。
まずプレイヤー(=ママ)とムスコの名前をきめるのにちょっと悩んでしまったのだけど、結局、
ママ→村田麻咲(旧姓)
長男→霧斗
次男→康太
にしてしまいました。
しかもシナリオでは夫婦の思い出にちなんで名付けたってなってるんだが……ラーの夫婦だったのか?? 汗。
予定通り霧斗を引き取って育ててるんだけど、最初のうち育成のシステムがなかなか掴めなかった頃、あまりにも霧斗がキリトで困りました。笑。
性格分岐する前からパラメータによってシナリオの変化があるんだけど、幼稚園の文化祭の役が、いきなり鬼。しかも桃太郎を返り討ちにしやがった。爆。
節分でも「おれがおにやってやるよ!」なんて言っておいて、勝手に「鬼の反撃タイム」作って攻撃してくるし。
他にも武勇伝が山盛りの異常に好戦的な幼児期でございました。
そのくせ小学校一年生の時の将来の夢は「せいじか。それか、むしょく」。
なんだこいつ。おもしれーな。笑。
ちなみに初めての彼女は小6でできました。可愛い子でよかった……。
そして待ちに待った性格分岐……結果は「熱血」でした。熱血キリト。笑。
しかもテニス部に入部したみたいです。
テニスの王子様なキリト……。
中学校からは康太と同じ学校だぜ!(ちなみに康太は「優しい」子に育った模様です)。最近親離れ始まって寂しいけれど、先が楽しみです。
今回は誰とも恋愛せずに進めてるけど、一応ムスコによってオトせるキャラ違うみたい。
兄だと、城錠(大工)、巻(警官)、神楽(プログラマー)、MELODY(自称・神)。
弟だと、辰波(パティシエ)、美崎(書道家)、吉良(美容師)、ポンちゃん(自称・勇者)。
とりあえずわかったことは今のところ城錠と辰波以外は完全に電波だということだけです。笑。
ヒューネックス繋がりでVitamin Xを意識した小ネタもいくつかあっておいしい。Vitamin X好きならプレイして損はないんじゃないかな。
特に私と同じT6落語コンビ好きさんにはお薦めですよー。
ちなみに一番気になる恋愛対象キャラはやはり巻です。
でも「私たちとエジプトどっちが大事なの!?」と聞かれてうっかり「エジ……」まで言いかけてしまう、そんな旦那も一周して可愛くなってきた。早く帰ってきてねー。笑。
まずプレイヤー(=ママ)とムスコの名前をきめるのにちょっと悩んでしまったのだけど、結局、
ママ→村田麻咲(旧姓)
長男→霧斗
次男→康太
にしてしまいました。
しかもシナリオでは夫婦の思い出にちなんで名付けたってなってるんだが……ラーの夫婦だったのか?? 汗。
予定通り霧斗を引き取って育ててるんだけど、最初のうち育成のシステムがなかなか掴めなかった頃、あまりにも霧斗がキリトで困りました。笑。
性格分岐する前からパラメータによってシナリオの変化があるんだけど、幼稚園の文化祭の役が、いきなり鬼。しかも桃太郎を返り討ちにしやがった。爆。
節分でも「おれがおにやってやるよ!」なんて言っておいて、勝手に「鬼の反撃タイム」作って攻撃してくるし。
他にも武勇伝が山盛りの異常に好戦的な幼児期でございました。
そのくせ小学校一年生の時の将来の夢は「せいじか。それか、むしょく」。
なんだこいつ。おもしれーな。笑。
ちなみに初めての彼女は小6でできました。可愛い子でよかった……。
そして待ちに待った性格分岐……結果は「熱血」でした。熱血キリト。笑。
しかもテニス部に入部したみたいです。
テニスの王子様なキリト……。
中学校からは康太と同じ学校だぜ!(ちなみに康太は「優しい」子に育った模様です)。最近親離れ始まって寂しいけれど、先が楽しみです。
今回は誰とも恋愛せずに進めてるけど、一応ムスコによってオトせるキャラ違うみたい。
兄だと、城錠(大工)、巻(警官)、神楽(プログラマー)、MELODY(自称・神)。
弟だと、辰波(パティシエ)、美崎(書道家)、吉良(美容師)、ポンちゃん(自称・勇者)。
とりあえずわかったことは今のところ城錠と辰波以外は完全に電波だということだけです。笑。
ヒューネックス繋がりでVitamin Xを意識した小ネタもいくつかあっておいしい。Vitamin X好きならプレイして損はないんじゃないかな。
特に私と同じT6落語コンビ好きさんにはお薦めですよー。
ちなみに一番気になる恋愛対象キャラはやはり巻です。
でも「私たちとエジプトどっちが大事なの!?」と聞かれてうっかり「エジ……」まで言いかけてしまう、そんな旦那も一周して可愛くなってきた。早く帰ってきてねー。笑。
2007/09/06 (Thu)
DEAR My SUN!!関連
「DEAR My SUN!! ムスコ★育成★狂騒曲」を無事発売日にゲット!!
実際にプレイするのは仕事から帰ってからだけど、わたくし限定版ジャケと設定集だけで腹いっぱいってくらい萌えてます。笑。
最初見た時は微妙だと思ってた絵師さん、なにげにスチルめっちゃ綺麗やん!! やあん、可愛い☆
限定版ジャケットは恋愛対象キャラたちのワケアリそーな過去の写真がちりばめられていて(コードギアスのエンディングみたいなああいう感じで)、設定集にも一枚ずつ写真が大きいサイズで掲載されてるんだけど、この写真一枚で妄想をかき立てるっていうのがもう~~!!
特に警察官の巻さんの過去写真すげェぞ。
キラ様もだけど、あーそういうことかーっていう。写真一枚で半生が見えたよ。笑。
巻は1、2を争うくらい興味なかったけど、一気に気になりだしたぜ。
そしてポンちゃんの耳はやっぱりつけ耳だった模様。当たり前か。笑。
MELODY閣下は予想通りヴィジュアル系の人みたいです(メイクさんにメイクしてもらいながら着替えてる写真だから)。
これで私のムスコをバンドマンにする計画のためには誰にこびればいいかわかりましたわ。笑。
何故か大工の城錠だけジャケにいないと思ったら、設定集の中で別枠扱いになってました。
しかもこの写真、めちゃめちゃネタバレだ。爆。
ベタではありますが、この手の設定は大好物なんで、城錠シナリオかなり楽しみかも!!
だけど初回プレイはひとまず、
★雷斗を育てる
★アメとムチを交互に使う
★パラメータを平均的に上げる
★一応最初くらいは貞淑に。笑。旦那を待ってみる
という方針で進めていきますぜ。
よっしゃ、レッツ・プロデュース!!
……の前に風雨の中を仕事いきます……。
実際にプレイするのは仕事から帰ってからだけど、わたくし限定版ジャケと設定集だけで腹いっぱいってくらい萌えてます。笑。
最初見た時は微妙だと思ってた絵師さん、なにげにスチルめっちゃ綺麗やん!! やあん、可愛い☆
限定版ジャケットは恋愛対象キャラたちのワケアリそーな過去の写真がちりばめられていて(コードギアスのエンディングみたいなああいう感じで)、設定集にも一枚ずつ写真が大きいサイズで掲載されてるんだけど、この写真一枚で妄想をかき立てるっていうのがもう~~!!
特に警察官の巻さんの過去写真すげェぞ。
キラ様もだけど、あーそういうことかーっていう。写真一枚で半生が見えたよ。笑。
巻は1、2を争うくらい興味なかったけど、一気に気になりだしたぜ。
そしてポンちゃんの耳はやっぱりつけ耳だった模様。当たり前か。笑。
MELODY閣下は予想通りヴィジュアル系の人みたいです(メイクさんにメイクしてもらいながら着替えてる写真だから)。
これで私のムスコをバンドマンにする計画のためには誰にこびればいいかわかりましたわ。笑。
何故か大工の城錠だけジャケにいないと思ったら、設定集の中で別枠扱いになってました。
しかもこの写真、めちゃめちゃネタバレだ。爆。
ベタではありますが、この手の設定は大好物なんで、城錠シナリオかなり楽しみかも!!
だけど初回プレイはひとまず、
★雷斗を育てる
★アメとムチを交互に使う
★パラメータを平均的に上げる
★一応最初くらいは貞淑に。笑。旦那を待ってみる
という方針で進めていきますぜ。
よっしゃ、レッツ・プロデュース!!
……の前に風雨の中を仕事いきます……。