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プロフィール
HN:
麻咲
年齢:
41
性別:
女性
誕生日:
1983/05/03
職業:
フリーター
趣味:
ライブ、乙女ゲーム、カラオケ
自己紹介:
好きなバンド
janne Da Arc
Angelo
犬神サーカス団
シド
Sound Schedule
PIERROT
angela
GRANRODEO
Acid Black Cherry 他
好きな乙女ゲームとひいきキャラ
アンジェリークシリーズ(チャーリー)
遙かなる時空の中でシリーズ(無印・橘友雅、2.藤原幸鷹、3.平知盛、4・サザキ)
金色のコルダシリーズ(1&2・王崎信武、3・榊大地、氷渡貴史)
ネオアンジェリーク(ジェット)
フルハウスキス(羽倉麻生)
ときめきメモリアルGSシリーズ(1・葉月珪、2・若王子貴文)
幕末恋華シリーズ(大石鍬次郎、陸奥陽之助)
花宵ロマネスク(紫陽)
Vitaminシリーズ(X→七瀬瞬、真田正輝、永田智也 Z→方丈慧、不破千聖、加賀美蘭丸)
僕と私の恋愛事情(シグルド)
ラスト・エスコート2(天祢一星)
アラビアンズ・ロスト(ロベルト=クロムウェル)
魔法使いとご主人様(セラス=ドラグーン)
危険なマイ★アイドル(日下部浩次)
ラブマジ(双薔冬也)
星空のコミックガーデン(轟木圭吾)
リトルアンカー(フェンネル=ヨーク)
暗闇の果てで君を待つ(風野太郎)
ラブΦサミット(ジャン=マリー)
妄想彼氏学園(神崎鷹也) 他
バイト先→某損保系コールセンター
janne Da Arc
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犬神サーカス団
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好きな乙女ゲームとひいきキャラ
アンジェリークシリーズ(チャーリー)
遙かなる時空の中でシリーズ(無印・橘友雅、2.藤原幸鷹、3.平知盛、4・サザキ)
金色のコルダシリーズ(1&2・王崎信武、3・榊大地、氷渡貴史)
ネオアンジェリーク(ジェット)
フルハウスキス(羽倉麻生)
ときめきメモリアルGSシリーズ(1・葉月珪、2・若王子貴文)
幕末恋華シリーズ(大石鍬次郎、陸奥陽之助)
花宵ロマネスク(紫陽)
Vitaminシリーズ(X→七瀬瞬、真田正輝、永田智也 Z→方丈慧、不破千聖、加賀美蘭丸)
僕と私の恋愛事情(シグルド)
ラスト・エスコート2(天祢一星)
アラビアンズ・ロスト(ロベルト=クロムウェル)
魔法使いとご主人様(セラス=ドラグーン)
危険なマイ★アイドル(日下部浩次)
ラブマジ(双薔冬也)
星空のコミックガーデン(轟木圭吾)
リトルアンカー(フェンネル=ヨーク)
暗闇の果てで君を待つ(風野太郎)
ラブΦサミット(ジャン=マリー)
妄想彼氏学園(神崎鷹也) 他
バイト先→某損保系コールセンター
アクセス解析
2009/01/27 (Tue)
ラブマジ関連
……前回も書いたけど、タイトル長ッ!! 笑。
「危険なマイ★アイドル」のスタッフ日記によれば、公式サイトの始動も目前のようですね。
ちょっと前からラブマジ同人誌の通販も始まってるし、ますますラブマジも盛り上がっていきそうな予感です。
とりあえずのーみん(笑)の会長愛には脱帽です。
それでは早速攻略行きます。
「危険なマイ★アイドル」のスタッフ日記によれば、公式サイトの始動も目前のようですね。
ちょっと前からラブマジ同人誌の通販も始まってるし、ますますラブマジも盛り上がっていきそうな予感です。
とりあえずのーみん(笑)の会長愛には脱帽です。
それでは早速攻略行きます。
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2009/01/27 (Tue)
一次創作関連
あ。お姉さん、仕事終わった?
今日の夜暇? 暇だったらボクの部屋に遊びに来てよ。
ボク、久し振りにお姉さんとカレーが作りたいな。
……いいの!? やったー、じゃあさあ、まずは一緒にスーパーに買い物に行くよね?
嬉しいなあ。お姉さんとデートだ。
《終章 さよなら、マーメイド ―Prince dilemma―》
「ふう、カレーもデザートもすっごく美味しかったね」
「ええ、とっても」
万楼は、出会ったばかりの頃には極度の偏食家だった。
初めて一緒にカレーを作った時は、随分残していたような気がするが(カレーどころではなかったとも言える)、今日はおかわりまでしている。
今日に限らず、普段からスウィーツ以外のものも作るようになったらしく、冷蔵庫の中身も以前見た時とは随分様変わりしていた。
まるで生活感の感じられない、サッパリし過ぎていた部屋の中も、家具や雑貨類が増え、窓辺には小さいサボテンの鉢植えまで飾られている。
万楼の生活は、良い方向へどんどん変わって来ている……日向子はそう確信していた。
万楼は幸せそうな明るい笑顔で、「今度はアレが食べたい」「コレはどうやって作ればいいのかな?」と、話す。
同じくらい幸せな笑顔でそれに応えていた日向子だったが、ふと時計が目に入ってしまった。
「……まあ、気が付けば随分遅くなってしまいましたわね」
「……そう、かな?」
「洗い物をして帰りますわね」
立ち上がり、テーブルの上のお皿を重ねようと伸ばした日向子の手を、万楼の手が掴んだ。
「……今日、泊まってよ」
睫毛の長い大きな目が、上目遣いに見つめる。
「……お姉さんと一緒に寝たいな」
いつもより少し低いトーンで囁いて、その目を細めて微笑む。
「ダメ?」
日向子は、
「はい、構いませんよ」
何のためらいもなくあっさり即答した。
万楼はびっくりして目をパチパチさせる。
「えっ、いいの!?」
「はい。でも出来れば、パジャマと着替えを取りに帰りたいですわ」
「う、うん、それはいいけど」
「ふふふ、なんだか楽しいですわね。パジャマパーティーは久し振りですの」
「……パジャマ、パーティー??」
「せっかくですから、美々お姉さまや望音様もお誘いしてみませんか? 大勢のほうが楽しいもの」
「……はあぁ」
万楼は、身体の奥底から吐き出すような深い深い溜め息をついた。
「万楼、様??」
「……やっぱり帰っていいよ」
「……ということがありましたの」
「……ありましたの、じゃないって」
いつものカフェで事情を聞いた美々は、完全に引きつっていた。
「それは流石に庇いきれないよ、あたし……」
「やっぱり、わたくしに問題があったのでしょうか」
「……っていうかさ、日向子。独り暮らしの年頃の男の子に、『泊まっていって』って言われたら、普通もっと違うリアクションがあるんじゃないの?」
ストレートの紅茶にたっぷり砂糖を溶かしながら、美々は畳み掛けるように説く。
「彼はけしてパジャマパーティーがしたかったわけじゃないと思うよ……」
「それは……」
日向子は考える。
美々の言っている意味は、わかる。
流石にもう20代も半ばの大人の女なのだから、わからないわけはない。
しかし、万楼に関してはどうしてもその手の警戒心を持つことができなかった。
万楼はずっと年下で、自分のことを「お姉さん」と呼んでなついてくれている男の子。
時折大人びた表情を見せたり、驚くほどの頼り甲斐を発揮することもあるけれど、だいたいは甘い物を頬張りながらニコニコ笑ってる。
そんな彼がとてもいとおしい。
一緒にいればとても楽しいし、ベーシストとして成長していく姿をずっとずっと見守っていたいとも思っている。
まるで本当の姉のように……。
「わたくしは……ただ……」
「そこ、座っていいか?」
ハスキーな声が不意に呼び掛ける。
声のほうを振り返った2人は思わず目を丸くした。
「あなたは……」
「粋様……」
一見凛々しい青年のような端正な顔立ちの麗人が、すぐ近くに立っていた。
「玄鳥から、heliodorのメンバーがよく溜まってるって聞いてたから寄ってみたんだ……今日はいないんだな」
同席を許すか許さないか、まだ答えていないにも関わらず、粋は遠慮なく同じテーブルに着く。
「まあ、いいさ。面白い話も聞けたし」
「面白い話……?」
「可愛い弟子の恋愛事情だよ」
「恋愛、事情?」
粋はろくにメニューも見ないで、素早く店員を呼ぶと、コーラを注文した。
注ぐだけで出来上がる注文品はすぐに届く。
粋は、真冬には少し寒々しいそれを、ストローも使わずにごくごく飲んだかと思うと、若干呆気にとられている日向子を見やる。
「響平を、男としては見れないのか?」
「え……」
「響平にも原因があるんだけどさ……あいつの話し方や仕草がやたらと幼くなったのは、私と暮らし出してからなんだよな」
粋は昔を懐かしむような遠い目をしていた。
「……他人とのコミュニケーションの取り方を覚える過程で、てっとり早いやり方を身に付けたってところだろう」
決して明るくはない、万楼の生い立ちと青春時代……その最初の転換期となったのがこの女性との出会いだった。
今更ながら、日向子はその事実を噛み締めていた。
何となく、苦しい……。
そんな日向子の想いを知ってか知らずか、粋はふと別な話を切り出してきた。
「……私はずっと、女として扱われることがとても苦痛だった」
彼女自身の話だ。
「……ある時、女として特別視せず、男同士と全く同じ友情を示してくれる奴に出会った。
出会って、気づいたら惚れてた」
まるで自嘲するような笑みを浮かべる。
「惚れた途端、女として見てもらえないのが辛くなってきた……馬鹿馬鹿しい話だろ。
だけど、あまりにも辛くて、何も言わずに離れた……」
粋が誰のことを語っているのか、日向子にもなんとなくわかった気がした。恐らくは美々も。
しかしそれぞれの胸にしまったまま、黙って粋の言葉に耳を傾けていた。
「人魚は尾びれを翻して海の中を自由に泳ぎ回るが、その格好では王子のいる陸には上がれない……自分自身を守るために身に付けた『自分らしさ』が、足枷になることもある……幸せに辿り着くのに随分遠回りが必要になる……私のようにな」
「どう、したの? こんな夜中に」
玄関口に顔を出した万楼は、シャワーを浴びてからあまり時間が立っていないらしく、フルーツ系のシャンプーの匂いが甘く香っていた。
「連絡もせずにいきなり押し掛けてしまって申し訳ありません……どうしても早く万楼様にお会いしたかったのですわ」
「そう……わかった、入って」
やはり万楼は、どことなく元気がないようだった。
日向子を部屋に通すと、口数も少なく、2人分のミルクココアを作り始めた。
日向子も黙ったまま、ココアが出来上がって、万楼がテーブルに着くのを待っていた。
「……どうぞ」
「……ありがとうございます」
温かいカップで両手を温めながら、日向子はとうとうゆっくり口を開く。
「昨日のこと……申し訳ありませんでした」
「……どうして、謝るの」
「……わたくしの態度が、万楼様を傷付けてしまいましたから」
「……いいよ、そんなの。謝らないでよ……なんか惨めだもの」
居心地の悪そうな顔をしながら、万楼は目を伏せていた。
「……つまりお姉さんにとっては、ボクはそういう対象じゃないっていうだけだから、さ」
「……そういう対象だと思わないようにしていたのかもしれませんわ」
「どういう意味……?」
セイレーンの異名を持つベーシストが語った人魚の例え話。
それは彼女自身のことであり、彼女の愛弟子のことであり、そして日向子のことでもあった。
「わたくしは……万楼様から『お姉さん』と呼んで頂けることに気を良くして、いつからか万楼様の本当の姉のようにならなければ……と思っていたような気がしますの。
万楼様の大人びた一面や、男性としての力強い魅力に、心が動いても気が付かないふりをしていたのかもしれません」
好きな人は誰?と紅朱や美々に聞かれた時、伯爵にブレスを返した時。
確かに思い描いたのは、目の前にいる人だったというのに。
「お姉さん……それって」
「教えて下さい、万楼様。わたくしはあなたの『お姉さん』ですか?」
「……っ」
万楼は泣きそうに顔を歪めて、テーブルの上で丸めた両手をぎゅっときつく握り、拳を固めた。
「違う……あなたは『お姉さん』なんかじゃない。
ボクの大事な女の人……恋焦がれてたまらない、たったひとりの特別な人」
伏せていた顔を上げ、覚悟を決めたように、万楼は告げた。
「恋をしてるんだ。抱き締めたい、キスしたいって思ってるんだ」
どんなに仲睦まじくとも、姉と弟の間ではけして生まれることのない、激しい愛情。
お互いに、怖じ気づき、もてあまし、目をそらしてきた。
だけどそれはいつからか生まれ、ずっとそこにあったのだ。
「……わたくしも、あなたのことが好きです。
1人の素敵な男性として、あなたをお慕いしていますわ」
するりと、今までのことが嘘のように、本当の気持ちが口をついた。
口にした途端確信へ変わる。
錯覚ではない。
愛している。
「……本当に、そう思ってるの?」
万楼は微かに震えた声で問う。
「……はい」
「……ボクのことが好きなの……?」
「……ええ、心から」
「……じゃあ、キスしていい?」
日向子は返答するかわりにそっと目を閉じた。
肩に触れる、繊細な指の感触。
ほとんど同時に伝わる熱。唇から唇へ。
柔らかい色のリップで色づくそれの輪郭をなぞるように、熱が揺らめく。
やがて名残惜しそうに離れていき、日向子は静かに瞳を開けた。
目の前には、熱にうかされたような、酔いしれたような顔をした男性がいる。
初めてのキスの相手。
初めて心を通わせ合った特別な異性。
彼は甘い声で囁きかける。
「……好きだよ、日向子。大好きだ」
日向子は魔法にでもかけられたかのように、ほとんどは夢見心地で、それに微笑んだ。
万楼も優しく微笑み返し、そしてこう続けた。
「……今日、泊まってよ」
「あ……」
昨日と同じ言葉。
それなのに日向子は一気に顔を赤く染めてしまう。
万楼はくすくす笑う。
「可愛いなあ、ボクの日向子は……」
《END》
今日の夜暇? 暇だったらボクの部屋に遊びに来てよ。
ボク、久し振りにお姉さんとカレーが作りたいな。
……いいの!? やったー、じゃあさあ、まずは一緒にスーパーに買い物に行くよね?
嬉しいなあ。お姉さんとデートだ。
《終章 さよなら、マーメイド ―Prince dilemma―》
「ふう、カレーもデザートもすっごく美味しかったね」
「ええ、とっても」
万楼は、出会ったばかりの頃には極度の偏食家だった。
初めて一緒にカレーを作った時は、随分残していたような気がするが(カレーどころではなかったとも言える)、今日はおかわりまでしている。
今日に限らず、普段からスウィーツ以外のものも作るようになったらしく、冷蔵庫の中身も以前見た時とは随分様変わりしていた。
まるで生活感の感じられない、サッパリし過ぎていた部屋の中も、家具や雑貨類が増え、窓辺には小さいサボテンの鉢植えまで飾られている。
万楼の生活は、良い方向へどんどん変わって来ている……日向子はそう確信していた。
万楼は幸せそうな明るい笑顔で、「今度はアレが食べたい」「コレはどうやって作ればいいのかな?」と、話す。
同じくらい幸せな笑顔でそれに応えていた日向子だったが、ふと時計が目に入ってしまった。
「……まあ、気が付けば随分遅くなってしまいましたわね」
「……そう、かな?」
「洗い物をして帰りますわね」
立ち上がり、テーブルの上のお皿を重ねようと伸ばした日向子の手を、万楼の手が掴んだ。
「……今日、泊まってよ」
睫毛の長い大きな目が、上目遣いに見つめる。
「……お姉さんと一緒に寝たいな」
いつもより少し低いトーンで囁いて、その目を細めて微笑む。
「ダメ?」
日向子は、
「はい、構いませんよ」
何のためらいもなくあっさり即答した。
万楼はびっくりして目をパチパチさせる。
「えっ、いいの!?」
「はい。でも出来れば、パジャマと着替えを取りに帰りたいですわ」
「う、うん、それはいいけど」
「ふふふ、なんだか楽しいですわね。パジャマパーティーは久し振りですの」
「……パジャマ、パーティー??」
「せっかくですから、美々お姉さまや望音様もお誘いしてみませんか? 大勢のほうが楽しいもの」
「……はあぁ」
万楼は、身体の奥底から吐き出すような深い深い溜め息をついた。
「万楼、様??」
「……やっぱり帰っていいよ」
「……ということがありましたの」
「……ありましたの、じゃないって」
いつものカフェで事情を聞いた美々は、完全に引きつっていた。
「それは流石に庇いきれないよ、あたし……」
「やっぱり、わたくしに問題があったのでしょうか」
「……っていうかさ、日向子。独り暮らしの年頃の男の子に、『泊まっていって』って言われたら、普通もっと違うリアクションがあるんじゃないの?」
ストレートの紅茶にたっぷり砂糖を溶かしながら、美々は畳み掛けるように説く。
「彼はけしてパジャマパーティーがしたかったわけじゃないと思うよ……」
「それは……」
日向子は考える。
美々の言っている意味は、わかる。
流石にもう20代も半ばの大人の女なのだから、わからないわけはない。
しかし、万楼に関してはどうしてもその手の警戒心を持つことができなかった。
万楼はずっと年下で、自分のことを「お姉さん」と呼んでなついてくれている男の子。
時折大人びた表情を見せたり、驚くほどの頼り甲斐を発揮することもあるけれど、だいたいは甘い物を頬張りながらニコニコ笑ってる。
そんな彼がとてもいとおしい。
一緒にいればとても楽しいし、ベーシストとして成長していく姿をずっとずっと見守っていたいとも思っている。
まるで本当の姉のように……。
「わたくしは……ただ……」
「そこ、座っていいか?」
ハスキーな声が不意に呼び掛ける。
声のほうを振り返った2人は思わず目を丸くした。
「あなたは……」
「粋様……」
一見凛々しい青年のような端正な顔立ちの麗人が、すぐ近くに立っていた。
「玄鳥から、heliodorのメンバーがよく溜まってるって聞いてたから寄ってみたんだ……今日はいないんだな」
同席を許すか許さないか、まだ答えていないにも関わらず、粋は遠慮なく同じテーブルに着く。
「まあ、いいさ。面白い話も聞けたし」
「面白い話……?」
「可愛い弟子の恋愛事情だよ」
「恋愛、事情?」
粋はろくにメニューも見ないで、素早く店員を呼ぶと、コーラを注文した。
注ぐだけで出来上がる注文品はすぐに届く。
粋は、真冬には少し寒々しいそれを、ストローも使わずにごくごく飲んだかと思うと、若干呆気にとられている日向子を見やる。
「響平を、男としては見れないのか?」
「え……」
「響平にも原因があるんだけどさ……あいつの話し方や仕草がやたらと幼くなったのは、私と暮らし出してからなんだよな」
粋は昔を懐かしむような遠い目をしていた。
「……他人とのコミュニケーションの取り方を覚える過程で、てっとり早いやり方を身に付けたってところだろう」
決して明るくはない、万楼の生い立ちと青春時代……その最初の転換期となったのがこの女性との出会いだった。
今更ながら、日向子はその事実を噛み締めていた。
何となく、苦しい……。
そんな日向子の想いを知ってか知らずか、粋はふと別な話を切り出してきた。
「……私はずっと、女として扱われることがとても苦痛だった」
彼女自身の話だ。
「……ある時、女として特別視せず、男同士と全く同じ友情を示してくれる奴に出会った。
出会って、気づいたら惚れてた」
まるで自嘲するような笑みを浮かべる。
「惚れた途端、女として見てもらえないのが辛くなってきた……馬鹿馬鹿しい話だろ。
だけど、あまりにも辛くて、何も言わずに離れた……」
粋が誰のことを語っているのか、日向子にもなんとなくわかった気がした。恐らくは美々も。
しかしそれぞれの胸にしまったまま、黙って粋の言葉に耳を傾けていた。
「人魚は尾びれを翻して海の中を自由に泳ぎ回るが、その格好では王子のいる陸には上がれない……自分自身を守るために身に付けた『自分らしさ』が、足枷になることもある……幸せに辿り着くのに随分遠回りが必要になる……私のようにな」
「どう、したの? こんな夜中に」
玄関口に顔を出した万楼は、シャワーを浴びてからあまり時間が立っていないらしく、フルーツ系のシャンプーの匂いが甘く香っていた。
「連絡もせずにいきなり押し掛けてしまって申し訳ありません……どうしても早く万楼様にお会いしたかったのですわ」
「そう……わかった、入って」
やはり万楼は、どことなく元気がないようだった。
日向子を部屋に通すと、口数も少なく、2人分のミルクココアを作り始めた。
日向子も黙ったまま、ココアが出来上がって、万楼がテーブルに着くのを待っていた。
「……どうぞ」
「……ありがとうございます」
温かいカップで両手を温めながら、日向子はとうとうゆっくり口を開く。
「昨日のこと……申し訳ありませんでした」
「……どうして、謝るの」
「……わたくしの態度が、万楼様を傷付けてしまいましたから」
「……いいよ、そんなの。謝らないでよ……なんか惨めだもの」
居心地の悪そうな顔をしながら、万楼は目を伏せていた。
「……つまりお姉さんにとっては、ボクはそういう対象じゃないっていうだけだから、さ」
「……そういう対象だと思わないようにしていたのかもしれませんわ」
「どういう意味……?」
セイレーンの異名を持つベーシストが語った人魚の例え話。
それは彼女自身のことであり、彼女の愛弟子のことであり、そして日向子のことでもあった。
「わたくしは……万楼様から『お姉さん』と呼んで頂けることに気を良くして、いつからか万楼様の本当の姉のようにならなければ……と思っていたような気がしますの。
万楼様の大人びた一面や、男性としての力強い魅力に、心が動いても気が付かないふりをしていたのかもしれません」
好きな人は誰?と紅朱や美々に聞かれた時、伯爵にブレスを返した時。
確かに思い描いたのは、目の前にいる人だったというのに。
「お姉さん……それって」
「教えて下さい、万楼様。わたくしはあなたの『お姉さん』ですか?」
「……っ」
万楼は泣きそうに顔を歪めて、テーブルの上で丸めた両手をぎゅっときつく握り、拳を固めた。
「違う……あなたは『お姉さん』なんかじゃない。
ボクの大事な女の人……恋焦がれてたまらない、たったひとりの特別な人」
伏せていた顔を上げ、覚悟を決めたように、万楼は告げた。
「恋をしてるんだ。抱き締めたい、キスしたいって思ってるんだ」
どんなに仲睦まじくとも、姉と弟の間ではけして生まれることのない、激しい愛情。
お互いに、怖じ気づき、もてあまし、目をそらしてきた。
だけどそれはいつからか生まれ、ずっとそこにあったのだ。
「……わたくしも、あなたのことが好きです。
1人の素敵な男性として、あなたをお慕いしていますわ」
するりと、今までのことが嘘のように、本当の気持ちが口をついた。
口にした途端確信へ変わる。
錯覚ではない。
愛している。
「……本当に、そう思ってるの?」
万楼は微かに震えた声で問う。
「……はい」
「……ボクのことが好きなの……?」
「……ええ、心から」
「……じゃあ、キスしていい?」
日向子は返答するかわりにそっと目を閉じた。
肩に触れる、繊細な指の感触。
ほとんど同時に伝わる熱。唇から唇へ。
柔らかい色のリップで色づくそれの輪郭をなぞるように、熱が揺らめく。
やがて名残惜しそうに離れていき、日向子は静かに瞳を開けた。
目の前には、熱にうかされたような、酔いしれたような顔をした男性がいる。
初めてのキスの相手。
初めて心を通わせ合った特別な異性。
彼は甘い声で囁きかける。
「……好きだよ、日向子。大好きだ」
日向子は魔法にでもかけられたかのように、ほとんどは夢見心地で、それに微笑んだ。
万楼も優しく微笑み返し、そしてこう続けた。
「……今日、泊まってよ」
「あ……」
昨日と同じ言葉。
それなのに日向子は一気に顔を赤く染めてしまう。
万楼はくすくす笑う。
「可愛いなあ、ボクの日向子は……」
《END》
2009/01/27 (Tue)
危険なマイ★アイドル関連
とうとう始まってしまいました。2クール目が。
まだプレイしてない方もいらっしゃると思うので、ネタバレなしで感想を言わせてもらうと……とりあえず、1日目から最終日のようでした。笑。
今回のイベントCGは今までの悟のやつで一番好きですね。
回想モードの04と比べると、悟の成長っぷりがよくわかりますね。大人になったなー。
これからきっと何か試練があるんでしょうね、ちょっと怖い……。汗。
悟といえば前のシナリオのテコ入れ前は凶悪な難易度を誇っていました。
だから今回もひねってくるかと思いきや普通でしたわ。笑。
……悟シナリオ自体トラウマになってるから、明日からも気が抜けないんだぜ。
そして、次は順当に寛貴かと思ったらエイジだった。
日下部と社長が前後したような、大人の事情なんでしょうか。
それとも配信順はバラバラなのかな??
とりあえず、メインではエイジが一番好きなので、もう楽しみでなりません!!
そんなところで今日の乙女みくじ行きます。
まだプレイしてない方もいらっしゃると思うので、ネタバレなしで感想を言わせてもらうと……とりあえず、1日目から最終日のようでした。笑。
今回のイベントCGは今までの悟のやつで一番好きですね。
回想モードの04と比べると、悟の成長っぷりがよくわかりますね。大人になったなー。
これからきっと何か試練があるんでしょうね、ちょっと怖い……。汗。
悟といえば前のシナリオのテコ入れ前は凶悪な難易度を誇っていました。
だから今回もひねってくるかと思いきや普通でしたわ。笑。
……悟シナリオ自体トラウマになってるから、明日からも気が抜けないんだぜ。
そして、次は順当に寛貴かと思ったらエイジだった。
日下部と社長が前後したような、大人の事情なんでしょうか。
それとも配信順はバラバラなのかな??
とりあえず、メインではエイジが一番好きなので、もう楽しみでなりません!!
そんなところで今日の乙女みくじ行きます。
2009/01/26 (Mon)
一次創作関連
あ、どうも。俺です。
望音ちゃんの取材はもう終わったんですか?
……そうですか、良かったです。あの子が何か失礼なこととか言ってないかな、って心配で……。
……あ、いや、違います! それを確かめるためだけに電話したわけじゃなくて……えっと……。
……やっぱり、いいです……。
また掛け直しますね……それじゃ。
《終章 その翼にさらわれる ―Vertical updraft―》
「……また?」
「……はい、また、でした……」
玄鳥から、こんな電話が入るのは半ば日課のようになっていた。
携帯を手にしたまま、不思議そうに小首を傾げる日向子を見やり、美々は溜め息をついた。
「……あんたも苦労するわ」
あの夜もそうだった。
玄鳥は何か言いたそうにしていたのだ。
heliodorとBLA-ICAの対決の日。
合同ミーティングという名の合同打ち上げの帰り、自宅マンションまで送ってくれた玄鳥は、別れ際、一度日向子を呼び止めた。
しかし、何も言わなかった。ただ、もう一度「おやすみなさい」と言った以外には何も……。
仕事を終えて編集部を出た日向子は、美々と少しだけお茶して、別れた。
店に入ってから出るまでも、店を出てから雪乃の車で帰宅するまでも、帰宅してからもずっとずっと、考えるのは玄鳥のことばかりだった。
また携帯が鳴るのを待っている。
それがたんに、奇妙な電話の用件を知りたい……という好奇心のみに由来するものではないと、日向子自身はっきり自覚していた。
そしてそんな日向子を見て、美々も楽しそうに言っていた。
「恋してるんだね……日向子」
帰宅した日向子は、コートを脱いだ後、まっすぐにピアノ室に行き、ピアノの前に座った。
そこからよく見える位置に飾られていた、高山獅貴のタぺストリーは、今はない。
たとえまだあったとしても、今の日向子には目に入らなかったに違いない。
「玄鳥様……」
これではいけない……と思った。
仮にも雑誌記者ともあろうものが、自分から行動を起こさなくてどうするのかと。
会いに行こう。
思い立ってすぐに、脱いだばかりのコートを取りに行った。
急いで素早くそれを着直すと(もちろん日向子なりに急いだ結果の、日向子なりの素早さだ)、転がるようにしてマンションから駆け出す。
望音の話では、今日はBLA-ICAのスタジオ練習の日で、玄鳥も参加する予定だということだった。
練習に合流するために、タクシーに乗り込んだ望音が、運転手に告げた場所なら記憶している。
そこへ行けば、玄鳥に会える筈だ。
練習スタジオのすぐ側でタクシーを降りた日向子は、はやる気持ちを抑えながら、けれど抑えきれない速い足取りで、再び駆け出した。
あと数歩で入り口……というところで、日向子の足は止まる。
「あれは……」
スタジオ裏手に続く、狭路から黒っぽいものが見え隠れしている。
猫だ。
「……シュバルツちゃん?」
思わず歩み寄った瞬間、日向子の眼前に現れたのは驚くべき光景だった。
わずかに差し込む夕焼けに照らされた薄暗い路地に、重なり合う2つのシルエット。
小さなほうは望音。
大きなほうは玄鳥。
少し踵を上げて背伸びした望音を、玄鳥はしっかり抱き留めていた。
まるで恋愛映画のワンシーンのような、眩しい景色。
半ば呆然としていた日向子の足元で、
「うにぁ」
シュバルツが空気も読まずに欠伸をする。
それは玄鳥の耳にも届き、そして……。
「……っ、日向子さん!?」
見つかってしまった。
「あ……」
「あのっ、これは……」
「……申し訳ありません。失礼致します……!」
玄鳥がどんな顔をしていたのか、望音はどうしていたか、全くわからなかった。
ただ早くその場から離れたくて、後ろも振り返らずに一目散に駆け出していた。
大して土地勘もない街中を闇雲に走った日向子は、白い息を吐きながらようやく立ち止まった。
最後の残光が消え去った夜の闇の中、線路とその手前の鉄線に遮られ、日向子の前に道はもうなくなっていた。
一体どれだけの間走っていたのだろう。
すっかり都会の喧騒から離れて、まるで人気のない場所に辿り着いてしまったらしい。
引き返そう……ゆっくり振り返った日向子は、振り返った格好のまま、目を見開いて固まった。
「っ……どうして」
すぐ後ろに玄鳥が立っていた。
「どうして……って、あなたが逃げるから追いかけて来たに決まってるでしょう」
いつもとは少し違う、険しさをにじませた声。
「……ずっと、後ろに?」
「はい……あなたは一度も振り返らなかったから、気づかなかったでしょうけど」
日向子がいくら全力で走っても、玄鳥が走り負けるほど加速することはできなかった。
それでも流石に多少は息が上がっているらしく、白い息が夜の闇に規則正しく吐き出されていた。
「どうして、逃げたんですか……?」
玄鳥の問い掛けに、日向子は俯いたまま何も答えられなかった。
「答えてくれないなら……そのまま黙って、俺の話を聞いて下さい」
玄鳥は一定の距離を保った立ち位置のまま、日向子にゆっくりと語り掛ける。
「……出来ればあなたには見てほしくなかった。
どんな理由であれ、他の女の子に触れているところを……見られたくありませんでした。あなたに、だけは。
それがどういう意味か、わかりますか?」
どくっと胸が高鳴る。
日向子は思わず俯いていた顔を上げて、玄鳥を見た。
どこか苦しそうで、けれど優しげな目で、玄鳥は真っ直ぐ見つめている。
「ずっと……あなたに伝えたかったけど、何度も約束を破って来た俺が、どんな言葉を選べばこの想いをちゃんとわかってもらえるのか、信じてもらえるのか……わからなくて、悩んでたんです」
あの夜も。
何度も繰り返した電話も。
彼は言葉を探し、そして見つからなくて打ち消した。
「今もそうです……あなたを何と言って引き留めたらいいのかわからなかったから、黙ってこんなところまでついて来てしまった……情けない男なんです、俺は」
「そんなこと……」
「どうか、最後まで聞いて下さい……結局ありふれた言葉しか捕まえられそうにないけど、今、俺の気持ちを伝えます」
均衡を破るかのように、玄鳥は静かに足を前に出した。
「俺は日向子さんを、愛しています」
それはあまりにもシンプルで、ありふれた……けれど、迷いの欠片もない真摯な愛の言葉。
言葉とともに歩み寄った、黒いコートの両腕が、日向子の身体を抱き締めていた。
「俺はあなたしか見ていない……側にいても、離れていても、誰と一緒にいても……俺はいつも、あなただけを想ってるんだ……!」
「玄鳥様……っ」
走ったせいで、高くなったままのお互いの体温がはっきりとわかってしまう。
それ以上にぐんぐん高まっている心の温度はもはや沸点に近い。
心から好きだと思った人から、「愛してる」と言われたのだから。
「わたくし……っ、わたくしも玄鳥様が好きです……!」
耳元で、いとおしい声が優しく囁く。
「いいんですか……? 今度は本当にさらいますよ」
いつかの別れの日のことが、脳裏を過る。
飛び去っていく翼を、見送ることしかできなかった日のことが。
「……どこへでも、さらって下さい」
黒い翼を大きく広げ、上昇気流に乗り、どこまでも舞い上がっていくというのなら、その背に乗せて連れて行ってほしい。
望む場所へ、どこへなりとも。
「……ありがとう」
お礼の言葉を紡いだ唇が、そっと、日向子のそれに重なる。
ただ少し触れ合うだけの、ささやかな口付け。
今の2人にはそれが精一杯で、それだけで目一杯の幸せを互いに感じていた。
「……あの娘、本当に伯爵のことを慕ってたんです」
線路伝いの暗い道を、2人は歩いていた。
「……恋愛感情……と呼べるものなのかはわかりませんけど……すごく、好きだった」
「……わかりますわ、なんとなくですけれど」
手と手をしっかり繋いで、ゆっくり歩いていた。
「……平気な顔をしていたけど、伯爵に置いていかれて辛かったんでしょう。
……練習中に急に泣き出してしまって、仕方なく一緒にスタジオを出て」
「慰めて、いらっしゃったのですね」
「ただ側にいただけで何も言えなかったんですけどね……抱きつかれるとは思ってなかったです」
苦笑いする横顔を見つめながら、日向子は妙に納得していた。
玄鳥がheliodorを脱退して、いなくなってしまった時の気持ち。
失ってみて初めて、本当に大切だったのだと思い知らされる。
思わず繋いだ指に力がこもってしまう。
すぐに、同じ強さで握り返される。
「……なんだか夢を見ているようで……こうしてないと怖くなります」
玄鳥は日向子の手の感触を確かめようとするかのように繋いだ手の指を動かす。
「その……俺たち、恋人同士になれたんですよ、ね?」
「……はい。相思相愛の、恋人同士……ですわ」
「……あは」
「……ふふ」
20代半ばの恋人同士としては、あまりにも甘酸っぱい。
日向子にとって玄鳥が初めての彼氏であり、玄鳥にとって日向子が初めての彼女なのだから、無理もないのかもしれないが。
「こんなところ、みんなに見られたら何を言われるか……」
「では、皆様には内緒に致しますか?」
「……それは……ちょっと俺には無理かも。
元々隠し事は苦手なのに、ここしばらく隠し事まみれで本当に疲れました」
そう。それが日向子のよく知っている玄鳥だ。
真面目で誠実で、嘘のつけない優しい人。
「それに……」
遠くでカンカンと、踏切の閉まる音が聞こえていた。
「……みんなには知っておいてもらわないと困るんです。
あなたが、誰のものなのかを」
ゴーッと音を立てて、急行電車が風をまといながら走り抜けていく。
束の間、すべての音がかき消されたその瞬間、日向子をじっと見つめる眼差しには好戦的ともとれるような、熱が宿っていた。
それは今まで日向子の知らなかった玄鳥。
けれどわかっていた。
玄鳥が内に秘めている情熱がどれほどのものであるかは。
「……あなたは俺がさらうと決めたから、誰にも渡すつもりはないです」
キッパリと言い切った言葉の力強さに、日向子もまた、力強く頷いて見せる。
「……ずっと、離さないで下さい。
わたくしを置いては、どこへも飛んでいかないで」
風が止み、警報の音もやがて静まった時、玄鳥はいつもの優しい笑顔で日向子を見つめていた。
「……いつかあなたをもっと高い空へ連れて行きます。俺の翼で、きっと……」
《END》
望音ちゃんの取材はもう終わったんですか?
……そうですか、良かったです。あの子が何か失礼なこととか言ってないかな、って心配で……。
……あ、いや、違います! それを確かめるためだけに電話したわけじゃなくて……えっと……。
……やっぱり、いいです……。
また掛け直しますね……それじゃ。
《終章 その翼にさらわれる ―Vertical updraft―》
「……また?」
「……はい、また、でした……」
玄鳥から、こんな電話が入るのは半ば日課のようになっていた。
携帯を手にしたまま、不思議そうに小首を傾げる日向子を見やり、美々は溜め息をついた。
「……あんたも苦労するわ」
あの夜もそうだった。
玄鳥は何か言いたそうにしていたのだ。
heliodorとBLA-ICAの対決の日。
合同ミーティングという名の合同打ち上げの帰り、自宅マンションまで送ってくれた玄鳥は、別れ際、一度日向子を呼び止めた。
しかし、何も言わなかった。ただ、もう一度「おやすみなさい」と言った以外には何も……。
仕事を終えて編集部を出た日向子は、美々と少しだけお茶して、別れた。
店に入ってから出るまでも、店を出てから雪乃の車で帰宅するまでも、帰宅してからもずっとずっと、考えるのは玄鳥のことばかりだった。
また携帯が鳴るのを待っている。
それがたんに、奇妙な電話の用件を知りたい……という好奇心のみに由来するものではないと、日向子自身はっきり自覚していた。
そしてそんな日向子を見て、美々も楽しそうに言っていた。
「恋してるんだね……日向子」
帰宅した日向子は、コートを脱いだ後、まっすぐにピアノ室に行き、ピアノの前に座った。
そこからよく見える位置に飾られていた、高山獅貴のタぺストリーは、今はない。
たとえまだあったとしても、今の日向子には目に入らなかったに違いない。
「玄鳥様……」
これではいけない……と思った。
仮にも雑誌記者ともあろうものが、自分から行動を起こさなくてどうするのかと。
会いに行こう。
思い立ってすぐに、脱いだばかりのコートを取りに行った。
急いで素早くそれを着直すと(もちろん日向子なりに急いだ結果の、日向子なりの素早さだ)、転がるようにしてマンションから駆け出す。
望音の話では、今日はBLA-ICAのスタジオ練習の日で、玄鳥も参加する予定だということだった。
練習に合流するために、タクシーに乗り込んだ望音が、運転手に告げた場所なら記憶している。
そこへ行けば、玄鳥に会える筈だ。
練習スタジオのすぐ側でタクシーを降りた日向子は、はやる気持ちを抑えながら、けれど抑えきれない速い足取りで、再び駆け出した。
あと数歩で入り口……というところで、日向子の足は止まる。
「あれは……」
スタジオ裏手に続く、狭路から黒っぽいものが見え隠れしている。
猫だ。
「……シュバルツちゃん?」
思わず歩み寄った瞬間、日向子の眼前に現れたのは驚くべき光景だった。
わずかに差し込む夕焼けに照らされた薄暗い路地に、重なり合う2つのシルエット。
小さなほうは望音。
大きなほうは玄鳥。
少し踵を上げて背伸びした望音を、玄鳥はしっかり抱き留めていた。
まるで恋愛映画のワンシーンのような、眩しい景色。
半ば呆然としていた日向子の足元で、
「うにぁ」
シュバルツが空気も読まずに欠伸をする。
それは玄鳥の耳にも届き、そして……。
「……っ、日向子さん!?」
見つかってしまった。
「あ……」
「あのっ、これは……」
「……申し訳ありません。失礼致します……!」
玄鳥がどんな顔をしていたのか、望音はどうしていたか、全くわからなかった。
ただ早くその場から離れたくて、後ろも振り返らずに一目散に駆け出していた。
大して土地勘もない街中を闇雲に走った日向子は、白い息を吐きながらようやく立ち止まった。
最後の残光が消え去った夜の闇の中、線路とその手前の鉄線に遮られ、日向子の前に道はもうなくなっていた。
一体どれだけの間走っていたのだろう。
すっかり都会の喧騒から離れて、まるで人気のない場所に辿り着いてしまったらしい。
引き返そう……ゆっくり振り返った日向子は、振り返った格好のまま、目を見開いて固まった。
「っ……どうして」
すぐ後ろに玄鳥が立っていた。
「どうして……って、あなたが逃げるから追いかけて来たに決まってるでしょう」
いつもとは少し違う、険しさをにじませた声。
「……ずっと、後ろに?」
「はい……あなたは一度も振り返らなかったから、気づかなかったでしょうけど」
日向子がいくら全力で走っても、玄鳥が走り負けるほど加速することはできなかった。
それでも流石に多少は息が上がっているらしく、白い息が夜の闇に規則正しく吐き出されていた。
「どうして、逃げたんですか……?」
玄鳥の問い掛けに、日向子は俯いたまま何も答えられなかった。
「答えてくれないなら……そのまま黙って、俺の話を聞いて下さい」
玄鳥は一定の距離を保った立ち位置のまま、日向子にゆっくりと語り掛ける。
「……出来ればあなたには見てほしくなかった。
どんな理由であれ、他の女の子に触れているところを……見られたくありませんでした。あなたに、だけは。
それがどういう意味か、わかりますか?」
どくっと胸が高鳴る。
日向子は思わず俯いていた顔を上げて、玄鳥を見た。
どこか苦しそうで、けれど優しげな目で、玄鳥は真っ直ぐ見つめている。
「ずっと……あなたに伝えたかったけど、何度も約束を破って来た俺が、どんな言葉を選べばこの想いをちゃんとわかってもらえるのか、信じてもらえるのか……わからなくて、悩んでたんです」
あの夜も。
何度も繰り返した電話も。
彼は言葉を探し、そして見つからなくて打ち消した。
「今もそうです……あなたを何と言って引き留めたらいいのかわからなかったから、黙ってこんなところまでついて来てしまった……情けない男なんです、俺は」
「そんなこと……」
「どうか、最後まで聞いて下さい……結局ありふれた言葉しか捕まえられそうにないけど、今、俺の気持ちを伝えます」
均衡を破るかのように、玄鳥は静かに足を前に出した。
「俺は日向子さんを、愛しています」
それはあまりにもシンプルで、ありふれた……けれど、迷いの欠片もない真摯な愛の言葉。
言葉とともに歩み寄った、黒いコートの両腕が、日向子の身体を抱き締めていた。
「俺はあなたしか見ていない……側にいても、離れていても、誰と一緒にいても……俺はいつも、あなただけを想ってるんだ……!」
「玄鳥様……っ」
走ったせいで、高くなったままのお互いの体温がはっきりとわかってしまう。
それ以上にぐんぐん高まっている心の温度はもはや沸点に近い。
心から好きだと思った人から、「愛してる」と言われたのだから。
「わたくし……っ、わたくしも玄鳥様が好きです……!」
耳元で、いとおしい声が優しく囁く。
「いいんですか……? 今度は本当にさらいますよ」
いつかの別れの日のことが、脳裏を過る。
飛び去っていく翼を、見送ることしかできなかった日のことが。
「……どこへでも、さらって下さい」
黒い翼を大きく広げ、上昇気流に乗り、どこまでも舞い上がっていくというのなら、その背に乗せて連れて行ってほしい。
望む場所へ、どこへなりとも。
「……ありがとう」
お礼の言葉を紡いだ唇が、そっと、日向子のそれに重なる。
ただ少し触れ合うだけの、ささやかな口付け。
今の2人にはそれが精一杯で、それだけで目一杯の幸せを互いに感じていた。
「……あの娘、本当に伯爵のことを慕ってたんです」
線路伝いの暗い道を、2人は歩いていた。
「……恋愛感情……と呼べるものなのかはわかりませんけど……すごく、好きだった」
「……わかりますわ、なんとなくですけれど」
手と手をしっかり繋いで、ゆっくり歩いていた。
「……平気な顔をしていたけど、伯爵に置いていかれて辛かったんでしょう。
……練習中に急に泣き出してしまって、仕方なく一緒にスタジオを出て」
「慰めて、いらっしゃったのですね」
「ただ側にいただけで何も言えなかったんですけどね……抱きつかれるとは思ってなかったです」
苦笑いする横顔を見つめながら、日向子は妙に納得していた。
玄鳥がheliodorを脱退して、いなくなってしまった時の気持ち。
失ってみて初めて、本当に大切だったのだと思い知らされる。
思わず繋いだ指に力がこもってしまう。
すぐに、同じ強さで握り返される。
「……なんだか夢を見ているようで……こうしてないと怖くなります」
玄鳥は日向子の手の感触を確かめようとするかのように繋いだ手の指を動かす。
「その……俺たち、恋人同士になれたんですよ、ね?」
「……はい。相思相愛の、恋人同士……ですわ」
「……あは」
「……ふふ」
20代半ばの恋人同士としては、あまりにも甘酸っぱい。
日向子にとって玄鳥が初めての彼氏であり、玄鳥にとって日向子が初めての彼女なのだから、無理もないのかもしれないが。
「こんなところ、みんなに見られたら何を言われるか……」
「では、皆様には内緒に致しますか?」
「……それは……ちょっと俺には無理かも。
元々隠し事は苦手なのに、ここしばらく隠し事まみれで本当に疲れました」
そう。それが日向子のよく知っている玄鳥だ。
真面目で誠実で、嘘のつけない優しい人。
「それに……」
遠くでカンカンと、踏切の閉まる音が聞こえていた。
「……みんなには知っておいてもらわないと困るんです。
あなたが、誰のものなのかを」
ゴーッと音を立てて、急行電車が風をまといながら走り抜けていく。
束の間、すべての音がかき消されたその瞬間、日向子をじっと見つめる眼差しには好戦的ともとれるような、熱が宿っていた。
それは今まで日向子の知らなかった玄鳥。
けれどわかっていた。
玄鳥が内に秘めている情熱がどれほどのものであるかは。
「……あなたは俺がさらうと決めたから、誰にも渡すつもりはないです」
キッパリと言い切った言葉の力強さに、日向子もまた、力強く頷いて見せる。
「……ずっと、離さないで下さい。
わたくしを置いては、どこへも飛んでいかないで」
風が止み、警報の音もやがて静まった時、玄鳥はいつもの優しい笑顔で日向子を見つめていた。
「……いつかあなたをもっと高い空へ連れて行きます。俺の翼で、きっと……」
《END》
2009/01/26 (Mon)
危険なマイ★アイドル関連
おはようございます。
もうすぐ仕事の時間なので、とりあえずとっととバトン行きます。
もしかしなくてもBL用のバトンだと思うんですが、NLでもできそうだったんで……。
王道設定バトン
ルール
貴方の嗜好に併せて、攻め派か受け派かを答えてください。
好きCPを当てはめても構いません。
猫神特別ルールで、○○×さつきちゃんで考えてみました。
01:昔から共に生きてきた主人と従者。主は?
主人→さつき
従者→寛貴
「昔から共に」と言われると、やっぱりここ。
呼び方が「姉貴」から「マスター」とか「姫」に変わるだけ。
02:相方をかばった怪我が原因で記憶喪失に。記憶を失ったのは?
記憶を失う人→日下部
かばわれた人→さつき
いや、たんにさつきちゃんに対してものすごく素っ気ない日下部を見てみたかっただけ。笑。
03:敵に操られ仲間を攻撃!操られたのは?
操られる人→さつき
攻撃される人→エイジ
戦闘能力なら全然上なのに、絶対に手を出せないっていう状況がポイントじゃないかと。
04:新任の先生と入学したばかりの生徒。先生は?
先生→さつき
生徒→悟
特に何の違和感もない。
05:出会ってしまった民間人と王族(もしくは貴族)。民間人は?
民間人→さつき
王族→燈夜
この設定は。笑。
じゃああえてこの組み合わせで。
第2王子の暁夜と王位継承でもめてるんだろうな。
06:傷ついた天使(妖怪など人外の者でも可)を保護した人。人は?
天使→???
保護した人→さつき
人外っぽいから。最初に会った時は、座敷わらしかなんかかと思った。
07:小学生を預かることになった専門学生。小学生は?
専門学生→さつき
小学生→輝哉
あのまんま小学生だったらさぞムカつくでしょうね。笑。
だがそれが見たい……。
08:追う立場の探偵と追われる立場の怪盗。探偵は?
探偵→社長
怪盗→さつき
普段は同じ職場の上司と部下で、いつバレるかドキドキ……的なベタな設定がいいな。
09:霊感もなくいきなりその存在を知った人と新参者な(守護)霊。人は?
人→晴人
霊→さつき
じゃあ今度はさつきちゃんを人外に。
なんだろう、一気にエロゲみたいになった。笑。
10:雨に濡れたペットを拾ったご主人様。ペットは?
主人→さつき
ペット→???
普段から餌付けして飼ってるに等しい……。爆。
11:自分が側に居ない時に事故に遭い意識不明に。眠り続けているのは?
眠り続ける人→さつき
その恋人→伶一
毎日病院に来て、今日の出来事とか一生懸命話してくれる姿が想像できる。
12:前世で結ばれていた二人。その記憶を持つ者と持たぬ者。持つ者は?
持つ者→日下部
持たない者→さつき
これもいつもと変わらないことになりそう。
13:ある店で共に働くホストとバーテンダー。ホストは?
ホスト→輝哉
バーテンダー→さつき
もちろんナンバー1ホストですよ。
14:冤罪を晴らすために逃げる賞金首と賞金稼ぎ。賞金稼ぎは?
賞金首→エイジ
賞金稼ぎ→さつき
やっぱこういう設定は外国人のほうがさまになると思います。
15:死刑囚または終身刑犯罪者と看守。看守は?
終身刑犯罪者→晴人
看守→さつき
流石に死刑囚は嫌だから終身刑にしといて下さい。泣。
晴人さんは多分、身内とか恩人の罪を被って出頭しているんですよ。
最後に:貴方がこのアンケートに答えて欲しいと思う方五名は?
ご自由に。
って、バトンじゃなくてこれはアンケートだったんですか。笑。
バトンお持ち帰り:
http://www.blogri.jp/baton/?id=63072
ブログリバトン置き場:
http://www.blogri.jp/baton/
では続いて今日の乙女みくじです。
もうすぐ仕事の時間なので、とりあえずとっととバトン行きます。
もしかしなくてもBL用のバトンだと思うんですが、NLでもできそうだったんで……。
王道設定バトン
ルール
貴方の嗜好に併せて、攻め派か受け派かを答えてください。
好きCPを当てはめても構いません。
猫神特別ルールで、○○×さつきちゃんで考えてみました。
01:昔から共に生きてきた主人と従者。主は?
主人→さつき
従者→寛貴
「昔から共に」と言われると、やっぱりここ。
呼び方が「姉貴」から「マスター」とか「姫」に変わるだけ。
02:相方をかばった怪我が原因で記憶喪失に。記憶を失ったのは?
記憶を失う人→日下部
かばわれた人→さつき
いや、たんにさつきちゃんに対してものすごく素っ気ない日下部を見てみたかっただけ。笑。
03:敵に操られ仲間を攻撃!操られたのは?
操られる人→さつき
攻撃される人→エイジ
戦闘能力なら全然上なのに、絶対に手を出せないっていう状況がポイントじゃないかと。
04:新任の先生と入学したばかりの生徒。先生は?
先生→さつき
生徒→悟
特に何の違和感もない。
05:出会ってしまった民間人と王族(もしくは貴族)。民間人は?
民間人→さつき
王族→燈夜
この設定は。笑。
じゃああえてこの組み合わせで。
第2王子の暁夜と王位継承でもめてるんだろうな。
06:傷ついた天使(妖怪など人外の者でも可)を保護した人。人は?
天使→???
保護した人→さつき
人外っぽいから。最初に会った時は、座敷わらしかなんかかと思った。
07:小学生を預かることになった専門学生。小学生は?
専門学生→さつき
小学生→輝哉
あのまんま小学生だったらさぞムカつくでしょうね。笑。
だがそれが見たい……。
08:追う立場の探偵と追われる立場の怪盗。探偵は?
探偵→社長
怪盗→さつき
普段は同じ職場の上司と部下で、いつバレるかドキドキ……的なベタな設定がいいな。
09:霊感もなくいきなりその存在を知った人と新参者な(守護)霊。人は?
人→晴人
霊→さつき
じゃあ今度はさつきちゃんを人外に。
なんだろう、一気にエロゲみたいになった。笑。
10:雨に濡れたペットを拾ったご主人様。ペットは?
主人→さつき
ペット→???
普段から餌付けして飼ってるに等しい……。爆。
11:自分が側に居ない時に事故に遭い意識不明に。眠り続けているのは?
眠り続ける人→さつき
その恋人→伶一
毎日病院に来て、今日の出来事とか一生懸命話してくれる姿が想像できる。
12:前世で結ばれていた二人。その記憶を持つ者と持たぬ者。持つ者は?
持つ者→日下部
持たない者→さつき
これもいつもと変わらないことになりそう。
13:ある店で共に働くホストとバーテンダー。ホストは?
ホスト→輝哉
バーテンダー→さつき
もちろんナンバー1ホストですよ。
14:冤罪を晴らすために逃げる賞金首と賞金稼ぎ。賞金稼ぎは?
賞金首→エイジ
賞金稼ぎ→さつき
やっぱこういう設定は外国人のほうがさまになると思います。
15:死刑囚または終身刑犯罪者と看守。看守は?
終身刑犯罪者→晴人
看守→さつき
流石に死刑囚は嫌だから終身刑にしといて下さい。泣。
晴人さんは多分、身内とか恩人の罪を被って出頭しているんですよ。
最後に:貴方がこのアンケートに答えて欲しいと思う方五名は?
ご自由に。
って、バトンじゃなくてこれはアンケートだったんですか。笑。
バトンお持ち帰り:
http://www.blogri.jp/baton/?id=63072
ブログリバトン置き場:
http://www.blogri.jp/baton/
では続いて今日の乙女みくじです。
2009/01/25 (Sun)
危険なマイ★アイドル関連
昨日は職場の人たちに飲みに連れてってもらったのですが、私は1回飲みに行くと3日引きずるくらい弱いのです。汗。
気力・体力ともに低空飛行が3日くらい続くかもしれませんが、頑張っていきますのでよろしくお願いします。
まずはバトンから。
オリキャラ用っぽいけど、版権でも行けそうなので……。毎度ながら、ネタバレ微妙にあるかもです。
12キャラバトン
◆まず、質問を見ないで、自分のキャラ12名を挙げてみましょう♪
【1】相沢悟
【2】寛貴
【3】葛原エイジ
【4】高松晴人
【5】藤城輝哉
【6】御鏡威
【7】日下部浩次
【8】柳本伶一
【9】???
【10】栗栖燈夜
【11】栗栖暁夜
【12】葉山さつき
◆では、次の質問に答えて下さい。全24問
(1)6か11、どちらの方がいい大学教師になる?
【6】御鏡威
【11】栗栖暁夜
→そりゃあ社長じゃないでしょうか。役回り的にはすでに教師みたいなものだし。
(2)2はセクシーだとおもう?
【2】寛貴
→いや、個人的にはあまり。
(3)12が8に任務を任せました。どんな任務?成功する?
【12】葉山さつき
【8】柳本伶一
→「伶一くん、ちょっとR-1グランプリで優勝して来て」
さつきちゃんのためなら彼は成し遂げる筈。笑。
(4)9の好きな本は何?
【9】???
→台本。
(5)2が6に忠誠を誓うか、6が2に忠実を誓う。どっちがありそう?
【2】寛貴
【6】御鏡威
→寛貴が社長に、かな。忠誠はどうかと思うけど、尊敬はしてると思う。
(6)なぜか5がルームメイトを探しています。9か10、どちらと一緒に1DKのアパートに住みむ?
【5】藤城輝哉
【9】???
【10】栗栖燈夜
→よりによって輝哉か。
しいて言えば???で。
忙しいからあんまり帰って来ないかもしれないし、空気は読める子だし。あんまりストレスを感じなさそう。
(7)2と7と12が一緒に夕食を食べに行きます。何を食べる?どんな話をする?
【2】寛貴
【7】日下部浩次
【12】葉山さつき
→なんだこの組み合わせ、怖えぇよ。
寛貴が焼肉好きだから、焼肉。
日下部「さつきちゃん、タン塩焼けたよ。はい、あーんして♪」
さつき「あーんって……」
日下部「ほらほら恥ずかしがらずに。あーん……」
寛貴「あーん(棒読み。で横から食らう)」
日下部「あ、ちょっとー、寛貴くんじゃなくてさつきちゃんにだってばー」
寛貴「……食べないなら帰れば?」
日下部「ううん、食べる食べる♪さつきちゃん食べさせてー……あーん♪」
寛貴「帰れ」
とかずっとやってればいいんじゃない。笑。
(8)3が10に挑戦状を送ります。何が起こる?
【3】葛原エイジ
【10】栗栖燈夜
→
燈夜「エイジさん……この手紙は一体……」
エイジ「ああ、今度パーティーを開くことになった。是非、燈夜にも来てもらいたい」
燈夜「……それは招待状と書くべきじゃ……」
エイジ「間違っていたのか……すまない」
エイジの日本語スキルが上がった。
(9)1が8の一番大事なものを盗みました。8はどうやって奪い返す?
【1】相沢悟
【8】柳本伶一
→大事なもの……プロデューサー?
2人ともいい子だから、ここの三角関係はキツイな……。
わかった、アイドルとしての人気だ!
そりゃあ伶一も負けじとアイドルランクを上げて頑張るでしょう。
(10)7と12の一番望むことが事実になるストーリーを作って下さい。タイトルは?
【7】日下部浩次
【12】葉山さつき
→恋愛モード・日下部編・新章。早くやりたいんだぜ。
(11)4と1が協力するシナリオを作成します。どんなストーリーにする?
【4】高松晴人
【1】相沢悟
→2人がミュージカルに出演して、晴人さんが演技、悟が歌とそれぞれの得意分野でお互いにアドバイスしたりしながら切磋琢磨していく……とか。
(12)7があなたのうちで週末を過ごすことになったら、どんなことになる?
【7】日下部浩次
→な、なんだってー。
もう帰さない。笑。
(13)3にどんな事でもしてもらえるとしたら、何をしてもらう?
【3】葛原エイジ
→前髪を下ろして下さい。常に! 笑。
(14)友達の中で11に似ているは人いる?(外見でも性格でも良い)
【11】栗栖暁夜
→え、燈夜?……じゃなくてリアル話ですか。
実はリアルで同じ職場の別部署にいる兄弟が、双子じゃないのにそっくりで、髪型まで同じで全く区別がつかなくて困ってます。
同僚「そういえば今日来てたのどっちだった?」
麻咲「いや、わかんない」
↑というやりとりが日常茶飯事。
ちなみに弟のほうが後から入社してきた。
(15)2が4か5のどちらかと手を組むとしたらどっち?
【2】寛貴
【4】高松晴人
【5】藤城輝哉
→絶対に晴人さん。寛貴なら0.2秒で即答しそう。
(16)10が戦う時、気合いを入れるために言う言葉はなに?
【10】栗栖燈夜
→「おかっぱって言うなーー!!」……言うか、そんなもん。笑。
(18)8を表現する歌はなに?
【8】柳本伶一
→「ズッコケ男道(関ジャニ∞)」
もう、これキャラソンでいいと思う。爆。
(19)1と6と12は飲茶屋で食事をしています。最後に餃子1個だけが残りました。皆が同時に取ろうとします。誰が食る?
【1】相沢悟
【6】御鏡威
【12】葉山さつき
→多分男たちはさつきちゃんに譲るだろう。
(19)2が10を口説こうとしたら、どんな台詞をつかう?
【2】寛貴
【10】栗栖燈夜
→はい??
ああ、燈夜編・同居前提で、寝惚けてさつきちゃんと間違えて口説いたんだね。笑
「姉貴が好きだ……」とか言って、「暁夜と違って素直でいいな」……とかほのぼの姉弟愛だと思われておしまい。
(20)5が逮捕になったら、どんな罪?
【5】藤城輝哉
→ありえるとすれば経歴詐称。
だって、こんな高校生いないだろ!! 爆。
(21)6の秘密はなに?
【6】御鏡威
→mixiの汚部屋脱出コミュに入って……たら嫌だな。笑。
(22)11と9が競走に参加しています。誰が先に目的地に着く?
【11】栗栖暁夜
【9】???
→???はレース自体に関心がなさげだから、スタートしてすぐどっか行きそう。
でもさつきちゃんのハンバーグがかかってたら、どんな手を使っても勝ちそうだ。笑。
(23)危険な夜の帰り道。7か8のどちらと一緒なら安心?
【7】日下部浩次
【8】柳本伶一
伶一くん。
私「が」襲う心配がないから。
(24)1と9が手を組んで、世界を4の秘密結社から救おうとすり。11が助けの手をくれるが、後で11は4のスパイだと言うことが明らかに。他方、彼らの手を防ぐために4が12を誘拐。そして、1と9が5の助言を頼りに、3を探して、3から任務を随行するために必要なものをもらう。このストーリーのタイトルは?
→《危険なマイ★アイドル・ぜのぐらしあ~和菓子党の陰謀~》
ストーリー↓↓
悟と???が手を組んで、世界を晴人の秘密結社から救おうとする。
???「バレンタインが近いのに、全然チョコレート売ってないね……」
悟「そんな、さつきさんに逆チョコを渡そうと思ってたのに……」
???「……これは秘密結社《和菓子党》の仕業かも……」
悟「えっ、和菓子党!?……まさか晴人さんが……」
暁夜が助けの手をくれるが、後で暁夜は晴人のスパイだと言うことが明らかに。
暁夜「チョコならいっぱい(燈夜の)買い置きがあるから(燈夜のだけど)わけてあげましょうかー?」
悟「あ、ほんとだ」
???「……でもこれ、全部抹茶チョコ」
悟「はっ……暁夜も和菓子党の仲間!?」
暁夜「え??何の話??」
他方、彼らの手を防ぐために晴人がさつきを誘拐。
晴人「悟とあの少年なら、チョコレートを探しに行きましたよ」
さつき「そうなんですか……チョコレートならもうすぐ、公式サイトのバレンタイン企画でたくさんもらえる筈だけど、2人ともそんなにチョコレートが好きだったのかしら」
晴人「僕は、1人の方から頂ければ十分ですけどね……」
さつき「……何か言いました?」
晴人「いいえ、独り言です。……どうでしょう、これからお茶でもご一緒しませんか?」
さつき「はい、是非!」
そして、悟と???が輝哉の助言を頼りに、エイジを探して、エイジから任務を随行するために必要なものをもらう。
輝哉「は?チョコレート? そういえば、葛原がこの間CMに出た菓子メーカーから、チョコレートの売れ行きが好調だと感謝されていたな」
エイジ「売れ過ぎて生産が追い付かないようだ……オレのせいで品薄になってしまってすまない。
メーカーからオレ当てに箱詰めで送られてきたチョコレートが事務所にある筈だから、使ってくれ」
悟「よかった!ありがとうございます、エイジさん」
???「……和菓子党の陰謀じゃなかったね……残念」
晴人さん役得。笑
◆次に回す人は?
→ご自由にどうぞ。
バトンお持ち帰り:
http://www.blogri.jp/baton/?id=43968
ブログリバトン置き場:
http://www.blogri.jp/baton/
では、乙女みくじいきます。
気力・体力ともに低空飛行が3日くらい続くかもしれませんが、頑張っていきますのでよろしくお願いします。
まずはバトンから。
オリキャラ用っぽいけど、版権でも行けそうなので……。毎度ながら、ネタバレ微妙にあるかもです。
12キャラバトン
◆まず、質問を見ないで、自分のキャラ12名を挙げてみましょう♪
【1】相沢悟
【2】寛貴
【3】葛原エイジ
【4】高松晴人
【5】藤城輝哉
【6】御鏡威
【7】日下部浩次
【8】柳本伶一
【9】???
【10】栗栖燈夜
【11】栗栖暁夜
【12】葉山さつき
◆では、次の質問に答えて下さい。全24問
(1)6か11、どちらの方がいい大学教師になる?
【6】御鏡威
【11】栗栖暁夜
→そりゃあ社長じゃないでしょうか。役回り的にはすでに教師みたいなものだし。
(2)2はセクシーだとおもう?
【2】寛貴
→いや、個人的にはあまり。
(3)12が8に任務を任せました。どんな任務?成功する?
【12】葉山さつき
【8】柳本伶一
→「伶一くん、ちょっとR-1グランプリで優勝して来て」
さつきちゃんのためなら彼は成し遂げる筈。笑。
(4)9の好きな本は何?
【9】???
→台本。
(5)2が6に忠誠を誓うか、6が2に忠実を誓う。どっちがありそう?
【2】寛貴
【6】御鏡威
→寛貴が社長に、かな。忠誠はどうかと思うけど、尊敬はしてると思う。
(6)なぜか5がルームメイトを探しています。9か10、どちらと一緒に1DKのアパートに住みむ?
【5】藤城輝哉
【9】???
【10】栗栖燈夜
→よりによって輝哉か。
しいて言えば???で。
忙しいからあんまり帰って来ないかもしれないし、空気は読める子だし。あんまりストレスを感じなさそう。
(7)2と7と12が一緒に夕食を食べに行きます。何を食べる?どんな話をする?
【2】寛貴
【7】日下部浩次
【12】葉山さつき
→なんだこの組み合わせ、怖えぇよ。
寛貴が焼肉好きだから、焼肉。
日下部「さつきちゃん、タン塩焼けたよ。はい、あーんして♪」
さつき「あーんって……」
日下部「ほらほら恥ずかしがらずに。あーん……」
寛貴「あーん(棒読み。で横から食らう)」
日下部「あ、ちょっとー、寛貴くんじゃなくてさつきちゃんにだってばー」
寛貴「……食べないなら帰れば?」
日下部「ううん、食べる食べる♪さつきちゃん食べさせてー……あーん♪」
寛貴「帰れ」
とかずっとやってればいいんじゃない。笑。
(8)3が10に挑戦状を送ります。何が起こる?
【3】葛原エイジ
【10】栗栖燈夜
→
燈夜「エイジさん……この手紙は一体……」
エイジ「ああ、今度パーティーを開くことになった。是非、燈夜にも来てもらいたい」
燈夜「……それは招待状と書くべきじゃ……」
エイジ「間違っていたのか……すまない」
エイジの日本語スキルが上がった。
(9)1が8の一番大事なものを盗みました。8はどうやって奪い返す?
【1】相沢悟
【8】柳本伶一
→大事なもの……プロデューサー?
2人ともいい子だから、ここの三角関係はキツイな……。
わかった、アイドルとしての人気だ!
そりゃあ伶一も負けじとアイドルランクを上げて頑張るでしょう。
(10)7と12の一番望むことが事実になるストーリーを作って下さい。タイトルは?
【7】日下部浩次
【12】葉山さつき
→恋愛モード・日下部編・新章。早くやりたいんだぜ。
(11)4と1が協力するシナリオを作成します。どんなストーリーにする?
【4】高松晴人
【1】相沢悟
→2人がミュージカルに出演して、晴人さんが演技、悟が歌とそれぞれの得意分野でお互いにアドバイスしたりしながら切磋琢磨していく……とか。
(12)7があなたのうちで週末を過ごすことになったら、どんなことになる?
【7】日下部浩次
→な、なんだってー。
もう帰さない。笑。
(13)3にどんな事でもしてもらえるとしたら、何をしてもらう?
【3】葛原エイジ
→前髪を下ろして下さい。常に! 笑。
(14)友達の中で11に似ているは人いる?(外見でも性格でも良い)
【11】栗栖暁夜
→え、燈夜?……じゃなくてリアル話ですか。
実はリアルで同じ職場の別部署にいる兄弟が、双子じゃないのにそっくりで、髪型まで同じで全く区別がつかなくて困ってます。
同僚「そういえば今日来てたのどっちだった?」
麻咲「いや、わかんない」
↑というやりとりが日常茶飯事。
ちなみに弟のほうが後から入社してきた。
(15)2が4か5のどちらかと手を組むとしたらどっち?
【2】寛貴
【4】高松晴人
【5】藤城輝哉
→絶対に晴人さん。寛貴なら0.2秒で即答しそう。
(16)10が戦う時、気合いを入れるために言う言葉はなに?
【10】栗栖燈夜
→「おかっぱって言うなーー!!」……言うか、そんなもん。笑。
(18)8を表現する歌はなに?
【8】柳本伶一
→「ズッコケ男道(関ジャニ∞)」
もう、これキャラソンでいいと思う。爆。
(19)1と6と12は飲茶屋で食事をしています。最後に餃子1個だけが残りました。皆が同時に取ろうとします。誰が食る?
【1】相沢悟
【6】御鏡威
【12】葉山さつき
→多分男たちはさつきちゃんに譲るだろう。
(19)2が10を口説こうとしたら、どんな台詞をつかう?
【2】寛貴
【10】栗栖燈夜
→はい??
ああ、燈夜編・同居前提で、寝惚けてさつきちゃんと間違えて口説いたんだね。笑
「姉貴が好きだ……」とか言って、「暁夜と違って素直でいいな」……とかほのぼの姉弟愛だと思われておしまい。
(20)5が逮捕になったら、どんな罪?
【5】藤城輝哉
→ありえるとすれば経歴詐称。
だって、こんな高校生いないだろ!! 爆。
(21)6の秘密はなに?
【6】御鏡威
→mixiの汚部屋脱出コミュに入って……たら嫌だな。笑。
(22)11と9が競走に参加しています。誰が先に目的地に着く?
【11】栗栖暁夜
【9】???
→???はレース自体に関心がなさげだから、スタートしてすぐどっか行きそう。
でもさつきちゃんのハンバーグがかかってたら、どんな手を使っても勝ちそうだ。笑。
(23)危険な夜の帰り道。7か8のどちらと一緒なら安心?
【7】日下部浩次
【8】柳本伶一
伶一くん。
私「が」襲う心配がないから。
(24)1と9が手を組んで、世界を4の秘密結社から救おうとすり。11が助けの手をくれるが、後で11は4のスパイだと言うことが明らかに。他方、彼らの手を防ぐために4が12を誘拐。そして、1と9が5の助言を頼りに、3を探して、3から任務を随行するために必要なものをもらう。このストーリーのタイトルは?
→《危険なマイ★アイドル・ぜのぐらしあ~和菓子党の陰謀~》
ストーリー↓↓
悟と???が手を組んで、世界を晴人の秘密結社から救おうとする。
???「バレンタインが近いのに、全然チョコレート売ってないね……」
悟「そんな、さつきさんに逆チョコを渡そうと思ってたのに……」
???「……これは秘密結社《和菓子党》の仕業かも……」
悟「えっ、和菓子党!?……まさか晴人さんが……」
暁夜が助けの手をくれるが、後で暁夜は晴人のスパイだと言うことが明らかに。
暁夜「チョコならいっぱい(燈夜の)買い置きがあるから(燈夜のだけど)わけてあげましょうかー?」
悟「あ、ほんとだ」
???「……でもこれ、全部抹茶チョコ」
悟「はっ……暁夜も和菓子党の仲間!?」
暁夜「え??何の話??」
他方、彼らの手を防ぐために晴人がさつきを誘拐。
晴人「悟とあの少年なら、チョコレートを探しに行きましたよ」
さつき「そうなんですか……チョコレートならもうすぐ、公式サイトのバレンタイン企画でたくさんもらえる筈だけど、2人ともそんなにチョコレートが好きだったのかしら」
晴人「僕は、1人の方から頂ければ十分ですけどね……」
さつき「……何か言いました?」
晴人「いいえ、独り言です。……どうでしょう、これからお茶でもご一緒しませんか?」
さつき「はい、是非!」
そして、悟と???が輝哉の助言を頼りに、エイジを探して、エイジから任務を随行するために必要なものをもらう。
輝哉「は?チョコレート? そういえば、葛原がこの間CMに出た菓子メーカーから、チョコレートの売れ行きが好調だと感謝されていたな」
エイジ「売れ過ぎて生産が追い付かないようだ……オレのせいで品薄になってしまってすまない。
メーカーからオレ当てに箱詰めで送られてきたチョコレートが事務所にある筈だから、使ってくれ」
悟「よかった!ありがとうございます、エイジさん」
???「……和菓子党の陰謀じゃなかったね……残念」
晴人さん役得。笑
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では、乙女みくじいきます。
2009/01/24 (Sat)
危険なマイ★アイドル関連
スタッフ日記と攻略ヒントの更新がありましたね。
マシコさんも書いてましたが、社長から恋愛モードのヒントをもらうってすごいですよね。笑。
すげー今更ですが、サブで女性のキャラもほしかったなーと個人的に思います。
ヤキモチ妬きなプロデューサーさん対策に、既婚者の年上キャラとか。元アイドルで、ピクシスの事務員とか。
アイマスで言うところの音無小鳥ポジションか。
綺麗なお姉さんとか大好きなんですよ!!
姉御肌の姐さんに、優しく恋愛モードの手解きをしてほしい……。
バレンタインは義理チョコあげられるみたいですね。
かといって、某ときメモみたいにあからさまに義理とわかるチョコを渡すわけでもないでしょうけど。
本命かもと思わせるなら、かえってヒドイ気もする。笑。
当ブログ「猫神草子」でも鋭意攻略中の「ラブマジ」についても触れられてました。
公式サイト、もうすぐのようです。マシコさんも協力するのかー。
「危険なマイ★アイドル」と「ラブマジ」はどちらも配信開始時より、このブログで攻略してきた大好きなゲームなので、こうやってリンクしたことが、なんか大切な友達同士が結婚したように嬉しいです。
さて、それはそうと。
タイトルにある奇っ怪な噂の話に移行しますが……皆様は、ご存知でしょうか?
ネット上で囁かれる噂。
「危険なマイ★アイドル 映画化」
です。
「え?何?知らない!」という方はググってみて下さい。結構な数のブログや、掲示板のスレッドなどが引っ掛かります。
その多くに、映画版のタイトルとキャストのリストが載っているのですが、これはテニミュ出身者が非常に多い(らしい)。
そのため、この件に触れているブログは9割役者さんのファンのブログで、マイドルユーザーのブログはほとんどないんですね。
どこにも明確なソースがなく、噂の発端もよくわからんので、十中八九釣りでしょう。
もっとも最近ゲームや漫画原作の舞台とかさかんになってきてますから、将来的に全くありえないとは思わないですよ。
ま、でも「VitaminX」とか「幕末恋華」のほうが先じゃないかなー……。
それにしても、D3はこの春発売の「vitaminZ」「リトルアンカー」の両タイトルに、テニミュ出身の役者さんをキャスティングしているので、なるほど変な説得力があるなー……と思ったんですが、
社長の配役だけは絶っっっっっ対ないだろ!!! 爆。
……映画よりCDドラマとかがいいなあ。
メディア展開そのものはとっても期待してます。
というところで、今日の乙女みくじいってみましょう。
マシコさんも書いてましたが、社長から恋愛モードのヒントをもらうってすごいですよね。笑。
すげー今更ですが、サブで女性のキャラもほしかったなーと個人的に思います。
ヤキモチ妬きなプロデューサーさん対策に、既婚者の年上キャラとか。元アイドルで、ピクシスの事務員とか。
アイマスで言うところの音無小鳥ポジションか。
綺麗なお姉さんとか大好きなんですよ!!
姉御肌の姐さんに、優しく恋愛モードの手解きをしてほしい……。
バレンタインは義理チョコあげられるみたいですね。
かといって、某ときメモみたいにあからさまに義理とわかるチョコを渡すわけでもないでしょうけど。
本命かもと思わせるなら、かえってヒドイ気もする。笑。
当ブログ「猫神草子」でも鋭意攻略中の「ラブマジ」についても触れられてました。
公式サイト、もうすぐのようです。マシコさんも協力するのかー。
「危険なマイ★アイドル」と「ラブマジ」はどちらも配信開始時より、このブログで攻略してきた大好きなゲームなので、こうやってリンクしたことが、なんか大切な友達同士が結婚したように嬉しいです。
さて、それはそうと。
タイトルにある奇っ怪な噂の話に移行しますが……皆様は、ご存知でしょうか?
ネット上で囁かれる噂。
「危険なマイ★アイドル 映画化」
です。
「え?何?知らない!」という方はググってみて下さい。結構な数のブログや、掲示板のスレッドなどが引っ掛かります。
その多くに、映画版のタイトルとキャストのリストが載っているのですが、これはテニミュ出身者が非常に多い(らしい)。
そのため、この件に触れているブログは9割役者さんのファンのブログで、マイドルユーザーのブログはほとんどないんですね。
どこにも明確なソースがなく、噂の発端もよくわからんので、十中八九釣りでしょう。
もっとも最近ゲームや漫画原作の舞台とかさかんになってきてますから、将来的に全くありえないとは思わないですよ。
ま、でも「VitaminX」とか「幕末恋華」のほうが先じゃないかなー……。
それにしても、D3はこの春発売の「vitaminZ」「リトルアンカー」の両タイトルに、テニミュ出身の役者さんをキャスティングしているので、なるほど変な説得力があるなー……と思ったんですが、
社長の配役だけは絶っっっっっ対ないだろ!!! 爆。
……映画よりCDドラマとかがいいなあ。
メディア展開そのものはとっても期待してます。
というところで、今日の乙女みくじいってみましょう。
2009/01/23 (Fri)
雑記
「痴漢犯罪」と「痴漢冤罪」をテーマにした原作「罪と罰」を元にしたエピソードでした。
原作では、痴漢の正体は人気アイドルでしたが、ドラマでは会社の上司で、社長の息子。
全体的にリアリティーを重視した内容になってましたね(ツッコミどころは満載にあるんですが)。
#1の感想で、「罪と罰」は悪人に罰が下らないのがもやもやする的なことを書きましたが、主人公が一矢報いるドラマ版のラストを見た時、ああ、やっぱり原作のラストのほうがいいなあと思ってしまいました。
痴漢への復讐心を貫いて戦い抜くさつきはカッコいいのですが、もう一度、恋が生まれるかどうかわからないけど、頑張って高久に声をかけるさつきの勇気のほうが美しいと思います。
罰を受けるべきものが罰を免れ、罰を受ける謂われのないものが罰を受ける……という不条理に絡めとられていたさつきが、「罰を受けてもいいから」と嘘をつくなんて、実は結構深いオチだよな……。
2回目の人生で最後に高久に会った時に、原作の高久(後悔はない)とドラマの高久(後悔してる)の違いがよく出てましたね。
ドラマのほうがリアルなんだけど、原作のカッコいい高久がいいなあ。笑。
次回は「僕の宿命」ですが、「らいおんハート」をモチーフにした、感動的な原作とはこれまた趣向が違いそうです。
まんまドラマにするには内容が過激ですかね。
ただしほっしゃんは見た目、武彦にイメージぴったりですけどね。笑。
ドラマ版リセット(レギュラー放送)は連続で原作とオチを変えてきましたが、次はどうでしょう。
原作では、痴漢の正体は人気アイドルでしたが、ドラマでは会社の上司で、社長の息子。
全体的にリアリティーを重視した内容になってましたね(ツッコミどころは満載にあるんですが)。
#1の感想で、「罪と罰」は悪人に罰が下らないのがもやもやする的なことを書きましたが、主人公が一矢報いるドラマ版のラストを見た時、ああ、やっぱり原作のラストのほうがいいなあと思ってしまいました。
痴漢への復讐心を貫いて戦い抜くさつきはカッコいいのですが、もう一度、恋が生まれるかどうかわからないけど、頑張って高久に声をかけるさつきの勇気のほうが美しいと思います。
罰を受けるべきものが罰を免れ、罰を受ける謂われのないものが罰を受ける……という不条理に絡めとられていたさつきが、「罰を受けてもいいから」と嘘をつくなんて、実は結構深いオチだよな……。
2回目の人生で最後に高久に会った時に、原作の高久(後悔はない)とドラマの高久(後悔してる)の違いがよく出てましたね。
ドラマのほうがリアルなんだけど、原作のカッコいい高久がいいなあ。笑。
次回は「僕の宿命」ですが、「らいおんハート」をモチーフにした、感動的な原作とはこれまた趣向が違いそうです。
まんまドラマにするには内容が過激ですかね。
ただしほっしゃんは見た目、武彦にイメージぴったりですけどね。笑。
ドラマ版リセット(レギュラー放送)は連続で原作とオチを変えてきましたが、次はどうでしょう。
2009/01/23 (Fri)
危険なマイ★アイドル関連
日頃の行いの悪さがこういう時に出るんだろうなあ……と、しみじみ思う今日この頃です。
乙女みくじに続き、来月から占いコンテンツスタートするようですが、全く勝てる気がしません(勝ち負けなのか??)。
バレンタインはやっぱり胸キュンっぽい仕様になりそうですね。
たくさんあげるとホワイトデーに何かが、とか書いてありましたが……たくさん、ってどのくらいでしょう。義理チョコには手が回らないくらいの量が必要なんでしょうか??
妄想を膨らませつつ、今日もバトンいっときます。
誰と行く?バトン
漫画やアニメのキャラとそれぞれの場所に遊びに行くなら誰と?
もしよければ理由も!
▼遊園地
≫日下部浩次
遊園地には特別シナリオですでに一回行ってますが、今度はネズミ園に行きたい。リアルでも、本命とはネズミ園に行きたい主義なんです(知るか)。
▼動物園
≫???
並んでぼーっとキリンとか眺めたい感じ。
▼水族館
≫???
並んでぼーっとマンボウとか眺めたい感じ。
▼映画館
≫日下部浩次
あえて真面目ーな歴史ものとか、社会派映画を見に行って、スクリーンを真剣に見ている横顔を、真剣に見たい。笑。
▼買い物
≫高松晴人
荷物持ってくれそうだし、ちょっと待たせても平気そうだし、帰りに甘い物とか付き合ってくれそうだし。
▼海
≫藤城輝哉
特別シナリオでやたらとやたらと海に行くから(夏も冬も海)、海と言えば輝哉的なイメージ。
▼山
≫葛原エイジ
一緒に登山とかして、万が一遭難してもなんとかなりそう。笑。
▼カラオケ
≫相沢悟
もう、ここぞとばかりリクエストしまくる。
▼ボーリング
≫柳本伶一
わかりやすく教えてくれそうだから。ボーリングやったことないんで。
▼温泉
≫高松晴人
温泉と言ったら晴人さんしか思い浮かばなかった。山奥の穴場的な民宿とかにあえて行きたいです。
露天風呂に猿とか浸かってる感じの。笑。
▼東京
≫葛原エイジ
東京見物。修学旅行みたいなベタなコースを一緒に回りたいです。
▼大阪
≫柳本伶一
ここは関西人にリードしてもらって、色んなとこに連れてってほしい。
▼世界一週旅行
≫御鏡威
年賀状アンケートの件から連想。ピクシスがその間どうなるのかはわかりません。爆。
▼あなたの家
≫寛貴
あんまり自分の家に男子を上げるの好きじゃないんで(一般人に見せられないものだらけだから)、身内にしときます。
▼相手の家
≫日下部浩次
そこはやっぱり本命で。
ありがとうございました!
受け取ってくれそうな人に回してください。
------------------
エムブロ!バトン倉庫
http://mblg.tv/btn/view?id=23022
------------------
……どうしても日下部多めになっちゃいますわ。
ああ、会いたい……日下部に会いたい……(ノイローゼか)。
願いを込めて、今日もトライします。
乙女みくじに続き、来月から占いコンテンツスタートするようですが、全く勝てる気がしません(勝ち負けなのか??)。
バレンタインはやっぱり胸キュンっぽい仕様になりそうですね。
たくさんあげるとホワイトデーに何かが、とか書いてありましたが……たくさん、ってどのくらいでしょう。義理チョコには手が回らないくらいの量が必要なんでしょうか??
妄想を膨らませつつ、今日もバトンいっときます。
誰と行く?バトン
漫画やアニメのキャラとそれぞれの場所に遊びに行くなら誰と?
もしよければ理由も!
▼遊園地
≫日下部浩次
遊園地には特別シナリオですでに一回行ってますが、今度はネズミ園に行きたい。リアルでも、本命とはネズミ園に行きたい主義なんです(知るか)。
▼動物園
≫???
並んでぼーっとキリンとか眺めたい感じ。
▼水族館
≫???
並んでぼーっとマンボウとか眺めたい感じ。
▼映画館
≫日下部浩次
あえて真面目ーな歴史ものとか、社会派映画を見に行って、スクリーンを真剣に見ている横顔を、真剣に見たい。笑。
▼買い物
≫高松晴人
荷物持ってくれそうだし、ちょっと待たせても平気そうだし、帰りに甘い物とか付き合ってくれそうだし。
▼海
≫藤城輝哉
特別シナリオでやたらとやたらと海に行くから(夏も冬も海)、海と言えば輝哉的なイメージ。
▼山
≫葛原エイジ
一緒に登山とかして、万が一遭難してもなんとかなりそう。笑。
▼カラオケ
≫相沢悟
もう、ここぞとばかりリクエストしまくる。
▼ボーリング
≫柳本伶一
わかりやすく教えてくれそうだから。ボーリングやったことないんで。
▼温泉
≫高松晴人
温泉と言ったら晴人さんしか思い浮かばなかった。山奥の穴場的な民宿とかにあえて行きたいです。
露天風呂に猿とか浸かってる感じの。笑。
▼東京
≫葛原エイジ
東京見物。修学旅行みたいなベタなコースを一緒に回りたいです。
▼大阪
≫柳本伶一
ここは関西人にリードしてもらって、色んなとこに連れてってほしい。
▼世界一週旅行
≫御鏡威
年賀状アンケートの件から連想。ピクシスがその間どうなるのかはわかりません。爆。
▼あなたの家
≫寛貴
あんまり自分の家に男子を上げるの好きじゃないんで(一般人に見せられないものだらけだから)、身内にしときます。
▼相手の家
≫日下部浩次
そこはやっぱり本命で。
ありがとうございました!
受け取ってくれそうな人に回してください。
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エムブロ!バトン倉庫
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……どうしても日下部多めになっちゃいますわ。
ああ、会いたい……日下部に会いたい……(ノイローゼか)。
願いを込めて、今日もトライします。
2009/01/22 (Thu)
一次創作関連
……おお。悪ィ、仕事中だったか?
何回かかけたけど、なかなか携帯繋がらなかったぞ。
……あ? BLA-ICAぁ? なんだよ、あっちもお前が取材すんのかよ……。
……いや、怒ってねェよ。別に怒っちゃいねェけど……っつーか、んなことはどうだっていい。
仕事、何時で上がれんのか聞きたかったんだ。
迎えに行ってやるよ……多分びっくりするぜ??
《終章 紅い糸、紡いで ―End of curse―》
「な、びっくりしだたろ?」
「は、はい……びっくりいたしました……」
「びっくりした」というよりは、現在進行形でびっくりしているのだ。
落ち着かなくてキョロキョロしたり、いずまいをただしたりしている日向子に、右隣に座る紅朱はたまりかねて笑う。
「心配すんなって」
彼が座っている場所は、ドライバーズシート。
何とも見慣れない光景がそこにあった。
紅朱から「迎えに行く」という電話が入った時には、てっきりいつものようにバイクを飛ばして来るのだろうと思った。
ところが待ち合わせの場所へ向かった日向子を迎えたのは、いつも機材車として玄鳥が運転している、あの車だった。
紅朱がそれを運転してきたのだと知った瞬間、彼の思惑通りに日向子は心底驚いたのだった。
「免許証、お持ちだったのですね」
「取ったんだよ、ついこないだようやくな。
……練習してたのはギターだけじゃない」
確かに見慣れた車体の前と後ろには、鮮やかな色合いの「初心者マーク」が輝いていた。
肝心の運転のほうは、身の危険を感じるほどではないが、やはりぎこちなさを残しており、技術云々というよりは運転者の性格によるものかもしれないが……少々荒っぽい。
雪乃や玄鳥の安全運転に慣れている日向子には、全く別の乗り物のようにすら感じられた。
「あの、何故、わざわざ紅朱様が免許を? 玄鳥がいらっしゃらなかった間、蝉様や有砂様が機材搬送をなさってましたし、特に必要なかったのでは……」
「……綾が担ってたもんを、全部自分で背負わなきゃなんねェ、と思ってたからな……」
「紅朱様……」
「厄介な性分だよな、実際に背負えるかどうかもわかんねェのに抱え込む……一生直んねェかもな」
自嘲を含んだ呟きだったが、その横顔には言葉ほど気負ったものは感じられなかった。
玄鳥は、帰って来たのだ。自らの意志で。
今の紅朱には、彼の役割まで背負う必要はない。
「実はな、運転の練習がてら、一昨日綾と実家に帰ったんだ」
軽く顎で指し示した先には、フロントガラスに吸盤で取り付けられた「交通安全」のお守り……が、何故か3つ。
「地元の神社のお守りなんだけどな、ジジイとババァと綾がひとつずつよこしやがって……そんなに俺の運転が心配かって感じだよな」
それは、家出同然に家を出た紅朱にとっては数年ぶりの家族団欒を過ごせたということ。
特に対立していた父親とも、ちゃんと向き合うことができたということを意味していた。
「……綾と話し合って、打ち明けることにしたんだ……綾が本当の両親のことを知ったってこととか、色々な。
結局ババァは泣かしちまったけど、話せて良かった。ようやく溝が埋まったって感じたぜ」
そう語る紅朱の声も表情も、晴れ晴れとしている。
「……ジジイも、俺たちのやりたいようにやれ、って言ってくれたしな」
茨に閉じ込められて眠りについた、お伽噺のお城のように、長い間浅川家の時間は止まっていたのかもしれない。
秘密と不安を抱えて、大切なものを失うことに怯えて、閉ざされていたのかもしれない。
真実が明らかになったことでいっそ、家族の絆は強まった。
紅朱の独りで抱え込む性格は確かに簡単には変わらないのだろうが、今までと本当に何も変わらないわけではない。
力で押さえつけるばかりでは解決しないことに気付いた彼は、本当に潰されそうになったらちゃんと周りに頭を下げて協力を求めることができるに違いないし、協力を求めれば力を貸してくれる人間はたくさんいる。
彼の最愛の家族、そして頼もしいメンバーたち……それにもちろん、日向子もその一人だ。
「これで何もかも、落着ですわね」
「……」
「……紅朱様?」
「……」
紅朱が急に黙ってしまったので、日向子は何か走行に問題でも発生したのかと、思い出したようにまたまたそわそわしてしまう。
しかし理由はそういうことではなかった。
結局日向子のマンションの前に着くまで、沈黙を守ったままだった紅朱は、車のエンジンを切った後で、ようやく口を開いた。
「……お前、断ったんだってな……綾の、告白」
あまりにも意表を突いた言葉に、日向子は思わず顔を赤らめた。
「それは……」
紛れもない事実だった。
heliodorとBLA-ICAの運命のライブの、その後。
合同ミーティングという名の合同打ち上げの帰り、日向子をマンションまで送る役を買って出た玄鳥は、今と全く同じようなシチュエーションで、マンションの前に停めた車の中で、自らの想いを告げた。
そして日向子は、その想いを受け入れることができなかった。
「……他に、好きな奴がいるって言ったらしいな」
「……はい」
紅朱があまりにも神妙な顔つきをしているので、日向子もつられて真剣な顔になってしまう。
「……お前の、好きな奴って……誰だ?」
「えっ……」
心臓が跳ねる。
「やっぱり、高山獅貴か……?」
「……いいえ……」
それはもうすでに卒業した「憧れ」。
今の日向子にはもっと大切な人がいる。
「……俺の知ってる奴か?」
「……はい」
「……heliodorの、誰かなのか?」
どんどん鼓動が加速する。それは多分、お互いに。
「……はい」
「……日向子!」
名前を呼ばれると同時に、肩に手がかけられる。
わずかに痛みすら感じるほど強く掴まれて、驚いている間に、黒い色素の薄い、炎のような2つの瞳に真っ直ぐ射すくめられていた。
「……日向子、俺は……お前が、好きだ」
「……紅朱様……?」
「自分でも最近まで自覚してなかったが、もう随分前からお前のことは、女として見てたと思う……」
声音にも、肩に感じる指先の感触にも、じんじん熱を帯びているようだった。
「……それもただの女じゃなく、特別な、女としてだ。
……だから……」
次の言葉が発せられるまでのわずかな沈黙が、まるで永遠のように長く感じられた。
紅朱は、その眼差しをわずかに細めて微笑する。
「……お前は幸せになれよ、絶対」
「……え?」
肩を掴んでいた手が離れて、微熱だけがそこに取り残される。
「……お前の好きな奴が、俺の仲間なら何も心配はねェな。
それが綾の奴なら言うことなかったが……」
「……紅朱様?」
「万楼はまだまだガキっぽいところはあるが、芯は強いし、素直で可愛い奴だ」
「……えっと」
「蝉は……俺よりお前のほうがわかってるかもな。あれで真面目な奴だし、信頼できる」
「……あの」
「有砂は……まあ、色々あったが、今は落ち着いてるし、あいつも兄貴だけあって意外に面倒見はいいんだよな」
「……紅朱様」
「クセのある奴ばっかりだが、みんな俺の自慢の仲間だ。だから、お前が誰と一緒になっても俺は……」
「……紅朱様っ!!」
思わず大きな声で制してしまっていた。
そうでもしなければ延々と聞かされそうだったからだ。
紅朱のいささか的外れ過ぎる激励の言葉を。
日向子はふーっと一度呼吸すると、また紅朱が何か言い出す前に先に口を開いた。
「紅朱様は、大切なメンバーをお一方お忘れでいらっしゃいませんこと!?」
「は?」
「heliodorは5人でheliodorですのに……紅朱様は4人しか名前をお出しになっていないでしょう?」
言われた紅朱は、ぽかんとしていたが、今しがた自分が上げたメンバーの名前を反芻しながら、親指から順に左手の指を折っていく。
「……いや、合ってるだろ、綾と万楼と蝉と有砂……」
日向子は、最後に残った指……紅朱の左手の小指にそっと手を重ねる。
「もう1人はどなたでしたか……?」
紅朱は触れ合った手を凝視ながら、呟くように答えた。
「……お……俺??」
ようやく辿り着いた答えに、日向子は今更ながら少しはにかんだ笑みを見せた。
「……はい」
「違う」
「……はい?」
「違う。そんなわけねェ」
「???」
紅朱はまるで逃げるように、日向子の手から自らそれを逃がし、随分伸びてきたワンレングスの髪に突っ込んだ。
「俺は……口が悪いし、態度もデカいし、女の扱いなんかろくにわかんねェし……」
「でもお優しい方ですわ」
出会ってすぐにそう言った時、紅朱はそれを否定した。
しかし、彼のことをよく知る度に、日向子は彼の優しさを目の当たりにしてきた。
heliodorの狂信的なファンの団体に狙われた時には、自らの危険も省みずに何度も助けてくれた。
メンバーのため、家族のため、時にはうちひしがれながらも頑張っている姿を見て、何か力になりたいと思うようになった。
その想いが恋へと変わっていったのはいつからだったのか。
「本当に、俺……なのか」
「ええ」
「……っ」
紅朱は、いきなりガクッとハンドルに頭を伏せたかと思うと、
「やべェ……どういう顔していいかわかんねェ……」
と、吐息まじりの言葉を漏らした。
耳や頬が髪と同じ赤い色に染まっている。
「……両想いってわかってたら、もうちょっとカッコよく気持ち伝えたのに……なんか俺、超ダサいじゃねェか……」
「では……もう一度、聞かせて頂けませんか?」
「……」
紅朱はしばらく押し黙り、そのまま自分自身が落ち着くのを待っているようだった。
やがてゆっくり頭を持ち上げると、コホン、と若干わざとらしい咳払いをして、日向子に向き直る。
そして。
「俺はお前が好きだ……俺が必ず、お前を幸せにしてやる」
率直で飾り気のない、けれど力強く紅朱らしい愛の言葉だった。
「……やっぱり紅朱様はすごい方ですわ」
「あ……?」
「その言葉だけでもう、わたくしはこんなにも幸せな気持ちになれたのですもの」
そう言った日向子の顔には自然に心からの笑みが浮かんでいた。
向かい合う紅朱の顔にも同じ笑顔が生まれる。
想いの通い合った2人だけができる幸せな笑顔だ。
紅朱は、少しシートを後ろに下げて、日向子の背中に手を回し、自分のほうに引き寄せた。そのままギュッと抱き締める。
「俺も、ヤバいくらい幸せだ」
「紅朱様……」
「でもこんなもんじゃなくて、これからもっともっと幸せにしてやるから覚悟しとけよ」
――それから一週間後。
サイドシートに座ってすぐ、日向子は言った。
「あの……なんだか、随分増えましたわね」
「そうなんだよな、流石に邪魔になってきちまってよ」
紅朱は溜め息をつきつつ、それらをひとつひとつ指差していった。
「あれが万楼、デカイのは蝉で、バックミラーのとこが有砂。あのキラキラしたやつは美々。その横はあのゴスロリ猫女……ったく、なんであいつまで」
それらは全部交通安全のお守りで、この一週間、乗る度にどんどん増えてきていた。
「まあ、望音様まで……紅朱様のご心配を?」
「俺の、じゃなくて、いつも助手席に乗るお前の心配してんだろ」
お守りの加護なのか、本人のポテンシャルなのか、紅朱の運転技術はぐんぐん向上している。
本人も、ハンドルを握る姿が最近とても楽しげだ。
「……そのうち自分の車も買わねェとな」
「楽しいですか? 車は」
「ああ、いいな。バイクに2人乗りもいいが……車なら、お前の顔が見られるしな」
サラッと囁かれた甘い台詞に、日向子は思わず赤面した。
《END》
何回かかけたけど、なかなか携帯繋がらなかったぞ。
……あ? BLA-ICAぁ? なんだよ、あっちもお前が取材すんのかよ……。
……いや、怒ってねェよ。別に怒っちゃいねェけど……っつーか、んなことはどうだっていい。
仕事、何時で上がれんのか聞きたかったんだ。
迎えに行ってやるよ……多分びっくりするぜ??
《終章 紅い糸、紡いで ―End of curse―》
「な、びっくりしだたろ?」
「は、はい……びっくりいたしました……」
「びっくりした」というよりは、現在進行形でびっくりしているのだ。
落ち着かなくてキョロキョロしたり、いずまいをただしたりしている日向子に、右隣に座る紅朱はたまりかねて笑う。
「心配すんなって」
彼が座っている場所は、ドライバーズシート。
何とも見慣れない光景がそこにあった。
紅朱から「迎えに行く」という電話が入った時には、てっきりいつものようにバイクを飛ばして来るのだろうと思った。
ところが待ち合わせの場所へ向かった日向子を迎えたのは、いつも機材車として玄鳥が運転している、あの車だった。
紅朱がそれを運転してきたのだと知った瞬間、彼の思惑通りに日向子は心底驚いたのだった。
「免許証、お持ちだったのですね」
「取ったんだよ、ついこないだようやくな。
……練習してたのはギターだけじゃない」
確かに見慣れた車体の前と後ろには、鮮やかな色合いの「初心者マーク」が輝いていた。
肝心の運転のほうは、身の危険を感じるほどではないが、やはりぎこちなさを残しており、技術云々というよりは運転者の性格によるものかもしれないが……少々荒っぽい。
雪乃や玄鳥の安全運転に慣れている日向子には、全く別の乗り物のようにすら感じられた。
「あの、何故、わざわざ紅朱様が免許を? 玄鳥がいらっしゃらなかった間、蝉様や有砂様が機材搬送をなさってましたし、特に必要なかったのでは……」
「……綾が担ってたもんを、全部自分で背負わなきゃなんねェ、と思ってたからな……」
「紅朱様……」
「厄介な性分だよな、実際に背負えるかどうかもわかんねェのに抱え込む……一生直んねェかもな」
自嘲を含んだ呟きだったが、その横顔には言葉ほど気負ったものは感じられなかった。
玄鳥は、帰って来たのだ。自らの意志で。
今の紅朱には、彼の役割まで背負う必要はない。
「実はな、運転の練習がてら、一昨日綾と実家に帰ったんだ」
軽く顎で指し示した先には、フロントガラスに吸盤で取り付けられた「交通安全」のお守り……が、何故か3つ。
「地元の神社のお守りなんだけどな、ジジイとババァと綾がひとつずつよこしやがって……そんなに俺の運転が心配かって感じだよな」
それは、家出同然に家を出た紅朱にとっては数年ぶりの家族団欒を過ごせたということ。
特に対立していた父親とも、ちゃんと向き合うことができたということを意味していた。
「……綾と話し合って、打ち明けることにしたんだ……綾が本当の両親のことを知ったってこととか、色々な。
結局ババァは泣かしちまったけど、話せて良かった。ようやく溝が埋まったって感じたぜ」
そう語る紅朱の声も表情も、晴れ晴れとしている。
「……ジジイも、俺たちのやりたいようにやれ、って言ってくれたしな」
茨に閉じ込められて眠りについた、お伽噺のお城のように、長い間浅川家の時間は止まっていたのかもしれない。
秘密と不安を抱えて、大切なものを失うことに怯えて、閉ざされていたのかもしれない。
真実が明らかになったことでいっそ、家族の絆は強まった。
紅朱の独りで抱え込む性格は確かに簡単には変わらないのだろうが、今までと本当に何も変わらないわけではない。
力で押さえつけるばかりでは解決しないことに気付いた彼は、本当に潰されそうになったらちゃんと周りに頭を下げて協力を求めることができるに違いないし、協力を求めれば力を貸してくれる人間はたくさんいる。
彼の最愛の家族、そして頼もしいメンバーたち……それにもちろん、日向子もその一人だ。
「これで何もかも、落着ですわね」
「……」
「……紅朱様?」
「……」
紅朱が急に黙ってしまったので、日向子は何か走行に問題でも発生したのかと、思い出したようにまたまたそわそわしてしまう。
しかし理由はそういうことではなかった。
結局日向子のマンションの前に着くまで、沈黙を守ったままだった紅朱は、車のエンジンを切った後で、ようやく口を開いた。
「……お前、断ったんだってな……綾の、告白」
あまりにも意表を突いた言葉に、日向子は思わず顔を赤らめた。
「それは……」
紛れもない事実だった。
heliodorとBLA-ICAの運命のライブの、その後。
合同ミーティングという名の合同打ち上げの帰り、日向子をマンションまで送る役を買って出た玄鳥は、今と全く同じようなシチュエーションで、マンションの前に停めた車の中で、自らの想いを告げた。
そして日向子は、その想いを受け入れることができなかった。
「……他に、好きな奴がいるって言ったらしいな」
「……はい」
紅朱があまりにも神妙な顔つきをしているので、日向子もつられて真剣な顔になってしまう。
「……お前の、好きな奴って……誰だ?」
「えっ……」
心臓が跳ねる。
「やっぱり、高山獅貴か……?」
「……いいえ……」
それはもうすでに卒業した「憧れ」。
今の日向子にはもっと大切な人がいる。
「……俺の知ってる奴か?」
「……はい」
「……heliodorの、誰かなのか?」
どんどん鼓動が加速する。それは多分、お互いに。
「……はい」
「……日向子!」
名前を呼ばれると同時に、肩に手がかけられる。
わずかに痛みすら感じるほど強く掴まれて、驚いている間に、黒い色素の薄い、炎のような2つの瞳に真っ直ぐ射すくめられていた。
「……日向子、俺は……お前が、好きだ」
「……紅朱様……?」
「自分でも最近まで自覚してなかったが、もう随分前からお前のことは、女として見てたと思う……」
声音にも、肩に感じる指先の感触にも、じんじん熱を帯びているようだった。
「……それもただの女じゃなく、特別な、女としてだ。
……だから……」
次の言葉が発せられるまでのわずかな沈黙が、まるで永遠のように長く感じられた。
紅朱は、その眼差しをわずかに細めて微笑する。
「……お前は幸せになれよ、絶対」
「……え?」
肩を掴んでいた手が離れて、微熱だけがそこに取り残される。
「……お前の好きな奴が、俺の仲間なら何も心配はねェな。
それが綾の奴なら言うことなかったが……」
「……紅朱様?」
「万楼はまだまだガキっぽいところはあるが、芯は強いし、素直で可愛い奴だ」
「……えっと」
「蝉は……俺よりお前のほうがわかってるかもな。あれで真面目な奴だし、信頼できる」
「……あの」
「有砂は……まあ、色々あったが、今は落ち着いてるし、あいつも兄貴だけあって意外に面倒見はいいんだよな」
「……紅朱様」
「クセのある奴ばっかりだが、みんな俺の自慢の仲間だ。だから、お前が誰と一緒になっても俺は……」
「……紅朱様っ!!」
思わず大きな声で制してしまっていた。
そうでもしなければ延々と聞かされそうだったからだ。
紅朱のいささか的外れ過ぎる激励の言葉を。
日向子はふーっと一度呼吸すると、また紅朱が何か言い出す前に先に口を開いた。
「紅朱様は、大切なメンバーをお一方お忘れでいらっしゃいませんこと!?」
「は?」
「heliodorは5人でheliodorですのに……紅朱様は4人しか名前をお出しになっていないでしょう?」
言われた紅朱は、ぽかんとしていたが、今しがた自分が上げたメンバーの名前を反芻しながら、親指から順に左手の指を折っていく。
「……いや、合ってるだろ、綾と万楼と蝉と有砂……」
日向子は、最後に残った指……紅朱の左手の小指にそっと手を重ねる。
「もう1人はどなたでしたか……?」
紅朱は触れ合った手を凝視ながら、呟くように答えた。
「……お……俺??」
ようやく辿り着いた答えに、日向子は今更ながら少しはにかんだ笑みを見せた。
「……はい」
「違う」
「……はい?」
「違う。そんなわけねェ」
「???」
紅朱はまるで逃げるように、日向子の手から自らそれを逃がし、随分伸びてきたワンレングスの髪に突っ込んだ。
「俺は……口が悪いし、態度もデカいし、女の扱いなんかろくにわかんねェし……」
「でもお優しい方ですわ」
出会ってすぐにそう言った時、紅朱はそれを否定した。
しかし、彼のことをよく知る度に、日向子は彼の優しさを目の当たりにしてきた。
heliodorの狂信的なファンの団体に狙われた時には、自らの危険も省みずに何度も助けてくれた。
メンバーのため、家族のため、時にはうちひしがれながらも頑張っている姿を見て、何か力になりたいと思うようになった。
その想いが恋へと変わっていったのはいつからだったのか。
「本当に、俺……なのか」
「ええ」
「……っ」
紅朱は、いきなりガクッとハンドルに頭を伏せたかと思うと、
「やべェ……どういう顔していいかわかんねェ……」
と、吐息まじりの言葉を漏らした。
耳や頬が髪と同じ赤い色に染まっている。
「……両想いってわかってたら、もうちょっとカッコよく気持ち伝えたのに……なんか俺、超ダサいじゃねェか……」
「では……もう一度、聞かせて頂けませんか?」
「……」
紅朱はしばらく押し黙り、そのまま自分自身が落ち着くのを待っているようだった。
やがてゆっくり頭を持ち上げると、コホン、と若干わざとらしい咳払いをして、日向子に向き直る。
そして。
「俺はお前が好きだ……俺が必ず、お前を幸せにしてやる」
率直で飾り気のない、けれど力強く紅朱らしい愛の言葉だった。
「……やっぱり紅朱様はすごい方ですわ」
「あ……?」
「その言葉だけでもう、わたくしはこんなにも幸せな気持ちになれたのですもの」
そう言った日向子の顔には自然に心からの笑みが浮かんでいた。
向かい合う紅朱の顔にも同じ笑顔が生まれる。
想いの通い合った2人だけができる幸せな笑顔だ。
紅朱は、少しシートを後ろに下げて、日向子の背中に手を回し、自分のほうに引き寄せた。そのままギュッと抱き締める。
「俺も、ヤバいくらい幸せだ」
「紅朱様……」
「でもこんなもんじゃなくて、これからもっともっと幸せにしてやるから覚悟しとけよ」
――それから一週間後。
サイドシートに座ってすぐ、日向子は言った。
「あの……なんだか、随分増えましたわね」
「そうなんだよな、流石に邪魔になってきちまってよ」
紅朱は溜め息をつきつつ、それらをひとつひとつ指差していった。
「あれが万楼、デカイのは蝉で、バックミラーのとこが有砂。あのキラキラしたやつは美々。その横はあのゴスロリ猫女……ったく、なんであいつまで」
それらは全部交通安全のお守りで、この一週間、乗る度にどんどん増えてきていた。
「まあ、望音様まで……紅朱様のご心配を?」
「俺の、じゃなくて、いつも助手席に乗るお前の心配してんだろ」
お守りの加護なのか、本人のポテンシャルなのか、紅朱の運転技術はぐんぐん向上している。
本人も、ハンドルを握る姿が最近とても楽しげだ。
「……そのうち自分の車も買わねェとな」
「楽しいですか? 車は」
「ああ、いいな。バイクに2人乗りもいいが……車なら、お前の顔が見られるしな」
サラッと囁かれた甘い台詞に、日向子は思わず赤面した。
《END》